平成22年度_超域文化論(演劇)

2010/11/10 声の表現力

こんにちは!小川です。

今週はちょっとしたゲームのような活動を通して、声の表現力を高めるための訓練をおこないました。その前に、まずは発声と早口言葉から始めます。まだ少しつっかえながらも、「あいうえお、いうえおあ、……」がだんだんとリズミカルにそろってきました。

続いて、今日の活動です。写真のように何人かの人が背中を向けて座り、そのうちの誰かに向かって声をかけます。自分が話しかけられたと思った人は手を挙げるのですが、難しくてなかなか当たりません。声の発せられる方向と、どのくらい遠くまで声が投げかけられているかを感覚で判断します。

さらに今度は、大勢の人がいるクラスに向かって声をかけるというシチュエーションで同様のことをおこないます。話しかける対象はとくに1人と決めず、全体でも、かたまって話しているひとつのグループでもかまいません。「ねえ、来週テストがあるって」「ご飯食べに行こうよ!」等々、内容や聞こえ方で、誰が話しかけられたのかを判断します。

舞台の上での演技をよりお客さんに伝わりやすいものにするためには、まず演じている役者同士のコミュニケーションが重要になってきます。声を届けることの不思議さ、難しさを感じてもらうための活動でした。

さて次に、実際に上演する劇のせりふを少し読んでみました。演目は別役実『ジョバンニの父への旅』です。

「おかあさん」と何度も言う場面があり、先程の声の訓練を思い出しながら、どこに向かってどう言うのかを考えます。

いよいよ台本も決まり、実際に演じる場面やせりふに、授業でやったことを徐々に反映させていけそうです。

それでは次回も、お楽しみに!

2010/10/27 野口体操②

こんにちは!小川です。

今回も先週に引き続き、大井先生に野口体操の指導をしていただきました。

今日の授業ではまず体の状態をイメージするために、水を入れたビニール袋が登場しました。床に置いた水袋は手でさわると自由に動きます。このように、体の中の内臓や細胞もすき間をあけてゆるく動いているイメージで、力を抜いていきます。というわけで今日は二人一組になって、お互いに体の力が抜けているかを確かめました。

まずは大井先生と齋藤先生のペアで見本を見せていただきます。仰向けになった相手の足をもって左右に揺すると、うまく力が抜けていれば頭の先まで、きれいに波が伝わっていきます。先程の水袋のイメージです。

同じように、二人一組で試してみます。寝ている人だけではなく、揺らすほうも力を抜いて、全体がひとつになるイメージで波を伝えます。

うまく力が抜けたペアからは、「あっ、何か感じが違う」「いい感じに揺れてる!」という声も。

腕も揺すってみます。乱暴に揺すっているようにみえますが、力が抜けていれば全く痛くないとのこと。相手に安心して自分の体をまかせること、また責任をもって相手の体をあずかることが重要です。

さらに、腕だけで相手の体を引きずっていくこともできてしまいます。

続いてはみんなで四つんばいになって、歩くときに体がどう動いているかを感じてみました。普段は意識していませんが、体の右側と左側が、それぞれ協力し合って動いていくことがわかります。これもまた、体の右と左がくっつきあって硬くなってはスムーズに歩くことができません。

今回で、2週にわたった野口体操の授業は終了です。ユニークな発想や動きであるだけに、先生は「今はよく飲み込めないかもしれないけれど、何かのときにこの感覚を思い出して」とおっしゃっていました。これから演技や発声について学んでいくさまざまな場面で、今回教えていただいた体の力を抜く方法は生きていくと思います。

大井先生、ありがとうございました!

2010/10/20 野口体操①

こんにちは。小川です。

さて今回は「野口体操」指導者である大井弘子先生をお招きし、演技をするにあたってうまく体の力を抜くための運動を教えていただきました。野口体操とは体の構造を意識しながら力を抜くための体操で、今回はそのユニークな考え方にもとづいてさまざまに体を動かしてみます。

まずはみんなでジャンプ。足の裏がやわらかいというイメージをもって、まっすぐに体を放りあげ、また降りてくる感覚をつかみます。じょじょに着地の足音がしなくなり、腕も自然に揺れるようになって、体の硬さがとれてきました。

次は仰向けに寝転がって……実はこの姿勢で、少しずつ前進しているんです!右、左、右、左、と交互に体重をのせかえて、背中だけで前へ進みます。普段は意識していませんが、この体重の移動が「歩く」という作業には欠かせないポイントです。

続いて先生が取り出したのは、鎖や珠がつながったベルトとネックレス。

「どれがいちばんやわらかく感じる?」と先生が問いかけます。実際に手に持ってみて、ひとつひとつの粒は硬くても、あいだにすき間があいていれば全体としてはやわらかいのだと実感。これと同じように、運動するときも細胞がギチギチに詰まっているのではなく、体の中で自由に動くイメージを持つことが重要です。

再び体を動かします。今度は、体をひねって腕を回転させる運動です。手には力を入れず、体重を左右の足にのせかえて腰だけひねると、自然に手がまわります。

次は腕を上下にまわします。これも、体重をのせかえながらまわすと、上の方まで手があがってやりやすいとの声が聞かれました。うまく力を抜いて、体の重さを意識する方法にみなさん少しずつ慣れてきたようですね。

大井先生は終始にこやかに、「どう感じるか」「どう思うか」とひとりひとりに話しかけながら授業をしてくださいました。

来週も引き続き、野口体操パート2をお届けします。大井先生、よろしくお願いします!

2010/10/13 発声と早口言葉

 

こんにちは!TAの小川です。今週の授業は、大学の総合教育研究棟にあるスタジオで、発声と早口言葉の練習をしました。

まずはみんなで輪になって立ち、肩を落として体の力を抜いて、呼吸の訓練からはじめます。3拍吸って10 拍かけて吐く。手拍子に合わせて、普段は意識しない呼吸をコントロールしてみます。「苦しい!」との声も聞かれました。

続いて「あー」と大きな声でのばしてみます。普段話すときよりも少し大げさに出すように、と先生からのアドバイスがありましたが、まだみなさん、どことなく緊張した面持ちです。さらに「あいうえお、いうえおあ、うえおあい……」と、五十音の行を展開させて言っていく練習もしました。演劇初心者にはなかなか難しいこの訓練。ときおりつっかえながらも、あ行からわ行まで無事終了です。

いい声を出すためには、体の力を抜くことが重要です。というわけでどうやったら体の力がうまく抜けるのか、先生自ら実践してみせてくださいました。決して、休んでいるわけではありません。

続いて2人一組になり、上半身の力が抜けているか、お互いにゆすって確かめます。うまく力が抜けていると、頭や手がぶらんぶらんと揺れるのですが、どうでしょうか。

さて、体もほぐれたところで、早口言葉の練習です。たくさんの早口言葉が載ったプリントを見ながらひとりずつ、自分で選んだものを言っていきます。次にスタジオの中を自由に動いてペアになり、名前を教えあってからお互いに苦手な早口言葉を選んでチャレンジ。五十音のなかで自分はどの行や音が苦手なのか把握し、同時にほかのメンバーと知り合って仲良くなることを目的としています。みなさん真剣に早口言葉に取り組みながらも、少しずつお互いに打ち解けていった様子でした。

最後にもう一度みんなで、「あー」とロングトーン。最初よりも格段に声が出て、口も大きく開いています。表情もリラックスしてきたようです。

このように、今回は主に「声を出す」「言葉をしゃべる」といったことを中心におこないました。次回は外部から講師の方をお招きし、今回も少し触れた「体の力を抜く」ことについて教えていただき、実践する予定です。

それでは次回も、お見逃しなく!

2010/10/6 第一回目、自己紹介

こんにちは。水曜5限の超域文化論(演劇)TAの小川美緒と申します。これから毎週、授業の様子をこちらで報告していきます。演劇の授業って一体どんなことをやるんだろう?気になりますよね。毎回、できるだけわかりやすく紹介していきますので、よろしくお願いします。

さて演劇をやるためには、人前で自分を表現することに慣れる必要があります。というわけで授業初回の今日はまず、「1分間自己紹介」をしました。会って間もない新しい顔ぶれを前に、名前や出身地、所属サークル・部活、演劇に興味を持ったきっかけなどをひとりずつ、1分間で話します。最初は少し緊張気味だった教室の雰囲気も、後半からはじょじょに笑いも起こり、ほぐれてきました。

「あと5秒!」先生からカウントが入ります。

自己紹介のあとは、取り上げる戯曲の候補である別役実の作品について説明がありました。上演する作品は、これからみなさんの希望も聞きつつ決めていく予定です。

最後にこの授業を担当してくださる齋藤陽一先生からも自己紹介。これで初回の授業は終了です。

来週からは大学内のスタジオに場所を移して授業を行います。上演は2月ですが、それまでに発声や表現の練習、照明や演出についての勉強が待っています。

それでは、次回もお楽しみに!

2010/3/26 超域文化論(演劇)

サイトを公開いたしました。
新年度からレポートを掲載していく予定です。

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