平成23年度_表現プロジェクト演習(小冊子制作)
2011/7/29 原稿が完成しました!
TAの針井です。
ついにみなさんの原稿が完成しました!
8月には印刷会社のタカヨシさんに訪問して、実際に「わたぼく」の原稿が印刷されるところを見学する予定です。
オープンキャンパスの時に配布されるので、興味のある方はぜひ目を通してみてください。
この授業に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした!!
2011/7/22 作業も大詰めです
TAの針井です。
これは「わたぼく」の表紙です。上手にできてますね!
原稿の校正のために一度印刷をしました。みんな「すご~い!!」って言ってました。
以下は授業の風景です。
それでは次回をお楽しみに!!
2011/7/15 紙の違いについて
TAの針井です。
上の写真は、原稿が印刷された状態の見本です。表裏合わせて16ページが1セットとなっています。これを裁断して本の形にしているのです。
印刷に使われる紙は、約200種類ほどあるそうです。同じ写真でも、紙やインクの種類によって写真の色合いが大きく変わります。
上の写真の左側にある上質紙(少しざらざらしていて、論文を集めた本などに使われる)ですと、写真の色はくすみ、暗い印象を与えます(しかし論文は基本的に字ばかりなので、あまり気にしなくてもよい)が、落ち着いた印象を与えるため、文章が読みやすくなる利点があります。
写真右側にあるコート紙(つるつるしていて、ファッション誌などに使われている)ですと、写真の色は明るくきれいになりますが、紙自体が少しピカピカしているので、文章は多少読みづらくなります。
「わたぼく」では、マットコート紙(写真中央)といって、上質紙とコート紙の中間の性質を持った紙を使います。
このように、紙にはさまざまな特徴があり、それを効果的に使うことも、雑誌制作においては重要な要素なのです。
以下の写真は授業の風景です。
それでは次回をお楽しみに!!
2011/7/8 原稿をがんばって書いてます
TAの針井です。
だんだんと原稿の締め切りも近づいてきました。
今回もパソコンで作業をしつつ、わからないところを先生に質問していました。
みなさん大変そうだけどがんばって!!
それでは次回をお楽しみに!!
2011/7/1 7月に入りました
TAの針井です。
今回は写真のトリミングや校正のやり方、レイアウトや記事のタイトル、小見出しについてをさらっと復習し、残りの時間で各自パソコンで作業をしました。
みなさん先生の話を真剣に聞いています。
そして記事で使いたい機能(例えば円グラフの作り方)などを各自先生に質問しながら、作業を進めました。
編集ソフトの使い方を教えてもらってます。
みなさんがんばってますね。
それでは次回をお楽しみに!!
2011/6/24 文章原稿の整理
TAの針井です。
授業の初めは、文字原稿を整理することの必要性について学びました。原稿を書く前は、表記統一などのルールをしっかり決めておく必要があるからです。
例えば、英数字は半角で統一するといったことや、文末を「です・ます」調にするか「である・だ」調のどちらかに統一しなければならないといったことなどがあります。他にも漢数字で統一するかアラビア数字で統一するかといったことや、電話番号やURL、商品の価格表記も統一することにも注意を向ける必要があります。
電話番号の場合、03-0000-0000と表記する場合と、03(0000)0000の場合の2通りがあります。これをどちらかに統一しなければならないのです。
これらは読者が読みやすい文章を作るための作業なのです。
他には原稿を校正するときに使う校正記号や、写真のトリミング(一部分をカットすること)をするときの注意点を学びました。
残りの時間でパソコンを使い、編集ソフトの使い方も学びました。
それでは次回をお楽しみに!!
2011/6/17 パソコンを使いました
TAの針井です。
今回の授業ではパソコンでの作業に慣れるために、原稿の編集に使うソフトをいろいろといじってみました。
みなさんは普段Windowsを使っているため、写真上のMacの使い方に少々戸惑っていましたが、すぐに使い方に慣れて、楽しそうにしていました。
今回はイラストレーションというソフトを使って、直線を引いたり四角を描いたりしました。
授業時間外では、みなさんが取材を進めています。授業の初めに進捗状況を報告し、先生から今後のアドバイスをもらっています。
取材のほうも順調に進んでいるようです。
それでは次回をお楽しみに!
2011/6/10 今週はゲストがいらっしゃいました
TAの針井です。
今週は、横浜で出版の仕事の全てを一人で行っている群像社の島田進矢さんから、出版の仕事に関していろいろなお話を聞きました。
群像社はロシア文学、ロシア文化関係の本を出版しています。
現在でも出版関係の仕事に就きたいと考えている学生は多いと思いますが、本には大きく分けて雑誌と単行本の2種類があります。群像社は単行本を扱っています。
雑誌編集者を目指す学生は多く、イメージも浮かべやすいのですが、単行本の編集者といわれて具体的なイメージを浮かべることができる人は少ないと思います。
雑誌の仕事は常にいくつかの仕事を抱えており、頻繁に取材をしたり人に会ったりするので仕事のリズムがかなり速いです。一言で言うと派手な仕事です。
一方で島田さんのような単行本の仕事は、一つの仕事に時間をかけて取り組むことができ、雑誌よりは比較的ゆっくりとしたペースで仕事をすることができます。一言で言うと地味な仕事です。
島田さんは最初こそ雑誌の仕事に携わっていましたが、肌に合わないと感じてその仕事を辞め、単行本をきっちりと作りたいという思いから群像社に入社しました。
そのときは他の社員の方もいましたが、経営難から人数が減り、1995年には当時の社長と島田さんの2人で仕事をしていました。
そして2000年に社長が亡くなり、仕事を続けるかやめるかの選択を迫られました。しかし仕事を辞めて事務所を閉鎖しようとしても、本の返品を受け付けるために最低1年間は事務所を開いていなければならないのです。
「それならば仕事を続けて、3年たって状況が変わらなかったら辞めよう」と島田さんは決意して、そこから今に至るまで1人で仕事を行っています。
みなさん熱心に島田さんのお話を聞いています。
島田さんが強調されていたのは、たとえ一人で仕事をしていても本当に本を作りたいという覚悟と、自分のやりたいものを持つことさえできれば、成功する可能性が高いと仰っていました。
群像社は昔からロシア関係の本だけを出版しています。それが結果的には群像社の個性になっているのです。色々なジャンルの本を出版していると特徴が見えにくく、その出版社の名前すら覚えてもらえない可能性もあります。
結局のところ本を作る人の個性と、それをおもしろいと思って受け入れてくれる読者がいれば、1人でも出版の仕事を続けていくことは可能なのです。
具体的な数字として、島田さんは日本の人口1億2000万人のうち、自分と同じ感覚の読者を2000人見つければ、単行本の仕事では1人でやっていけると仰っていました。
これが過去に群像社が出版した本です。
これら全てを島田さん1人で作ったのですね(もちろん原稿は他の人が書いていますよ)。
現在後継者を募集中とのことですので、本の仕事に興味がある人はぜひ名乗り出てみましょう!
それでは次回をお楽しみに!!
2011/6/3 雑誌の回し読み
TAの針井です。
最初にお互いの進捗状況を確認し、また『わたぼく』の台割の最終決定を行いました。
これで『わたぼく』全体の流れや、誰が何ページ分を担当するのかが明確になりました。
次に前回の宿題だった、自分の好きな雑誌の紹介を行いました。
どの辺りがおもしろいとか特徴的だとかを簡単に説明していきます。
一通り紹介が終わったところで、みんなで雑誌の回し読みをしました。
先生も楽しく読んでます。
最後に誌面デザインにおける写真や文字の色や大きさについて学びました。
それでは次回をお楽しみに!!
2011/5/27 誌面デザインの基本
TAの針井です。
前回先生から指摘された読みやすい企画書の書き方(文章は短く簡潔に、矢印や図、番号をつけて見やすくする、スケジュール表をきちんとしたものにする)に注意しながら、みなさんは企画書を手直ししてました。とても見やすくなってましたよ。
次に『わたぼく』の台割(どの記事を何ページ目に入れるか)について話し合いました。
一つの冊子の中には色々なタイプの記事があります。それらをどういう順番で並べれば読者が楽しく読めるのかを考えなければなりません。
例えば、まじめな内容の記事が続いたら、次はホッとするような軽い内容の記事を持ってくるようにするとかです。また写真中心の記事をどこに持ってくるかを考えています。
この台割案では、「学生生活→恋愛→ご飯→学食→生協」といった流れがあります。
このように、本の中に一つのストーリーができるように記事の並び順を考えていくのです。
みなさん真剣に台割について考えてましたし、色々な意見が出ていました。
最後に誌面デザインの際の基本事項を学びました。
まず大前提として原稿を書く際は、読者が読みやすい文章を書くことを常に意識しなければなりません。
普段パソコンで文章を打つ時、「~の為」「所謂」といった漢字を無意識に使ってしまいがちです。普段使わないような漢字はなるべくひらがなで標記するように気をつけます。
忙しい人は本分をいちいち全部読むことはせず、記事のタイトルやリード(本文の要約)、小見出しだけを読んでいます。それらを読んでおもしろそうだと思えば本文を読み始めるので、読者を引きつけるようなタイトルやリードを考える必要があります。
キャプション(写真の説明をする短い文章)も必要なので、そこにも注意を向ける必要があります。
文字のフォント(明朝体やゴシック体など)によって、どういう読者をターゲットにしているかが明確になります(それがその本の個性になる)。ですから、一つの本の中では基本的にフォントは統一されており、余白の長さなども統一されているのです。
ただし『わたぼく』に関しては、事前に先生が決めています。
なかなか難しいですが、実際に編集作業や誌面デザインの作業を体験すると理解できるようです。
今回は宿題として、普段読んでいるものでも構わないので、こんな風にデザインできたらいいなと思う雑誌、本をチェックしておき、次回の授業の時に1,2冊持ってくるように言われました。「この記事はなんか好きだな」と思う理由には、誌面のデザインとレイアウトに関係があるからです。また、おもしろいと思ったデザインを真似することが、記事を書くスキルを向上させるための近道だそうです。
それでは次回をお楽しみに!!