平成23年度_授業報告
2012/1/18 稽古④
こんにちは! TA横田です。
引き続き、舞台の稽古です。今回は3つのシーンをやりました。出番のない役者さんは別室で違う場面の練習をします。
演出の先生の前で、それぞれのシーンについて役者の入り捌け、立ち位置、動作について確認します。また登場人物のその時の感情や台詞の言い方なども、その都度再度考え、あわせていきます。自分では気付けない言葉の訛りについても注意されます。
登場人物の出入りが多いシーンでは舞台上で役者と役者が被ったり、話しかける相手との距離感が掴めなかったりなど少々混乱気味でしたが、やっていくうちに整理されていきました。
また、台詞に合わせた動作も付け加えたりします。例えば、「水のせいで髪が抜けた」という言葉に合わせ、髪をかき上げ、抜けた髪を医者に見せるという動作が加えられました。
本番も近づき、今回は授業時間が過ぎても少しだけ延長して続けました。やっていて気付いたことについて先生と学生さんの間で意見交換がされます。
稽古中、これは良い!、というような役者さんの仕草や台詞の言い方がぽつぽつ見られるようになってきています。
次回の授業までに、自主練習の招集がかけられるそうです。
では、また!
2012/1/18 マインドマップ:異業種交流研究会
こんにちは、TAの鈴木です。
前回にお伝えした通り、今回は異業種交流研究会の方々とのディスカッションをしていきます。
このような交流は、今回で3回目になります。昨年と一昨年は、新潟駅南にある、ときめいとで開催していたのですが、今年は新潟大学のほうに研究会の方々にお越しいただきました。
ディスカッションのテーマは新潟市と新潟大学が共に栄えるにはどうすればいいのか。先週4つのグループに分かれて意見をマインドマップにまとめてもらいました。
今回はまずはじめに、その内容を各グループ4分で、発表してもらいます。
多くのグループに共通して言えたことは、交通機関をもっと使いやすくすること、古町を活性化させること、キャラクターを作ってPRすることなどがあげられました。
それぞれの発表が終わったら、各グループに一人ずつ研究会の方々に入っていただき、学生主導でディスカッションをしていきます。発表された内容をもとに、社会人の立場からの意見も頂き、さらに掘り下げたり、改善できるところはしていきます。
始めは少し緊張気味?なかんじではありましたが・・・
話し合いを進めていくうちに打ち解けてきたようです。最後のほうでは、笑い声が絶えないぐらい、どのグループも盛り上がっていましたね^^
ディスカッションの成果の発表です↓↓
・ディスカッションの前は、交通機関なら交通機関、お店ならお店だけと、分けて考えられていたのが、バスに乗ったら商品券や、逆に買い物したらバスの割引券をもらえるなど関連付けて、利用を促進
・古町を盛り上げるための具体的な内容、例えば、西堀ローサにご当地のキャラに会えるようなカフェを作ったり、古町を若者の街ではなく、思い切って中高年向けの大人な街にする、など
・宣伝をチラシなどではなく、電子化することで、街の景観を美しくする
・新潟にゆかりのある漫画家などの美術館で、ファンを呼び込むなど
新潟に住む人はもちろんですが、いかに県外の人に新潟に来てもらうか、そこで買い物をしてもらえるか、そして一度だけでなく繰り返し来てもらえるかなど、様々な意見が出ました。日本国内だけでなく、新潟は海を挟んで韓国や中国とも近いですから、そういったところと交流を図ることも大切だという意見もありました。新潟大学にも留学生はたくさんいますしね^^
学生たちの意見は、柔軟で新鮮なところがあるけど、ある種、夢のようで、逆に社会人としての意見は、現実的で、学生たちの意見を本当に実現するためにはどうしていけばいいのかなど、学生たちが思いつかなかった視点からの意見をくださいます。このような形で社会人の方と意見交換をする機会はそう多くの学生が持てるわけではないと思うので、学生にとってはとても参考になる意見が多く聞けたのではないでしょうか。
異業種交流研究会の方々、お忙しい中、お越しいただきましてありがとうございました!!
2012/1/17 同人誌・第十一回「徹底的に自己相対化」
明けましておめでとうございます。TAの佐藤です。
「辰年」に因んで2012年は威勢の良い年になりますように!!!
さて、今日は新年一発目の講義ですが、同人誌”完成”を今月末までに掲げて迅速に進めていきます。
最初は各部門のチームの現在の進行具合の確認です。小説部門(個人小説&リレー小説)、詩部門、イラスト係、構成係も順調に進んでいるようです。表紙については、昨年までに作られてた先輩方の素敵な作品を参考にしつつ、「今年はもう少し今までとは違った斬新なデザインでいきましょう!」と先田先生から注文がとびました。
表現プロジェクト演習Lの受講生は感性が優れている人達の集まりなので、昨年までの同人誌に「負けず劣らず」きっと素敵な表紙を完成させてくれるでしょう(^^♪
進行状況、表紙のイラストの確認も終わり、いつものように受講生が制作してきた「小説・短歌」を発表していきす。
・最初は、男子学生による短編小説の発表です。
作品は、男の子と本の関係から展開していく物語で、結末がどのようになるのかワクワクさせられます。
読み終わった後は、いつものように他の受講生から指摘や助言を受けます。
受講生からは、「一つの文章に句読点を増やすこと」や「物語の前後で矛盾を無くす」などの助言があがりました。
先田先生からのご指摘は、修飾語の使い方と言葉の表現ニュアンスに焦点があたりました。
そして、物語内容についてもいくつかアドバイスがありました。
①物語のコントラストを際立たせるのなら、その装置をしっかりと活用すること。
②因果関係をしっかりとすること。
また、物語の結末もその内容にあっているものなのかについて、ご指摘がありました。
例えば、「この物語の文脈に対して、ラストは選択の余地を残しておくべきものなのか?」
「物語に登場する”(中毒性のある)本”というものが、主人公に対してポジティブなも
のに成り得るのか?」ということです。
これらのご指摘から、小説とは書きながら文章に寄り添って展開していくものだということが分かります。
また、作者が想定していた結末とは違うものにも成り得るモノだということが分かりますねェ~。まさに、小説は”生き物“と言ったところでしょうか……
・続いては、男子学生による短歌の発表です。
発表者は、各月ごとに短歌を一つずつ制作してきました。
現代的な表現や、言葉の使い方から制作者が楽しみながら作品を作ってきたことが伝わってきます。
制作者の発表後、いつもは軽快に意見が飛び交う受講生も、”短歌”という少し難しい題材に困惑気味です。(-。-)y-゜゜゜
作品が素晴らしすぎて、指摘する箇所を見つけ出すのに、いつもより時間がかかったのかもしれませんね(^^♪
先田先生からは、賞賛を受ける歌もあれば、指摘を受ける歌もありました。
ある歌のご指摘内容としては「単なる言葉遊びの傾向があり、うったえるチカラが弱い」というものもありました。
んー…厳しいですね。しかしながら、この厳しさが最高の作品を完成させることへの礎になっています!!! そして、先生と受講生の信頼関係が垣間見れる瞬間でもありますぅ(^^♪
今日の講義の最後には、先田先生から小説を書く上で頻繁に利用する”比喩表現”についてお話がありました。
ある実体を描写するときは、「比喩的でなく確信を持って表現すること」と「徹底的に自己相対化していくこと」ということでした。
また、比喩表現の骨頂者として、泉 鏡花(いずみ きょうか)と坂口 安吾(さかぐち あんご)が挙げられていました。坂口安吾については、我ら新潟県出身として自ずと知られた人物ですよね!
そして、比喩表現として例えば……
「一般には”人間”を表現するものとして、”鬼、蝶、バケモノなど”が比喩として使われるが、その逆で”鬼、蝶、バケモノなど”を表すのに”人間”を比喩として使ってしまう」など、他のモノから実体を見出していくという方法も教えて頂きました。”人間”が主体になく、”人間”が絶対的な位置にいないという所が面白いですね!
今日の講義は、またさらに小説の奥深さを学べたものになりました。先田先生曰く、「小説とは浅いところで知的に遊ぶもの」だそうです。現実世界では視覚的に見えないところを、文字の羅列によって表現し、見る/見せるという小説は、現代アートに似ている部分もありますね。
では、同人誌完成に向けて皆さん次回も頑張って行きましょう!(^^ゞ
2012/1/17 今年もよろしくお願いします
TAの針井です。
今回は新しいシナリオでの撮影がスタートしました。
喋りながら廊下を歩くシーンの撮影。
打ち合わせ中。
監督(眼鏡をかけた男性)が役者に指示を出しています。
最初は監督のやり方に戸惑っていましたが、徐々に慣れてきてみんなを引っ張っていました。
「(女の子風に)痛った~い☆」
女の子とぶつかって、中身が入れ替わってしまうというストーリーです。
彼女は水を少しずつ動かしたり色をつけたりして、アニメーションを作っています。
元通りになるため、もう一度ぶつかるというシーン。
監督さんが熱のこもった演技指導をしています。
それでは次回をお楽しみに!!
2012/1/12 2012年 第1回授業~写真・PVの撮影、編集~
新年あけましておめでとうございます、TAの柴澤です。2012年も引き続き、「ポピュラー音楽」のブログを更新してまいりますので、よろしくお願いいたします!!
後期の授業も残りわずか。各グループの曲作り、写真・PV撮影の進行状況をまずは簡単に説明してもらいました。
各々、冬休み中に着々と作業が進んでいる様子で、仮完成したグループの写真と曲を皆で鑑賞しました。
まずは、コンセプト写真について。
バンド名「She Who’s」より。
角度や配置、色を変えて、数パターン撮影したものが↓です。ひと工夫で印象がだいぶ違いますね。ちなみに、ケーキやクッキーはお手製だそうです。
どの写真が一番よいか、受講生に挙手してもらいました。
次に、曲作り、PV撮影について。
バンド名「INTEGRAL」より。
歌に合わせて、手書きの詞をスクリーン全体に載せるというシンプルかつ大胆なものでした。画面の詞はメンバー全員で書いたそうです。↓
残りの時間で、各グループごとに、PV撮影に関する構成や、撮影・編集済み作品の確認・点検作業を行ってもらいました。
来週までの課題として、各グループが、ひとまずはPVを提出(タイトル、クレジットを入れたもの)することになっています。PVは、①授業での再生用として容量の軽いもの(=解像度低)と、②YouTubeでアップロードするための容量の重いもの(=解像度高)の両方を用意してくるようにとのことです。
年始早々大変ですが、素敵な作品ができるよう、頑張ってください!!
2012/1/11 稽古③
あけましておめでとうございます!TA横田です。
今回はまず、チェルノブイリ原発事故から20年目、2006年に放送されたドキュメンタリーを見ました。戯曲のタイトルでもある「石棺」が、実際どのようなものかを確認しました。福島の原発事故、この演劇をやるにあたってなど、改めて考えさせられます。
その後、第一幕の練習をやりました。3人の研修医が見学に来るシーンです。登場人物は患者のベススメールトヌイ、医者、研修医、教授、所長、検事です。舞台セットのイメージもだんだん具体的になってきました。
長い台詞をほぼ完璧に頭に入れてきている学生さんもいました。
先生から、動きの指示や台詞の言い方についてもアドバイスがでます。見ていた学生さんからも、役者さんに対して登場人物を演じるに当たっての仕草など、細かいところにまで意見が出ていました。このようなアドバイスを受けながら、役者さんたちは自分なりに役のキャラクターをつくっていきます。
本番も近づき、いよいよ自主練習も始まります!
では、また次回!
2012/1/11 マインドマップ:来週に向けて・・・
あけましておめでとうございます^^
TAの鈴木です。
新年最初の授業は、来週に行われる異業種研究会の方々との交流会に向けての準備を行いました。来週は色々な企業の方々と一つのテーマについて、ファシリテーションの回で学んだように学生が先導して、ディスカッションを行います。
そのテーマは、新潟市と新潟大学が共に栄えるにはどうすればいいのか?です。
今回の準備でもグループごとにファシリテーターを決めて、意見をまとめてもらいます。前回は段階ごとに変えましたが、今回は一貫して同じ人に先導してもらいました。個人の意見を考える時間や、メンバーの意見を共有する時間など、今まではほとんど先生が区切って下さっていましたが、今日はそれも全てファシリテーターにお任せです!
グループの意見がまとまったら、次回のために模造紙にマインドマップにまとめていきます。
最後にほんの少しだけ、発表してもらいました。あくまでも本番は次回なので、大事なところは伏せつつ・・・
どんなアイデアが出たのかは来週を楽しみにしていましょう(・∀・)
2012/1/10 第十二回目 完成版制作II
TAの劉です。
今日は冬休み後の最初の授業です。明けましておめでとうございます!!
来週はスタジオリハーサルなので、今日の授業内容は事前の準備です。
まず、各班はキューシートについて、最後の話し合い、修正を行いました。
教室でスタジオの録音室と同じ仕組みを作って、みんなは各自の収録位置に座って、本番のように演出していました。途中で、タイミングが合わなかったり、セリフが忘れたりなどのミスがありましたが、まえに先生に指摘していただいた演技の問題はだいぶよくなったと感じます!みんなの好演で、まるでスタジオにいるように、ドキドキになりました。
録音室と同じ仕組み
ナレーション
指示をしている監督
ADさん
来週はリハーサル@FMPort!!楽しみですね!!!
2011/12/22 最終回!
こんにちはTAの丸山です!10月から始まったこの授業も今日でいよいよ最後です!!
今日はパンフレットの仮印刷ができたので、誤字脱字や追加する点がないかなど最終チェックを行いました。
左の校正記号プリントを参考にしながらいざチェック開始!
一斉にページをめくる瞬間を捉えました(笑)
それでは気になる中身をご紹介!!
最初は留学生の紹介でこれはヴァネッサのページ。ピンクで女の子らしいデザインに工夫してありますね。
以前フロールとアントニーに発表してもらったナントの町の紹介はこんなページに仕上がりました^^
古町探検で留学生たちの注目を集めた「タヌキ」や「金剛力士像」のページ。
おっ。このシブいページは私が作った北方文化博物館の紹介です(笑)
最初はなかなかコミュニケーションがうまくいかなかったけれど今はもうバッチリ!
完全にカメラを意識してます(笑)
これまでの授業を振り返っているのでしょうか。
いかがでしたか?カラフルでなかなか素敵なパンフレットができたと思います^^
古町探検や北方文化博物館の訪問、ナントとボルドーを新潟と比較したり留学生の疑問をみんなで解決していったり。この3ヶ月間をぎゅっと凝縮して一つの形として残すことができました。
私はTAという立場でこの授業に参加しましたが、学生たちと一緒になって考えたり発見したりすることはとても楽しかったです。故郷である新潟とフランスという異文化を一度に学べる貴重な授業になったと思います。このブログも最後になりましたが、お付き合いいただきありがとうございました!!
2011/12/21 稽古②
こんにちは!TA横田です。
今回は、前回台詞合わせをしていた第四場の稽古をやりました。出番のない役者さんと裏方さんは、別室で小道具の洗い出しと、衣装についての話し合いをします。
まず、演出の斎藤先生から、舞台上のイメージなどのお話がありました。
この白いパネルは何に使われるのしょうか?
さて、第四場は検事が入院患者から発電所事故の事情聴取をするシーンです。いろいろな役者が入れ替わり立ち替わり登場します。今回は、役者の立ち位置を中心に確認していきました。舞台上を広く使い、メリハリが付くよう、気付いたことがったらどんどん変えていきます。例えば、右端によっていた検事と患者を、舞台の中央に移動させ、検事はイスに座ります。
↓
他にも、患者たちがずっと立ちっぱなしで話していくのは少し不自然だ、ということで、始めは用意していなかった患者用のイスが、検事の向かい側、舞台上に加わります。
↓
また、役者の登場・捌け方なども演じてみながら、考え、つくっていきます。第四場をいくつかのシーンに区切り、気になるところがあれば直して、もう一度やってみます。演出の齋藤先生からは立ち位置はもちろん、台詞の言い方、どんな感情を込めるかなどについても役者さんたちにアドバイスが出されていました。
役者さん自身も、気付いたことがあれば、どんどん発言していきます。実際、演じてみないとわからないことも多くありました。舞台上のイメージもだんだん具体化してきています。
今年の授業はここまでです。
次回は年明けになります。
台詞をできる限り、頭に入れてくるのが冬休み中の課題だそうです。
では、また次回!