2016年度_表現プロジェクト演習(マンガ・アニメを中心とした街づくり)

2017/2/7 【マンガ・アニメ⑮】いよいよ最終発表です!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第15回の授業報告を行います。いよいよ最終回ですね。まあ、特にしんみりすることもなく進行するんですけどね。今回はこれまで調査してきた内容の発表です。③→①→②の順で発表を行いました。では、さっそくどんな内容だったか行ってみよー!

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③グループ

(テーマ)1980年代におけるロボットアニメにおけるアニメ中間素材の比較

 

(概要)

・同じ80年代のロボアニメでも、ヒューマンドラマメインのアニメと戦闘がメインのアニメとがあり、同じロボットものでもテーマに差異がみられる。

・ヒューマンドラマがメインの作品の場合、キャラクター設定でロボより人間の設定の方が多く、人間の重要性が窺える上に、目の描き込みにまで細かい指示が見られ、映像に反映される。また、実際の映像から、ロボの色も単色で、変形まで一瞬であった。

・それに対し、戦闘がメインの作品の場合、メカニック設定でロボノ設定の資料の数がキャラクター設定よりも多く、実際の映像でも変形シーンに効果音が多用され、色も複数食確認された。

以上から、同じ年代、ロボットアニメにも多様性があり、また、ヒューマンドラマメインの作品にカジノが登場するなど、大人向けの設定・描写も確認され、視聴者層にも差異があるのではないか?

 

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①グループ

(テーマ)日本のアニメ作品の絵コンテにおける指示や記号について

(注)①グループは絵コンテ資料のみの担当で(残存した当該作品の素材が絵コンテしかなかったため)、その上作品の映像も現存していなかった

 

(概要)

・担当作品の絵コンテに、△など、コンテの余白部分に記号が見られた。このように、監督独自の指示記号が含まれる場合もあり、今回の場合、音楽を付ける際のタイミングを計るために独自の記号が付けられたと推測される。

・1回目の発表で、③グループが発表した作品に比べ、カメラワークの指示が細かくなされていた。特に立ち位置など、実写作品のように詳しく設定され、作品の整合性をとろうとしていた痕跡が窺えた。

・シーンごとに背景など兼用している箇所も多く見られたが、ヒロインが主人公と一緒に登場するシーンでは、背景が兼用ではなく、独自の背景が描写される個所もあった。

実写を撮るかのようなカメラワークなど、映像の整合性が重視され、特定の人物に対し特定の背景が描写されるなど、番組全体を考えた攻勢が為されていることが絵コンテから窺えた。

・加えて、構図など、同じ絵の兼用に関しては、制作短縮や作品全体の一体感を作り出すために活用されていたのではないか?

 

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②グループ

(テーマ)日米合作作品の絵コンテと実際の映像の比較

 

(概要)

・アメリカ向けの絵コンテの場合、横書きで1頁につき6コマあったが、背景の指示など、中にはコンテの駒を無視した箇所も。

・基本コンテに忠実に製作されているが、後半に1カ所指示がカットされている場面が。(尺の都合上と思われる)

・上記のカットについて、日米合作の場合プレスコ(作画前に声の収録が為され、声優の演技に合わせて作画するスタイル)が主流で、作画担当がアメリカの声優の演技を聞きながら作画する際、尺にあわずカットしたことも考えられる。

・基本コンテに忠実に作画されるが、コンテにあって実際の映像にない部分もあり、尺の都合で適宜修正が作画段階で入っている。

・そもそもコンテの向きが日本の縦書きと異なり、こうした違いが実際のコンテ、作画制作の段階でどのような影響を与えたのか興味深い。

 

 

と、各グループの発表概要をまとめるとこんな感じです。取り敢えずお伝えしてきた報告とそこまでずれることがなかったので安心です(笑)。各グループとも、細かい部分にまで着目し、面白い分析が為されていました。とはいえ、アニメ中間素材のアーカイビングは、ここ数年で漸く体制が整ってきた分野でもあります。なので考察にはいくらか手探りな部分も多かったかと思います。今後アーカイビングの体制が更に整備され、研究がより深まっていくといいなと思います。

 

といった感じで今回の授業内容はまとまったかなと思います。というわけで名残惜しくはありますが(?)、今回はここまでとなります。今後のアニメ中間素材のアーカイビングに関する研究がますます深まることを祈りつつ、報告を終わりたいと思います。また機会がありましたら、お会いしましょー!では、お付き合いいただき、ありがとうございました!!

2017/2/2 【マンガ・アニメ⑭】いよいよ授業も大詰めです!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第14回の授業報告を行います。

 

さてさて授業も残り2回となりました。次回の発表に向けて、今回は皆さん分析内容をまとめていきます。さすがにまとめ内容を詳細にまとめていくと次回のネタバレになりますので、今回は簡単に作業内容をご紹介します。といってもまだ各グループ発表のスライドが完成していないので、もしかしたら次回路線変更があるかもしれませんが、その辺りはご容赦ください…。

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①グループは、前回絵コンテに書かれた記号について考察を行っていましたが、作品に関わった渡辺先生から回答がありました。曰く、作品の監督独自の記号だそうで、効果音が入るタイミングに関する覚書だそうです。確かに絵コンテには、シーンの内容や背景、カメラワーク等の指示書きはあるのですが、音楽やBGMに関しては無いようです。実は3グループ中1番早くプレゼンテーションをまとめ始めていましたが、こうした監督独自の記号について、次回の発表で何かまとめられるのでしょうか。

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②グループは、引き続き映像を細かく分析していました。そうした細かい分析が功を奏してか、絵コンテと実際の映像との差異等をいくつか見つけられたようです。また今回は、地割れが発生するシーンについて、線だけ前に出てきたシーンのものを反転させているシーンがあったようです。実際コンテで該当箇所は309ウラ作とだけ文字が書かれていたのですが、この辺りも次回まとめられるのでしょうか。

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③グループは、シリーズもの(3部作)ロボットアニメの3作目を担当していますが、どうやらシリーズの各オープニングの映像が見つかったようです。それを手掛かりに今回は分析を行っていたようです。3作目は前作までの戦闘よりヒューマンドラマがメインテーマらしいことは前回も紹介しましたが、実際担当する作品のオープニングの映像には、ロボと同じくらいキャラクターの登場頻度があり、戦闘描写もなかったようです。前作まではロボメインで戦闘描写も見られたようですが、この点を「異色だ」と評していました。その辺りが次回反映されるかもしれません。

 

 

と言った感じで各グループ作業が進んでいきました。今回まで行われた作業で得られた知見が次回の発表でどのように活かされるのか、お楽しみに、ということで。もしかしたら佐藤が書ききれなかった全く新しい視点もあるかもしれません、と、自分の報告に対する予防線を張っておきます(笑)。一応各グループの様子は具に見たり聞いたりしていたつもりなのですが。どうなることやら。

 

というわけで今回はここまで。次回、いよいよ最終回です。最後までお付き合いいただけると幸いですよー。では次回もよろしくお願いいたします。

2017/1/26 【マンガ・アニメ⑬】発表に向けての調査・分析開始です!

あけましておめでとうございます。表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第13回の授業報告を行います。
早いものでもう年明けです。何とか生きて年を越せました。奇跡ですね。私の学生生活最大の課題も(あるいは私の人生が)終わり、ほっと一息といったところです。
そんなわけで今回もどんどん書き進めていきますよー!

今回は前回もいくらか取り組んだグループがあったのですが最終発表に向けての調査、分析が本格化しました。今回と次回でまとめなければならないので、皆さん真剣に作業していました。とりあえずアーカイビングの作業はひと段落、といったところでしょうか。では、各グループの取り組み内容を紹介していきますね。

 

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①グループは、絵コンテに着目して作業を行ったいた様子がうかがえました。絵コンテには、コンテ担当者が原画等各部門の担当者に制作にあたっての指示が書いてあります。(彩色で、ここは色を変えて、とか)中には絵コンテの中に直接言語化された指示だけでなく、△▽のような記号が入ることもあります。こうした記号はアニメ制作過程における指示として重要になってきます。(絵コンテの指示をもとに、各部門が制作を進めていくので)一方、先ほどの△の記号のように、指示内容がわからない記号も存在します。こうした記号の意味、内容を検討、分析していくのが、今後の課題になりそうです。ただ、先生も含め検討を行っていましたが、少し難航したみたいです。(私もその記号を含む部分を見てみましたが、ちょっとわからなかったです)果たして何か推測できるでしょうか。

 

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②グループも同じく、絵コンテに着目した分析を行っていました。このグループは日米合作作品を担当しているのですが、絵コンテの言語が日本語になっていたため、実際の映像と照らし合わせながら、指示通りに制作されているか検証していました。(前回このグループのみ映像がほぼ残っていなかったため、今回はやりやすいと皆さん口をそろえておっしゃっていました)このグループもコンテの中に書かれた記号や区切りに着目し、どのような意味があるのかを考察していました。以前も書いたかもしれませんが、アメリカの絵コンテは横書きのスタイルのため、縦書きの日本のスタイルとは異なる絵コンテが作られます。その点にも着目する必要がありそうです。併せてコンテに書かれた指示通りカメラワークがなされているか、1カットごとに細かく分析もしていました。どうやら1カット、指示とは異なるカメラワークをしているシーンがあったようです。この変更にはどのような意図があるか考えることができるかもしれません。

 

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③グループはロボットアニメを担当しています。このグループが担当する作品は、ゲーム玩具、絵本等様々な媒体で展開するいわゆるメディアミックスが行われている作品です。その点から、アニメのロボット変形シーンとゲームでの変形シーンを比較し、アニメでは前半部分と後半部分で変形バンク(一部の絵や映像を貯めておいて、のちに使いまわす方法)が異なる点、ゲームだと変形バンクシーンがカットされている点が判明しました。この変形の過程が、玩具ではどのように反映されているのかを今後調べるようです。さらに、担当作品が3部作の3作目にあたるものの、前2作とはメイン要素が変わった(正義や戦闘といったテーマより、ヒューマンドラマがメインになっているようです。担当した素材の輪数では、ロボットアニメなのに戦闘シーンが確認できなかったようです)点について、1980年代のロボットアニメ史の研究書の考察も参考に、分析していました。加えて、悪役側のキャラには眉毛がないなど、身体の記号性にも着目していたようです。(実際設定集には、目のアップとともに細かい指示が書いてあるキャラが何人かいました)

 

といった感じで、各グループ調査、分析を進めていきました。いよいよ次回でまとめてスライドを作成して発表に備えることになります。どんな発表になるか楽しみです!
というわけで今回はここまで。そういえば戦闘しないロボットアニメってありましたっけ?基本ロボが出てきたら戦闘や戦争が起こっているイメージなのですが。さてさて、いよいよ次回調査も大詰めです。どんな結末を迎えるのでしょうか。それでは次回もよろしくお願いいたします。

2016/12/20 【マンガ・アニメ⑫】年内最後にまさかの事態!?です!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第12回の授業報告を行います。

 

今回は前回から取り組んでいる、新しい作品のスキャン作業の続きです。今回でスキャンが終了するよう、めどが設定されていました。皆さんそれを見越して、スキャンをどんどん進めていきます。

 

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スキャンを皆さん慣れた手つきで進めていきます。しかし私、前回から何度も「慣れた手つき」と言ってますね。でも、ホントにそれくらい作業スピードが速いのです。その作業スピードを私にもほしいくらいです。

 

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そんなわけで、各グループかなり早い時間にスキャンが終わったため、いよいよテーマ検討・調査に入っていきます。

 

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①グループは前回あまり絵コンテを扱わなかったので、今回は絵コンテが多めに配分されているみたいです。チラッと絵コンテの表紙を見たのですが、「E PART」と書かれていたので、かなりパート数の多い作品みたいですね。(パートは1話におけるストーリーのまとまりみたいなもので、ふつうオープニング後の話をAパート、CMを挟んでCMがあけたらBパート、という風にパート数が増えていきます。普通は多くともCパートくらいなのですが、今回はそれより2パート多いわけです。)

 

作品の放送枠のCMらしき映像がネットにあったので、そこから実際に映像確認も行ったようです。前回絵コンテを扱わなかったため、今回は絵コンテを中心に発表テーマを決めようという流れになっていたようです。

 

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②グループは今回も日米合作作品を担当するようですが…?

 

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③グループは、ロボもののアニメの担当になったようです。前回絵コンテが充実していたグループなので、美術設定やキャラクター設定など、設定集がメインのようです。実際に映像を確認し、舞台の背景画やドアを開けるギミックなど、かなり設定の指示通りに描写されていたみたいです。シーンごとに、1枚1枚素材を確認しながら、見ては止め、見ては止めといった、かなり細かい分析を行っていました。テーマは何になるか、楽しみです。

 

 

と、ここまで順調に各グループ作業をしてきましたが、ここでまさかの事態が。②グループの素材について、当初説明されていた作品とは似ても似つかぬキャラクターが登場する作品の絵コンテが多く含まれていたのです。なんでも当初はライオンがメインキャラだったそうなのですが、絵コンテに出てくるのは虫のようなキャラクターばかりなのだそうです。どうやら絵コンテにタイトルが記載されていなかった(或いはタイトルが書かれた部分が紛失していた)ため、別作品の素材が混入していたみたいです。

 

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そこで先生と相談の結果、その混じっていた作品についても、タイトルを同定し調査することに。すると5分後には、複数のキャラクター名と一致する作品が浮上、実際の映像も絵コンテと一致する場面も多く、1カット1カット慎重に比べていました。しかし作品名がまるでわからなかくても、5分あれば判明するなんて、ネットってすごいですね。「科学の力ってすげー!」というやつです。

 

ただ調査を進めると、作品に日本っぽさがなく、スタッフもメインどころに日本人の名前もなく、本当に日米合作なのか、なぜこの作品の素材が含まれているか見当もつかず、要調査となるようです。また先生からは、①グループの日本の絵コンテが縦書きなのに対し、アメリカだと横書きの絵コンテになる違いを指摘され、絵コンテそのものが発表テーマになる可能性を提案していただきました。今後各グループがどのようなテーマを設定するかは、年明けのお楽しみ、ということで。

 

というわけで今回はここまで。途中ハプニングもありましたが、無事スキャン作業も終了し、各グループテーマ検討に入っていきます。年明けにはテーマ検討を深め、また発表になる予定です。そう、もう今年最後の授業だったのです。1年あっという間ですね。気分的には去年のUのがたふぇすの授業報告を書いているのが昨日のように感じられるのですが…。人間生まれてから20歳になるまでと、20歳から死ぬまでの体感時間は一緒なんだそうですが、その理論にのっとると、来年あたり私死ぬんじゃないかと思うくらいの時間の経つ早さです。

 

ではまた来年もできれば生きてお会いしたいです(笑)。次回もよろしくお願いいたします。そして、よいお年を!

2016/12/20 【マンガ・アニメ⑪】新たな素材の登場です!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第11回の授業報告を行います。

前回は、自分たちが作業した素材をもとに調査したことを発表しました。今回からはこれまで扱ってきた素材の残りをスキャンするとともに、新しい作品の素材をアーカイブする作業に取り掛かります。皆さん手慣れてきたので、年内をめどにスキャン作業が終わるよう目標が設定されました。

 

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まずは各グループとも、素材にはどのようなものが含まれているか、内容調査を行います。前回絵コンテが多かったグループはキャラクター設定が多くなる配分されるなど、前回と扱う素材が変わるグループもあれば、日米合作作品を扱ったグループには、また前回までとは違う日米合作作品の素材が配布される場合もありました。

 

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もはやこの授業の名物(!?)、資料のホチキス外しです。今回も資料がホチキスで分厚く留められているので、慎重に作業していきます。あまりの厚さに、先生が手伝う場面も。

 

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ホチキスを外し終えたら、あとはガンガンスキャンしていきます。皆さんもうホント慣れたもんですよ。作業が早い!スキャン作業と同時に、素材内容を記録したり、スマホやタブレットで作品情報も検索したりしています。新しく追加された作品がレンタルビデオ店にないか調べるグループもありました。ハイテクですね。

 

というわけで、今回はここまで。今回も順調に作業は進行しました。次回はスキャンが終わるといいですね。しかし今回の報告は文章もすっきりして、後輩に「字の海が…」と言われずに済みそうですね(笑)。次回もそんな調子で行けるといいな。ではまた次回も、よろしくお願いいたします。

2016/12/15 【マンガ・アニメ⑩】いよいよ発表です!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第10回の授業報告を行います。

 

いよいよ今回は、各グループの分析・調査内容の発表になります。最初の15分で最終打ち合わせを行い、発表開始です。順番は③→②→①の順です。というわけで、早速内容のご紹介!(室内を暗くしていたため、写真が見づらいですが、ご了承ください。私の撮影技術のなさが露呈し、申し訳ございません…)

 

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③グループ:原作漫画と絵コンテの比較

(発表概要)

・テレビアニメ9話を題材。原作、絵コンテ、放送作品それぞれで該当話数のタイトルが違うものの、マンガ扉絵とコンテ1枚目のイラストが一致しているため、原作の話数を特定可能に。
→アニメのほうがわかりやすいセリフになっているのに加え、展開・演出に変化がある。
(例)キャラクターがフラれるシーン
原作:丸く描かれた枠線内に「再起不能」と書かれた文字が書かれる演出
アニメ:「再起不能」に加え、「失意」、「どん底」などの言葉がフラッシュバックする演出
→アニメで動かす表現がマンガ以上に可能になったため

・アニメオリジナルの話を入れることで、展開を引き伸ばし、簡単な言葉遣いにすることで、低年齢層をメインターゲットに。=受けてのことを踏まえた原作の翻案が行われている。

 

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②グループ:日米合作作品という点に着目

(発表概要)
・メカニック設定で、英語と日本語が併記されていた。
→英語指示は日本語に翻訳され書かれる

・加えて、アメリカならではの設定として、口元の設定資料が豊富。
→リップシンク(絵の動きと声の演技を合わせること)させたり、英語の発音に合わせるため、日本語の作品より口元の設定は独特
(例)
「G」の口の動きで、唇にしわがほかの発音より多い

・英語版だと主人公の属するチームがアメリカ人が多いものの、日本語版だと人種が多様に。加えて、時代設定も日本版のほうが10年ずれる。
→放映時期の差や放送国内のウケの差(アメリカ版なら自国出身者が多いほうが好感度あがる可能性)を狙っているのでは?

・今後の課題は、別作品で、日本語版と英語版を比較できる作品があれば比較してみたい

 

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①グループ:原作漫画とメカニック設定の比較

(発表概要)
・各キャラクターが使用するバイクが原作のものと一致。
→アニメの設定だと、ハンドルの作画など部品の細部まで細かい指示があり、オープニング映像では実際梅雨の部品単位まで映るシーンがある=原作に忠実
→バイク業界の支持もあった可能性(80年代=バイクブームの背景)

・残存する映像はダイジェスト版のみ。
→ダイジェスト版ではバイクで走るシーンがほぼカットされ、主人公の生い立ちの秘密などヒューマンドラマがメインに(全約720分を60分に圧縮している)
→何故バイクシーンがカットされるか考察することが課題(ただし、本編が残存していないため困難)

 

こんな感じで発表が行われました。学生の皆さんから各自発表に対しコメントが発現されたり、先生方からより突っ込んだ質問がされ、発表者が回答するなど、なかなか本格的な発表になりました。

 

とはいえ、資料の素材や原作マンガがあっても、本編の映像が見つからなかったり、残存していなかったりするため、調査には困難を極める部分もありました。そんな中、皆さんよく考察されていたと思います。同時に、本編の映像さえ、2、30年前の作品だと残存していないものも多数あるため(当時はDVDなんてないですからね)、映像自体はもちろんですが、絵コンテ等の素材をアーカイブする必要性、重要性が感じられた機会でもあったと思います。

 

というわけで今回はここまで。次回からは、これまで扱ってきた作品のアーカイブ・調査を深めるグループもあれば、新しい作品の作業に取り掛かるグループもあります。今後はどのような作品に出合うことになるんでしょうね。(著作権等の都合上、作品名はここで書けませんが…)更なる作業、考察が深まることに期待です。ではまた次回も、よろしくお願いいたします。(バイクに関する発表もあったし、落ち着いたら今年放送された例のバイクアニメでも見返したいな。)

2016/12/8 【マンガ・アニメ⑨】テーマ検討最終局面です!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第9回の授業報告を行います!

今回も発表に向け、各グループテーマ検討です。来週に発表の予定が確定したため、最終局面突入ですね。来週は各グループ20分で調査・分析した内容を発表します。では皆さん、どんなテーマでやるんでしょうか。

 

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①グループは原作マンガとアニメを比較し、走行シーンなど、アニメはモノを動かせる媒体だからこそ、設定がより緻密になり、作品のシーンにも反映されているのではないかと考え、分析を行っているようです。ただ先週見た感じ、バイクシーンよりヒューマンドラマメインのような印象もあるため、両者の比重も確認しないといけないみたいですね。マンガではどんなストーリーになっているのでしょうか。

 

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②グループは日米合作に注目し、変更点がないかを資料中心に分析するようです。ただ作品がアニメの映像媒体しかなく、更には動画サイトなどにも映像が少ないため、分析は難しそうですね。このグループだけマンガ等他媒体がないため、資料をよく分析する必要がありそうですね。

 

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③グループは、マンガと絵コンテにおける表現の違いを注目するようです。絵コンテのほうが話が大げさなようで、原作マンガと絵コンテで展開が前後している箇所があるなど、細かい発見が積み重なっているみたいです。資料と他媒体=マンガと充実している分、より細部まで、より深く調査・分析する必要がありそうですね。

 

といった感じで、来週の発表に向け各グループ調査・分析に励んでいました。序盤はマンガを読んだり資料を見返したり静かだったのですが、終盤はどのグループも活発な話し合いが行われていました。

 

といわけで今回はここまで。来週の発表が楽しみですね。私も皆さんに楽しさがつい伝えられるよう、頑張って発表を聴いてまとめたいと思いますよ!ではまた次回も、よろしくお願いいたします。

2016/12/1 【マンガ・アニメ⑧】いよいよ作業も大詰めです!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第8回の授業報告を行います。

前回までスキャン作業を続けていましたが、今回はいったん作業をお休みして、素材をもとにどのようなテーマで発表するか、各グループで検討しました。

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①グループはせっかくスクリーンがあるので、実際に放送された作品の映像を見つけ、それを見ながらテーマ検討を行いました。…決して単に授業中にアニメ見てるわけではないのですよ?どうやら、アーカイブした素材が本編でどのように活用されているか、照らし合わせているようです。

 

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②グループは、日米合作作品ということで、作品を見ながら、どのような部分に日本のアニメっぽさが出ているかを分析しているようです。パソコンで映像を、スマホで情報を、素材から実際の設定を、それぞれ確認しながら見ています。なので決してアニメを見ることだけを楽しんでるわけではないことは、伝わりますよね?

 

 

③グループは、原作マンガを入手できたため、絵コンテとマンガを比較しながら、アニメ化に際しカットされた部分、付け足された部分はないか探しているようです。素材も原作マンガのページ数も結構膨大で、絵コンテがマンガのどの話数にあたるか探すだけでも一苦労です。なのでもしこの写真から、単にマンガを読んでいるだけのように感じた場合は、それは佐藤の写真技術のなさに全責任があるわけですね。(申し訳ありません…)

 

と、いった感じでテーマ検討は進みました。私もちゃんと撮影したりメモしたりしていたため、単に①グループがスクリーンに映していたアニメをずーっと見てたわけではないのですよ。ほんとだよ!?

 

さて、戯言はさておき、授業後半で各グループが検討したテーマを発表しあいました。概要をまとめると…

 

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・編集されたテープの映像のみ現存しているため、まずはそれらが原作のどの部分にあたるかを検証したい。
・編集されたテープにレースシーンがない割に、バイクなどのメカニック設定が多いのはなぜかも合わせて要検証。
・バイク・背景は現実のものを参照しているため、細かく設定されている。そのため、素材と実際の映像を比較でき、特にバイク走行シーンでどのように生かされているのか分析したい。

 

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・日米合作であるため、翻訳メモなどを素材に、同じ設定でも日米で制作方法にどのような違いがあるか検討したい。
・翻訳だけでなく、日本語で指示や変更をメモした素材もあったため、完成版で確認できる。
・ミリタリー色が強いため、日米でどのような演出の差があるか分析したい。

 

 


・マンガの話がアニメにどう反映されているか。
・マンガだと1話12ページ前後が、アニメで1パート15分くらいになる=水増しが必要。
・そこで、水増しされた部分はどのようなものかというと、時代を反映したネタが増えている(マイケル・ジャクソンのポスターネタとか)。
・こうした変化をもとに、時代背景や視聴者の年齢層も推測できるのではないか。

 

といった感じで、各グループテーマや検討した内容を発表しました。今後はこのテーマの研究をアーカイブ作業と併せて行っていきます。どんな結論が得られるか、お楽しみに!

 

というわけで今回はここまで。さて、タイトルで「大詰め」と書いちゃいましたが、次回どうなるんでしょうね?気になったあなたは、次回もよろしくお願いいたします。

 

2016/12/1 【マンガ・アニメ⑦】スキャンは続くよ、どこまでも…

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第7回の授業上告を行います。

今回はというと…前回の続きです!前回だいぶ進んだのですが、まだまだ素材は残っているので、どんどん取り込んでいきます。(どれくらい素材があるかは、前々回を参照してくださいね。)

ちなみに、①グループは素材がほかのグループより少なかったこともあり、新しい作品の素材をスキャンしていきます。

 

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というわけで、新しい作品素材をアーカイブする作業の恒例(?)ホチキス外しです。前回この作業が必要なかったので、①グループはスムーズに進みました。意外と力仕事な上、慎重に作業しないと破れるため、だったりするので、大変です。

 

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かなり手慣れてきているため、スキャンの速度は速めです。③グループは体調不良の人と部活の遠征の人が複数いて、2人だけでの作業になってしまったのですが、人数が少ないことを感じさせない手つきでした。③グループでは、絵コンテの最終ページ裏に尺を換算したと思われるメモ書きを発見し、見逃さずにスキャンしていました。慎重に作業していたからこその成果ですね!

 

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人数が少ないこともあってか、石田先生がサポートする場面もありました。

 

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というのも、こんな感じで保存時に折れ目がついた素材もあるため、ガラス版を使って折れ目を正さないといけない場合もあるいのです。その作業も含まれると、どうしても人手がかかってしまうのです。

 

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授業後半には、スペシャルゲストとして、本学人文学部メディア・表現プログラムの原田健一先生も参加されました。原田先生は新潟大学での映像アーカイブのスペシャリストで、今学期も別の表現プロジェクト演習の授業で映像アーカイブに関する授業を行っていらっしゃいます。

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そんな原田先生から、学生の皆さんには今後の作業について説明されたり、スキャンの取り込みについてアドバイスしてくださったり、また石田先生には打ち合わせの上、使用ソフトについて話し合っていらっしゃいました。

 

こんな感じでスキャン作業は続いていきました。ということで、前回告知した「スキャン作業後の地獄」は延期(?)になりました。よかったよかった…のか?

 

というわけで、今回はここまで。次回も続きをしつつ、そろそろ発表テーマを考えていかなければならない頃です。皆さん、どんなところに注目するんでしょうね。ではまた次回も、よろしくお願いいたします。

2016/11/17 【マンガ・アニメ⑥】アーカイブ作業は本格的に進行します!

こんにちは、表現プロジェクト演習U、TAの佐藤です。第6回の授業報告を行います!

 

前回からアーカイブ作業が本格化しましたが、今回も引き続き作業を続けていきます。①グループは前回スムーズに作業が進行したので、アーカイブ作業を先生から説明されていましたが、②、③グループは今回からアーカイブ作業を開始します。

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②、③グループはまず、先生からアーカイブ作業の手順の説明を受けることから始まります。前回も紹介しましたが、スキャナーをパソコンに接続し、素材をどんどんスキャンしていきます。

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今回から、スキャンした後、PDF化し、ファイルを保存しフォルダにまとめていく作業が追加されます。実は基本同じ作業の繰り返しなので、時々分担している作業を代わりながら作業を進めていきます。

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たまたまプロジェクターに画面が投影されていたので、それを撮影したのですが、こんな感じでパソコンに素材を取り込み保存していきます。時々素材の中に制作者が書いたと思われる指示(どこどこに影はつけないでください、等)がありました。こうした制作者の生の声を拾い上げることで、アーカイブの意義があるのだと思います

 

今回の作業で①グループは残りの70枚、②グループがメインキャラ設定118枚、③グループ絵コンテ9、18話全200枚前後スキャンし、ファイルを保存しました。この素材の中には、例えば、キャラ設定で鷹の設定だけで4枚の設定資料があり、人間以上に詳細に描かれている部分もあったそうです。また、絵コンテでキャラは一目で見て分かるほど描きこまれていたことが明らかになり、制作の過程の一端に触れたような気がします。

 

というわけで今回はここまで。次回にはPDF化を終わらせ、最終的に今月中に素材を活用してそこから判明したことをテーマに分析・考察を行い、来月発表を行うことになりました。また、来月以降、新しい素材が到着することも伝えられ、別の作品の素材もアーカイブすることが伝えられました。

 

更には、スキャンした後の作業が地獄と、先生方から脅される(?)場面も。次回、何が起きるの!?では次回も、よろしくお願いいたします。

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