平成23年度_表現プロジェクト演習(ファイバーワーク)

2011/5/24 第六回目

こんにちは!TAの横田です。

前回は世界の布を見たので、今回は日本の布を見ることから始まりました。と言っても、奈良~江戸時代にかけて織られたもの、ということで紙の資料です。

織物は昔、お寺や公家、武家と権力者のところに寄贈され、発展していったそうです。時代を追って見ていくとなかなか興味深いです。江戸時代の小袖など一枚の絵のようで驚かされます。日本人の技術はすごいですね。ちなみに上記の三冊は、小飯塚先生が学生時代に購入されものだそうです。


みなさんのものづくりもちゃくちゃくと進んでいます。作業に没頭すると、時間もあっという間に過ぎていきます。


前回に比べると、カタチがどんどんできあがってきています。

 

↑はヒツジの予定がつくっているうちに白クマに…!


一方、こちらは針金と毛糸で葉っぱができていきます。

できあがっていくと、なんだか楽しくなってきますね。


織機でのマフラー作りも順調です。授業後も残って、織り上げる、との意気込みでした。


全部で17名の授業ですが、何をつくろうかまだ迷っている学生さんが二人ほどいます。もはや、迷子の域です。手は動き続けているのですが…。さてどうなるのか、次回に続きます!


2011/5/17 第五回目

こんにちは!TAの横田です。


今回はまず先生が実際に訪れて手に入れられた世界の布を見ました。

バリ島、トルコ、イラン、琉球…と色や柄、布の質感も様々です。染め方、柄の付け方にもいろいろな方法があり、泥染と聞くや否や、思わず鼻を寄せる人もいました。


その後、各自分かれて作業を始めました。アイデアがまとまった人は材料を持ってきて黙々とつくり進めています。

糸を使って球体をつくったり、針金で作品の土台となる骨格をつくっていたり、羊の毛とニードルで器用に小さい羊をつくっていたり、一から布を織るという人もいました。

一方、まだ何をつくろうか思い悩んでいたり、コレにしよう、と決めたもののどうやってつくろうかと途方に暮れている人の姿も見られます。これらを乗り越えるのにまず一苦労があるようです。この山を越えると時間も忘れてどんどんつくり進んで行けるようです。


機織り機でのマフラー作りも進んでいます。今回の授業中に織りあがったのがこちら。

完成した喜びを、こちらまで分けてもらえそうです。


オマケの一枚。

針金一本でつくったメガネです。気付きましたか?


ではでは、また来週!



2011/5/10 第四回目

こんにちは、TAの横田です。

前回に引き続き、機織り組と作品のデザイン組に分かれて作業を進めました。マフラーもそろそろ第一弾ができあがりそうです。

今回はまず先生が用意してくださった様々な種類のテキスタイル(布地)の見本をみました。

カーテンや壁、椅子などに使われているものです。日本の技術は世界でもかなり高いそうです。その国の水準は飛行機座席の座り心地でわかるとか。

先生が学生さんのデザインを一通りみたところ、手芸っぽさ、クラフト感が抜けきらないようです。「もっとアーティスティックなものをつくろう!」、と呼びかけておられました。展示後も後で何かに使えたりする一石二鳥のお得なものでなくても良いのだそうです。


そこで、展示のテーマを決めることになりました。が、なかなかスムーズには行かず意見もあまり出てきません。どうもこれぞと思うものが浮かばない様子です。そんな中、テーマとして、希望、成長、生きる、魔法の国、おとぎ話、ワンダーランド、未来…など、また参考に、今つくろうと考えているものでは、花、植物、動物、丸いもの…などが上がりましたが、そもそもテーマは必要だろうかという意見も出てきました。


さて。

そんな紆余曲折を経てたどり着いた今回のテーマは、


『FFF』 です。


「F」とはこの授業名である表現プロジェクト演習Fの「F」でもあり、ファイバーワークの「F」でもあり、テーマにあがったファンタジーの「F」でもあり、生きる(ライフ)の「F」でもあります。

「F」は各自の自由解釈です。なんだか想像が広がりますね。

ちなみに『FFF』で「ふふふ」と読むようですよ。


ではでは、また来週。


2011/4/26 第三回目

こんにちは!TAの横田です。

今日は前回注文した機織りの染色済みの毛糸が届いたので、機織り組と何を作るかアイデアを練る組と分かれて作業しました。

機織りの前準備として、まず毛糸をぐるぐる巻いて毛糸の玉を作ります。

傘に糸かせをセットし、ハンドルまで伸ばして回すだけというシンプルで便利な道具です。五分くらいで毛糸を玉にすることが出来ます。

次に縦糸を作ります。整経台を使って巻いてきます。

これは案外、時間がかかります。

そして出来た縦糸を織機の綜絖に一本一本通していきます。なかなか地道で大変です。

これらの準備を終えてようやく横糸を通して織りはじめられます。結局、ここまでで授業時間を目一杯使ってしまいました。が、ここまで来たらもう織ってしまいたい、と学生さんは授業終了後も残って作業を続けられていました。

また、何を作るか各々固まってきた様子で、続々と先生にスケッチを見せに行っていました。材料はどうする、など具体的になってきています。ただ、どうせならもっと大きなものを作ればいいのに、と先生は度々声を大にして仰っていました。何ができあがってくるのか楽しみです。

次週はGWで一回お休みです。



2011/4/19 第二回目

こんにちは!TAの横田です。

第二回目の今日はギャラリー蔵織さんの見学に行きました。
 
向かう道中、バスの中で機織りで使う紐の色を各自選びました。
なんと、大学のアトリエに機織り機が3台もあるのです!
これでマフラーを作ります。ひもが太いので初めてでもきれいにできるそうです。 
なかなかできない体験ですね。

さて、蔵織さんは西堀にあります。純和風の町屋です。学生のみなさんは携帯電話のカメラを片手にイメージを膨らませていたようです。

 


作品を飾る空間も作品の内、ということでしたが、あまり空間に引きずられすぎてもいけないようです。蔵もあるので、モダンな作品でも大丈夫。あくまでも作りたいものが優先です。和風にモダンも面白いかもしれない。
 
完璧を追い求めすぎないことも創作の上での一つのポイントだそうです。
大切なのは創作していく過程。
そこから新たなものの考え方が見えてくるのだそうです。




2011/4/12 第一回目

みなさん、はじめましてこんにちは。

今回、表現プロジェクト演習 『ファイバーワーク』を紹介させていたただきます、TAの横田です。
 
講師は前回に引き続き、世界で活躍されるファイバーワークアーティスト小飯塚眞理子先生です。ものづくりを通して、新たなものの考え方の発見を目指します。
 
初回の本日は教室のアトリエ作りと自己紹介でした。
みんなでちゃちゃっとやって、作業台七つと機織り機三台のアトリエが完成しました。
 
そしてなんと、定員15名のところ約2倍、28名の学生さんが集まりました。前年度は7名だったので、小飯塚先生もびっくりです。やはり、みなさんものづくりがお好きなようで、編み物やビーズなどやられている方を多く見られました。しかし中には、不器用だけど挑戦したいという学生さんもいました。
 
さてこの授業、終わりには作品を新潟市のギャラリー『蔵織』さんにて発表・展示します。一般公開です。ですので生半可な覚悟では脱落は必至。ものづくりはなんだか楽しそうに思われますが、自分の内面をさらけ出す「恥」もドンドンかいていくという精神修行の場なのです。
 
受講条件:飽くなきチャレンジ精神、創作に全エネルギーを傾けること。
 
と、小飯塚先生の脅しが効いたのか17名ほどに落ち着きました。
 
次回は展示会場になるギャラリー『蔵織』さんの見学です。展示の空間を含めて作品なのだそうです。
 
第三回目には、何を作りたいか各自草案をあげます。小飯塚先生曰く、「何でも良い」そうです。何でもいいと言われると、かえって悩んでしまいますが、学生さんのアイデア、楽しみです。


2011/4/8 ごあいさつ

これから、このブログに毎回の授業の様子を報告していきます。
よろしくお願い致します。

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