平成22年度_授業科目成果報告

2010/11/10 声の表現力

こんにちは!小川です。

今週はちょっとしたゲームのような活動を通して、声の表現力を高めるための訓練をおこないました。その前に、まずは発声と早口言葉から始めます。まだ少しつっかえながらも、「あいうえお、いうえおあ、……」がだんだんとリズミカルにそろってきました。

続いて、今日の活動です。写真のように何人かの人が背中を向けて座り、そのうちの誰かに向かって声をかけます。自分が話しかけられたと思った人は手を挙げるのですが、難しくてなかなか当たりません。声の発せられる方向と、どのくらい遠くまで声が投げかけられているかを感覚で判断します。

さらに今度は、大勢の人がいるクラスに向かって声をかけるというシチュエーションで同様のことをおこないます。話しかける対象はとくに1人と決めず、全体でも、かたまって話しているひとつのグループでもかまいません。「ねえ、来週テストがあるって」「ご飯食べに行こうよ!」等々、内容や聞こえ方で、誰が話しかけられたのかを判断します。

舞台の上での演技をよりお客さんに伝わりやすいものにするためには、まず演じている役者同士のコミュニケーションが重要になってきます。声を届けることの不思議さ、難しさを感じてもらうための活動でした。

さて次に、実際に上演する劇のせりふを少し読んでみました。演目は別役実『ジョバンニの父への旅』です。

「おかあさん」と何度も言う場面があり、先程の声の訓練を思い出しながら、どこに向かってどう言うのかを考えます。

いよいよ台本も決まり、実際に演じる場面やせりふに、授業でやったことを徐々に反映させていけそうです。

それでは次回も、お楽しみに!

2010/11/10 マインドマップ 第5回

先週が文化の日でお休みだったため、2週間ぶりの授業となりました。

「受講生のみんなは休みを挟んでも、継続してマインドマップかいてますかね?」と萱場先生も心配してらっしゃいました。

こんにちは、水野です!


今週は受講生のみんなが日々の生活でいちばん応用できるかもしれない、マインドマップを利用したノートのとり方です。これは日々授業のノートを各学生さんにぴったりのマインドマップですよね。


いつものようにGood & Newで授業モードに身体と頭を切り替えたら、今日は早速ワークに入っていきました。


今日のワークで扱うのはなんと・・・

「教育基本法前文」と「教育基本法第1章」!!

ちょっと難しいかな?


それでもマインドマップにすっかり慣れてきた受講生の皆さんは集中して描き始め、時間いっぱい使ってブランチを伸ばしていきました。















マインドマップを描いた後は恒例の発表会、ディスカッション、そして展覧会です。

この流れの中でクラスのみんなの頭の中を覗いているような感覚になりますね。

















残りの時間は、第1回の授業のとき、都合により出来なかった「萱場先生のマインドマップ史」をきいてノートテイキングしました。

もともとマインドマップに興味があった私も大変楽しく聞かせていただきました。


次回以降も楽しみながらマインドマップを身につけていきましょう!

2010/11/9 記事レイアウト②(パソコン編集ソフト)

こんにちは、TAの柴澤です。

 今回は、前回特殊用紙にレイアウトした構図をもとに、パソコン上で作成する作業に入りました。編集には、『パーソナル編集長』をいうソフトを使います。

「イベント班」(サークル活動など)と「にぎわい班」(模擬店、大学全体の様子)、それぞれ二面ずつ作成することになっています。

 作業順として、まずは①コラム枠で記事が入る部分の型の構成を整えてから、②実際の見出しや写真スペースを作っていきます。

記事を流し込んだときにできる空白の部分の微調整・写真のトリミングなど、結構細かな作業が必要とされます。


編集ソフトを使うのは、みなさん初めてのようで、最初は戸惑った様子が見られましたが、後半はチームで試行錯誤しながら、上手く作業を進めているようでした。








『パーソナル編集長』


 









構成の見回りをする先生




 

 


各チームの作業の様子


実際の新聞社でのレイアウト方法とは、多少違いもあるようですが、本物の新聞記事になるべく近づけるよう、引き続き頑張りましょう!!

次回の作業も、引き続きレイアウト作業です。完成した場合は、実際に製販して、さらに微調整を行う予定です。

それでは、また来週。

2010/11/8 同人誌制作 第五回

みなさんこんにちは♪ TAの佐藤です。


今回の授業では、前回に引き続きリレー小説の二話目が発表されました。


前回の続きから、どのような話が展開されていくのだろう…?と思っていましたが、大変面白い作品に仕上がっていました。

新たに、翔太のいとこの「こうちゃん」が登場し、翔太が「入っちゃいけないお山」にまつわる不思議な夢を見る場面が描かれているなど、今後の話の展開が気になる内容となっていました。



下に掲載した写真は、今回の授業で取り上げられた作品の一部です。

リレー小説は最終的にどのような小説に仕上がるのか、また、一人一人の作品もどのようにまとまっていくのか…とても楽しみです!



それでは、今回はこの辺で…

また次回お会いしましょう!

2010/11/8 資料保存の実際

みなさんこんにちは!今回は、元興寺文化財研究所の金山正子先生を講師に迎えて、「資料保存の実際」についての講義の報告をしたいと思います。金山先生のいらっしゃる元興寺文化財研究所は、昭和36年(1961年)元興寺極楽堂・禅室の解体修理と境内発掘調査の際に発見された約10万点にも及ぶ仏教民俗資料を学際的に調査・整理し、「どのように保存していくか」を研究することから出発しました。その後、現在では“全国各地の多様な文化財を調査・研究する民間唯一の研究所”と発展している研究機関です。

一時限目は、金山先生から「元興寺文化財研究所」についての説明と、実際にどのようなことをしているのか、資料保存の具体的な方法などについての御説明がありました。次の時間は、いよいよ古文書などの資料保存を実際に体験してみるようです。

二時限目は、実際にどのように古文書などの資料を保存しているのか、実習を行いました。今回は、和紙でこよりを作って、メモ帳程度の大きさの紙を資料に見立てて、綴じるという作業を金山先生のご指導のもと行います。和紙でこよりを作って古文書などを綴じる作業は、資料保存のなかでは基本的な方法らしく、先生のいらっしゃる文化財研究所に、新しく入ってきた若い人は、まずこのこよりを作ることから始まるそうです。一日に何十本も作るそうですよ。

この細長い和紙でこよりを作っていきます。金山先生がするようにこよりを作っていくんですが、これがまた実際にやってみると難しい。

金山先生はとても器用にこより結っていきます。

学生さんもなかなか器用でとても上手にこよりを仕上げました。一方、原田先生方は悪戦苦闘した模様です。

次に、紙に穴を開ける作業です。金槌ときりを使って、こよりが通る程度の穴を開けていきます。

なかなか様になってますね!穴を開けたら次はこよりを通して、さらに結っていきます。

最後に結んで、余分なこよりの部分を切って完成です!!

学生さんたちは初めてにも関わらず、なかなかうまく作れたみたいですね。

最後は、その他にどのような資料保存の方法があるのかを、実際に使っている道具と一緒に、教えていただきました。特殊な素材でできた紙を資料の大きさに合わせて保存箱を作ったり、消しゴムを細かくしたもので、資料のクリーニングをする方法などを紹介していただきました。下の写真は実際に消しゴムを細かくすりおろしたものを使って資料のクリーニングを学生さんがしている様子です。

この他にも、資料に使われているインクの成分を調べるため(どのくらいそのインクがもつのかを把握するため)に、リトマス試験紙のようなものも使って、インクの酸性度を測ったりもするそうです。

最後に金山先生は「世界のなかで見ても、古い文献や資料が多く残っているのは日本だけなんですよ」ということを教えてくださいました。世界に誇れるほど残っている日本の文献、資料は、今回教えていただいた保存方法によって、現在にまで残っているんですね。学生さんたちは、自分たちが大学で扱っている文献、資料がどのように、保存され、またこの先も大切に残されていくのかを知ることができ、たいへん貴重な時間を過ごすことができたのではないでしょうか。

次回は、日本の誇る有名な写真家、金村修先生を講師に招き、「写真とは何か?」の活動を報告をしたいと思います。では、今日はこの辺で失礼します!!

2010/11/5 編集の力

TAの針井です。


授業の初めに、みなさんの取材の進捗状況を発表し合いました。それによって情報の共有を図ることが目的です。少し難しい問題を抱えていた生徒に対しては、鈴木先生がいくつかのアドバイスをしていました。


次に、松岡正剛著『知の編集術』(講談社現代新書)のテクストの一部を参考に、同じ内容の原稿でも編集の仕方によって、読者への伝わり方が大きく変わってしまうということを学びました。また同時に、原稿の書き方についても学びました。


最後に、過去に鈴木先生が制作したパンフレットを見せてもらいました。字のフォントや背景の色、そして構図などによって、いかに読者の目を引き付けるような記事をデザインするかということをみんなで考えました。

2010/11/2 記事レイアウト

こんにちは、TAの柴澤です。

 新大祭の取材記事もほぼ完成ということで、

今回は記事全体のレイアウトを考える作業に入りました。

レイアウト作成の参考に、先回(第3回目)の授業と同様、『V3組版用紙』が配布されました。この用紙を下に、写真や見出しの配置・内容を決めます。

新大祭号外記事は縦52列9段組(1段あたり11文字)で作成します。通常の新聞だと12~13段あたりが目安だそうです。


       

レイアウトについて助言する先生。           見出しや写真配置の例


前半は、各々個人で記事全体のレイアウトを作成し、後半は「イベント班」「にぎわい班」の二つのグループに分かれて、意見を出し合う作業に入りました。

イベント班は、大学生のサークル活動が中心、にぎわい班では祭り全体の様子の取材記事を担当しています。

 









どうやら記事の配置もさまざまなパターンがあるようです。

紙面の中央部に写真を配置すると、視覚的なバランスが良くなることも、種田先生から教えて頂きました。


レイアウトは新聞制作の中で、明暗を分ける最も大変な作業だそうです。

したがって予想以上に時間がかかりました。

次回は、新聞編集ソフトで、見出しの作成、記事や写真の取り込みを行う予定です。

それでは、また来週!

2010/11/1 同人誌制作 第四回

皆さんこんにちは♪TAの佐藤です。


今回の授業では前回と同様、それぞれが制作した作品についての批評と、第一回目のリレー小説の発表が行われました。

 リレー小説のタイトルはまだ確定ではありませんが、「万丈の森」です。


第一話のあらすじを簡単に述べると…


主人公である大学生の翔太は、大学の長期休暇に田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に行きます。

なにもすることがないので暇をもてあましていた翔太ですが、ふと家の裏にある「入っちゃいけないお山」のことを思い出します。

この山は、子供だけで入ってはいけない山と言い聞かされてきましたが、翔太はそこに大人でも入ろうとしないことに気づきます。


…という展開です。


「入っちゃいけないお山」はどうして入ってはいけないのか?

翔太の平凡な夏休みはどうなってしまうのか…?

今後の展開が楽しみです。


それでは今回はこの辺で…

また来週お会いしましょう!

2010/10/29 企画の決定

TAの針井です。


前回の授業で先生に指摘された箇所を修正した企画書を、今回の授業で再び発表しました。また、スケジュールの確認も行ったので、いつまでにどの仕事をしなければならないかの把握が可能になりました。


どの企画も面白そうなものばかりで、今から取材結果が楽しみです。


授業の後半では、これからみなさんが行う、取材の際の注意事項を学びました。特に重要なことは、取材相手の話を聞いている時にメモを取ることです。仮にボイスレコーダーを使って取材の際の会話を録音していても、固有名詞の漢字間違いを防ぐために、また取材相手が「この人はきちんと私の話を聞いている」と思われることで取材をスムーズに行うためにも、メモを取ることは非常に大切なことなのです。

2010/10/27 野口体操②

こんにちは!小川です。

今回も先週に引き続き、大井先生に野口体操の指導をしていただきました。

今日の授業ではまず体の状態をイメージするために、水を入れたビニール袋が登場しました。床に置いた水袋は手でさわると自由に動きます。このように、体の中の内臓や細胞もすき間をあけてゆるく動いているイメージで、力を抜いていきます。というわけで今日は二人一組になって、お互いに体の力が抜けているかを確かめました。

まずは大井先生と齋藤先生のペアで見本を見せていただきます。仰向けになった相手の足をもって左右に揺すると、うまく力が抜けていれば頭の先まで、きれいに波が伝わっていきます。先程の水袋のイメージです。

同じように、二人一組で試してみます。寝ている人だけではなく、揺らすほうも力を抜いて、全体がひとつになるイメージで波を伝えます。

うまく力が抜けたペアからは、「あっ、何か感じが違う」「いい感じに揺れてる!」という声も。

腕も揺すってみます。乱暴に揺すっているようにみえますが、力が抜けていれば全く痛くないとのこと。相手に安心して自分の体をまかせること、また責任をもって相手の体をあずかることが重要です。

さらに、腕だけで相手の体を引きずっていくこともできてしまいます。

続いてはみんなで四つんばいになって、歩くときに体がどう動いているかを感じてみました。普段は意識していませんが、体の右側と左側が、それぞれ協力し合って動いていくことがわかります。これもまた、体の右と左がくっつきあって硬くなってはスムーズに歩くことができません。

今回で、2週にわたった野口体操の授業は終了です。ユニークな発想や動きであるだけに、先生は「今はよく飲み込めないかもしれないけれど、何かのときにこの感覚を思い出して」とおっしゃっていました。これから演技や発声について学んでいくさまざまな場面で、今回教えていただいた体の力を抜く方法は生きていくと思います。

大井先生、ありがとうございました!

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