平成22年度_地域文化論(小冊子制作)
2011/2/4 小冊子の完成
TAの針井です。
1月7日と1月21日の授業では、ひたすら編集作業を進めていました。みんなソフトの使い方にはすっかり慣れてきましたので、あとは根気との勝負です。
1月28日の授業では、原稿をプリントアウトし、全員で文章の構成作業を行いました。それぞれが赤ペンで文章を修正し、それを使って、「こうしたほうがいいよ」とか「この色の使い方はよくないから、こういうのにしてみたら」ということを言いながら、その原稿を書いた人に説明していました。
2月4日は授業の予備日でしたが、みんなで集まって最後の仕上げをしました。あとは完成した原稿を、印刷所に手渡すために少し加工して終わりです。後日、新潟市の印刷会社タカヨシさんの見学に行き、出版、印刷の仕事を間近で見る予定です。
みんな苦しみながら編集作業をして、ひとつの冊子が完成しました。どの記事もおもしろく仕上がっています。今年の8月のオープンキャンパスのときに配布する予定ですので、興味がある方はオープンキャンパスに来て、ぜひ一度この小冊子を手にとってみてください。高校までの授業と大学の授業はまったく違うということを体感できると思います。
そしてこの小冊子を読んで、一人でも多くの人が新潟大学の人文学部に興味を持ってくれれば幸いです。
というわけで短い期間ではありましたが、この記事を読んでいただきありがとうございました!!
2010/12/17 紙とインク
こんにちは! TAの針井です。
今回の授業では、印刷に使う紙とインクについて勉強しました。
印刷に使われる紙は、約200種類ほどあるそうです。同じ写真でも、紙やインクの種類によって写真の色合いが大きく変わります。
上の写真の右側にある上質紙(少しざらざらしていて、論文を集めた本などに使われる)ですと、写真の色はくすみ、暗い印象を与えます(しかし論文は基本的に字ばかりなので、あまり気にしなくてもよい)が、落ち着いた印象を与えるため、文章が読みやすくなる利点があります。
写真中央にあるコート紙(つるつるしていて、ファッション誌などに使われている)ですと、写真の色は明るくきれいになりますが、紙自体が少しピカピカしているので、文章は多少読みづらくなります。
このように、紙にはさまざまな特徴があり、それを効果的に使うことも、雑誌制作においては重要な要素なのです。
その後はお互いの進捗状況を確認し、原稿制作を各自で行いました。
記事のレイアウトについて議論しています。一番右の人は、自身の原稿の校正をしているところです。
みなさんがんばってます。
パソコン上で記事のレイアウトを作っています。学生のアルバイト事情についての記事を書いています。
冬休みの間に自分で記事を作っていき、1月の初めにある程度完成していることが目標です。
記事を作るのは大変ですが、みなさん楽しそうに行っているので、きっといい記事が完成すると思います!
それでは次回をお楽しみに!!
2010/12/10 校正
TAの針井です。
お互いの進捗状況を確認した後に、文章の校正について勉強しました。出版の仕事に携わっている人は、校正記号というものを使って、文章の修正をします。例えば、削除する文字に斜めの線を入れて、「トル」といったもので、かなり簡単です。
この授業では、みんなの原稿をみんなで回し読みして校正をする予定ですので、基本的な記号は覚える必要があります。
原稿を書く際の注意として、特にパソコンで文章を作った時、やたらと難しい漢字を使う傾向があります。例えば、「所謂」や「~の為」といったものです。漢字ばかりの文章は読みづらいので、ひらがなが一般的なものについてはひらがなを使うようにして、読者の読みやすさを考慮します。このようなものの修正の為にも、校正は非常に重要なのです。
残りの時間でパソコンを使って、各自作業をしました。
事前に配ったアンケート用紙です。この人は学生が普段使用している携帯の着メロに関する記事を制作しています。
アンケートを集計しています。用紙が100枚近くあるので大変そうです。
大学周辺のラーメン店に関する記事を制作している人の、ラフなレイアウト用紙です。写真や文章の構図はこのようにして決めます。
それでは次回をお楽しみに!!
2010/12/3 写真のセオリー
針井です。
進捗状況を確認した後で、写真のセオリーについて勉強しました。同じ人物を写した写真でも、構図やアングル、明るさや写真自体の大きさ、トリミング(加工)の仕方などによって、読者に与えるイメージが大きく変わってきます。要するに、写真に限らず映像でも文章でも、編集は大変気を使う作業なのです。
トリミングは面白くて、人物の引きの写真から顔だけを切り抜くことで、簡単にアップの写真に生まれ変わらせることが可能です。つまりトリミングの技術次第で、失敗作と思っていた写真を完成品へと変身させることができるのです。
また、被写体の正面だけを撮った写真ばかりを使うのではなく、斜めに撮った写真を使うことで、写真に動きと変化をつけることができます。
写真にまつわるルールがいくつかあり、対談写真は顔が雑誌の内側を向いている写真を使うこと(お互いが外向きだと、ケンカしているように見えるため)や、役職や年齢が高い人の写真は上に、低い人の写真は下に置くというルール、赤いトマトの写真の上に赤い文字を置かないこと(単純に見づらいから)などがあります。
レイアウトや写真の扱い方は雑誌によって千差万別です。つまりそれが雑誌の個性になります。そのため、雑誌を発刊する前にスタッフ内でレイアウトや写真の扱い方を統一したり、一人のデザイナーにレイアウト制作を依頼したりすることで、雑誌の統一感や個性を出しているのです。
最後にパソコンを使って少し作業をしたり、レイアウトについて相談したりしました。
それでは次回をお楽しみに!!
2010/11/26 グリッドシステム
TAの針井です。
お互いの進捗状況を確認した後に、みんなの記事をどの順番で掲載していくのか(台割り)を決めました。
次にグリッドシステムについて勉強しました。グリッドとは格子の意味で、要するに同一ページ内の写真の縦の幅と横の幅を揃えると見栄えがいいですよということです。この時、写真だけでなく、その内容を補足説明する文字(キャプション)の幅も、隣のものと揃えることが重要です。
また、写真の配置の仕方に関しても、縦書きの文章の場合、人間の目の動きは右から左、あるいは右上から左下へと流れていく(横書きの場合は左から右、あるいは左上から右下へ)ので、写真を中央にドーンと配置するのではなく、その目の動きの合った写真の配置を心がけた方が、記事にリズムが生まれ、非常に読み易い文章になります。
残りの時間で少しパソコンを動かしました。
だんだんとMacパソコンの扱いに慣れてきているようです。
2010/11/19 RGBとCMYK
TAの針井です。
最初にお互いの進捗状況を確認し、前回の宿題だった、自分の好きな雑誌の紹介を行いました。
みんなで回し読みをして、それぞれの雑誌の特徴を分析しました。
次に、回し読みをした雑誌も参考にしながら、プリントを使って「レイアウトにおける写真、文字、色」について学びました。
行間の間隔を広げる(余白が増える)と上品なイメージになることや、同じフォントでも太い字と細い字かによって、読者が受けるイメージが変わってくること、同一ページ内での色の使い方も、基本的には補色(例えば赤と緑の組み合わせ。目がチカチカする)ではなく、同系色(赤とピンクの組み合わせなど)を使う方がいいということを学びました。
また、パソコンや写真での色の表現にはRGBカラー(レッド、グリーン、ブルー。いわゆる光の三原色の組み合わせ)が使われていますが、印刷での色の表現にはCMYKカラー(シアン、マゼンダ、イエロー、キー。左から順に青系の色、赤系の色、黄色、黒。いわゆる色の三原則に黒を加えた組み合わせ)が使われているので、原稿や写真の編集の際にはCMYKで色を入力しないと、印刷屋さんに怒られるということを学びました。CMYKでの入力の仕方は、実際の作業の時に学ぶでしょう。
レイアウトに関しては、例えば8ページの記事を作るとき、全て同じレイアウトだと読者が飽きてしまう(ただし記事の統一感は出せるため、一長一短ではあるのだが) ので、ページごとの内容に合わせてレイアウトを少し変えることで、メリハリを出すことができ、文章にリズムが生まれます。
授業の最後には、編集用のソフトになれることを目標に、少しパソコンを使いました。
みなさんは普段Windowsを使っているため、写真上のMacの使い方に少々戸惑っていましたが、すぐに使い方に慣れて、楽しそうにしていました。
今回はイラストレーションというソフトを使って、直線を引いたり四角を描いたりしました。
それでは次回をお楽しみに!!
2010/11/12 誌面デザインの基本
TAの針井です。
今回も授業も、みなさんの取材の進捗状況の報告から始まりました。やはり、取材を進めていくと色々と問題が発生するようです。
次にプリントを使って誌面デザインの基本を学びました。写真のトリミング(切り取り)によって(つまり編集の仕方によって)、読者が受けるイメージが変わってしまうので、記事内容にあい、なおかつ写真の中で動きのある部分を切り取ることが重要です。写真の枠(四角や楕円やギザギザなど)によっても違ってきます。
また見開き2ページに、左向きの人物が写っている写真と右向きの人物が写っている写真をそれぞれのページに載せる時、左ページには右向きの写真を、右ページには左向きの写真を載せ、中心に本文がくるようにすることで、読者は違和感なく記事を読むことができるのです。そのため写真の撮影時には、被写体の人物の左向き、正面、右向きの最低3カットを撮るようにしなければなりません。
また、文字と写真のバランスも重要です。写真を中心にするか、文字を中心にするか、あるいはその中間にするかによって、読者の受けるイメージは大きく変わってくるからです。
なかなか難しいですが、実際に編集作業や誌面デザインの作業を体験すると理解できるようです。
今回は宿題として、普段読んでいるものでも構わないので、こんな風にデザインできたらいいなと思う雑誌、本をチェックしておき、次回の授業の時に1,2冊持ってくるように言われました。「この記事はなんか好きだな」と思う理由には、誌面のデザインとレイアウトに関係があるからです。また、おもしろいと思ったデザインを真似することが、記事を書くスキルを向上させるための近道だそうです。
2010/11/5 編集の力
TAの針井です。
授業の初めに、みなさんの取材の進捗状況を発表し合いました。それによって情報の共有を図ることが目的です。少し難しい問題を抱えていた生徒に対しては、鈴木先生がいくつかのアドバイスをしていました。
次に、松岡正剛著『知の編集術』(講談社現代新書)のテクストの一部を参考に、同じ内容の原稿でも編集の仕方によって、読者への伝わり方が大きく変わってしまうということを学びました。また同時に、原稿の書き方についても学びました。
最後に、過去に鈴木先生が制作したパンフレットを見せてもらいました。字のフォントや背景の色、そして構図などによって、いかに読者の目を引き付けるような記事をデザインするかということをみんなで考えました。
2010/10/29 企画の決定
TAの針井です。
前回の授業で先生に指摘された箇所を修正した企画書を、今回の授業で再び発表しました。また、スケジュールの確認も行ったので、いつまでにどの仕事をしなければならないかの把握が可能になりました。
どの企画も面白そうなものばかりで、今から取材結果が楽しみです。
授業の後半では、これからみなさんが行う、取材の際の注意事項を学びました。特に重要なことは、取材相手の話を聞いている時にメモを取ることです。仮にボイスレコーダーを使って取材の際の会話を録音していても、固有名詞の漢字間違いを防ぐために、また取材相手が「この人はきちんと私の話を聞いている」と思われることで取材をスムーズに行うためにも、メモを取ることは非常に大切なことなのです。
2010/10/22 企画書の発表
TAの針井です。
第4回目の授業では、それぞれが作ってきた企画書を発表しました。
いろいろな企画があり、またある程度具体的な内容になってきました。
来週は、先生に手直しされた部分を直した企画書を再度発表して、企画の本決まりをする予定です。
それでは次回をお楽しみに!!