平成23年度_表現プロジェクト演習(演劇)

2012/2/1 ステージで

こんにちは!TA横田です。


今回は本番の会場となる、西新潟市民会館にて授業がありました。実際の舞台に立つと、空間の広さや照明など、やはり大学のスタジオとは違います。早く集まれた役者さんたちで、すでに舞台稽古が始められていました。



さて、今回は裏方の音響さんと照明さんの出番です。ホール後方にある音響・照明卓にて操作の説明を受け、実際にやってみます。

 【音響】

 【照明】


照明については、伊藤裕一先生ご指導のもと、照明の持つ魅力について教わりました。舞台にさまざまな光を当てることによって、場面場面に違った表情をプラスすることができます。例えば、基本の明かりだけの場合は以下のようになります。

役者さんの顔は暗く見えますよね。ここにさらに光を付け加えると、

このように役者さんの顔は浮き立ち、全体的な立体感が増します。さらに、背景の赤を青に変えてみると、

雰囲気はがらりと変化します。舞台を見ていて湧いてくるイメージもまた違ったものになります。


一通り音響・照明の操作を覚えたところで、場面転換の練習をしました。場の最後で照明が切り替わり、音響からラジオの声が流れ、暗転し、次の場に移ります。

                ↓

 【ラジオの声】

                ↓

               暗転

                ↓


また、続いて、役者さんにスポットをあてるシーンについてもやってみました。


各場面ごとに、客席から舞台を見、おかしな点や不明な点がないか確認しながら進めていきます。実際にやってみて気付くこともあり、スポットのシーンが一つカットされたりもしました。


その後、授業時間を延長して、再びステージ上での稽古が始められました。声の大きさや、台詞のメリハリ、立ち位置などを確認していきます。




公演は、2月19日(日)13時~、西新潟市民会館市民ホールにて行われます。

本番まであと3週間弱!休憩中にも、この部分はあーだこーだと言い合う学生さんの姿が見られました。どのような舞台ができあがるのでしょうか。

ご来場、お待ちしております!!


ではでは。



2012/1/25 稽古⑤

こんにちは!TA横田です。


まず始めに、今後の日程について先生からお話がありました。次回で全15回分の授業は終わりになりますが、公演に向けて自主稽古はまだまだ続いて行きます。また、舞台のイメージを共有しようということで、先生のツイッターが紹介されました。



さて、今回も引き続き舞台の稽古です。最後の部分と第二場をやりました。出番のない役者さんは別室で自主練習をし、裏方さんは先生と一緒に本稽古の演技を見て意見を出していきます。

まずは何も意見を出さないところから始めます。その後、意見を出し合いもう一度やってみます。


これまでは主に立ち位置の確認というおおまかな部分が中心でしたが、今回はその時の登場人物の心情や、誰にどのように向かって話しかけるのかなど、細かいところを確認し合っていきました。台詞の緩急、強弱といったところにもまた意見が出されていました。

また、照明スポットを特定の台詞であてるという案なども出てきており、舞台の内容もだんだんと充実してきています。




さてさて、次回は本番の会場となる西新潟市民会館にて照明について学びながら、実際のステージにも立ってみます。


本番の2月19日も近づいてきましたが、今、学生さんたちはテストにレポートで忙しい時期…。本番に向けての自主稽古が本格始動するのは、そのあとからになるようです。


ではまた次回!



2012/1/18 稽古④

こんにちは! TA横田です。


引き続き、舞台の稽古です。今回は3つのシーンをやりました。出番のない役者さんは別室で違う場面の練習をします。


演出の先生の前で、それぞれのシーンについて役者の入り捌け、立ち位置、動作について確認します。また登場人物のその時の感情や台詞の言い方なども、その都度再度考え、あわせていきます。自分では気付けない言葉の訛りについても注意されます。


登場人物の出入りが多いシーンでは舞台上で役者と役者が被ったり、話しかける相手との距離感が掴めなかったりなど少々混乱気味でしたが、やっていくうちに整理されていきました。


また、台詞に合わせた動作も付け加えたりします。例えば、「水のせいで髪が抜けた」という言葉に合わせ、髪をかき上げ、抜けた髪を医者に見せるという動作が加えられました。



本番も近づき、今回は授業時間が過ぎても少しだけ延長して続けました。やっていて気付いたことについて先生と学生さんの間で意見交換がされます。


稽古中、これは良い!、というような役者さんの仕草や台詞の言い方がぽつぽつ見られるようになってきています。

次回の授業までに、自主練習の招集がかけられるそうです。

では、また!



2012/1/11 稽古③

あけましておめでとうございます!TA横田です。


今回はまず、チェルノブイリ原発事故から20年目、2006年に放送されたドキュメンタリーを見ました。戯曲のタイトルでもある「石棺」が、実際どのようなものかを確認しました。福島の原発事故、この演劇をやるにあたってなど、改めて考えさせられます。


その後、第一幕の練習をやりました。3人の研修医が見学に来るシーンです。登場人物は患者のベススメールトヌイ、医者、研修医、教授、所長、検事です。舞台セットのイメージもだんだん具体的になってきました。

長い台詞をほぼ完璧に頭に入れてきている学生さんもいました。

先生から、動きの指示や台詞の言い方についてもアドバイスがでます。見ていた学生さんからも、役者さんに対して登場人物を演じるに当たっての仕草など、細かいところにまで意見が出ていました。このようなアドバイスを受けながら、役者さんたちは自分なりに役のキャラクターをつくっていきます。


本番も近づき、いよいよ自主練習も始まります!


では、また次回!



2011/12/21 稽古②

こんにちは!TA横田です。


今回は、前回台詞合わせをしていた第四場の稽古をやりました。出番のない役者さんと裏方さんは、別室で小道具の洗い出しと、衣装についての話し合いをします。


まず、演出の斎藤先生から、舞台上のイメージなどのお話がありました。

この白いパネルは何に使われるのしょうか?



さて、第四場は検事が入院患者から発電所事故の事情聴取をするシーンです。いろいろな役者が入れ替わり立ち替わり登場します。今回は、役者の立ち位置を中心に確認していきました。舞台上を広く使い、メリハリが付くよう、気付いたことがったらどんどん変えていきます。例えば、右端によっていた検事と患者を、舞台の中央に移動させ、検事はイスに座ります。

                ↓

他にも、患者たちがずっと立ちっぱなしで話していくのは少し不自然だ、ということで、始めは用意していなかった患者用のイスが、検事の向かい側、舞台上に加わります。

                ↓

また、役者の登場・捌け方なども演じてみながら、考え、つくっていきます。第四場をいくつかのシーンに区切り、気になるところがあれば直して、もう一度やってみます。演出の齋藤先生からは立ち位置はもちろん、台詞の言い方、どんな感情を込めるかなどについても役者さんたちにアドバイスが出されていました。

役者さん自身も、気付いたことがあれば、どんどん発言していきます。実際、演じてみないとわからないことも多くありました。舞台上のイメージもだんだん具体化してきています。


今年の授業はここまでです。

次回は年明けになります。

台詞をできる限り、頭に入れてくるのが冬休み中の課題だそうです。


では、また次回!



2011/12/14 稽古開始!

こんにちは!TA横田です。


配役も確定し、いよいよ劇の稽古がスタートしました。

役者の出入りに合わせて、練習しやすいよう、細かく区切られた脚本の一覧をもとにやっていきます。学生さんは自分の役が登場するところを各自チェックします。


今回は最後の方の第五場をやりました。裏方をやる学生さんは、演技を見て、気付いたことなどアドバイスを出します。


また、出番のない役者さんたちは隣の部屋で台詞合わせをやります。


各自の考えを自由に出し合いながら、舞台をつくっていきます。打ち合わせなしで演じてみると、役者は中央に固まったままでなかなか動きがありません。そこに、演出担当をされる齋藤先生がいろいろと役者に動きをつけていきます。

演じている学生さんからも、それを見ていた学生さんからも、役者の動作や台詞の間、感情表現などについて様々な意見が出ました。立ち位置や、ちょっとした振る舞いだけでも、見ていると全体の印象はがらりと変わります。

特に裏方さんから役者さんへのアドバイスはたくさん出ていました。どんどんつくり込んでいけそうな、良い雰囲気です。


来月からは、二月の本番に向けて、授業時間外にも集まって自主的に稽古を進めていくことになります。どうぞ、本番をお楽しみに!


では、また次回。



2011/12/7 配役決定(仮)!

こんにちは!TA横田です。


今回は、まだ暫定的なところもありますが、配役を決定し、それぞれの演じる登場人物が出てくる場面をいくつかやりました。


まずはウォーミングアップの前に配役を決めていきます。確定していない部分もありますが、ほとんどの配役は決定しました。役者志望の学生さんには、一人一役、ちょうど割り振られるようです。


お馴染みのウォーミングアップ後、全員が演じられるよう、登場人物が多く出てくるシーンを選んで、実際、演じてみます。希望が重複している役は、演じる人を変えてどんどんやっていきます。

それぞれで、自分が演じる役柄の人物像はだんだんと出来上がってきているようです。また、舞台のセットをどうするかという話も少し出ました。2月の本番まで、あと2ヶ月強です。


ではまた次回!


2011/11/30 感情に度合いがつくと

こんにちは!TA横田です。


まずは恒例、発声のウォーミングアップから始まります。「感情のドレミ」もやりました。「怒り」は、やはり本当に喧嘩をしかねない、ということで壁に向かってやります。


次に、前回少しだけ読み残した、台本の最後まで読み合わせをしました。

それから、配役の調整に入りました。


その後、ほぼ決定した配役で、アメリカのカイル教授が病院を訪れるシーンをやりました。登場人物は、プチーツィナ教授、アンナ医師、研修医2人、研究所長、ベススメールトヌイ(患者)、カイル教授の全部で7人です。冷戦中という、当時の時代背景もあり、プチーツィナ教授や医師たちはアメリカの教授に対して嫌悪感を抱いています。まず、打ち合わせなしで、台本そのままに演じてみます。

次に、アメリカを毛嫌いしている医師たちの4人の中で、カイル教授を嫌っている順を相談し、ランクをつけて演じてみます。また、医師たちが会話をしている間、ベススメールトヌイの病室を訪ねるカイル教授と研究所長の3人の間ではどんな会話をしているかも考えてみます。

その他の学生さんたちは、カイル教授を嫌う4人の度合いについて、順位を考えながら演技を見ます。

カイル教授に対する嫌悪感は、口調の強さや表情、距離に表れていました。(上の写真では、左端がプチーツィナ教授、右端がカイル教授です)。嫌悪感のランキングは、残念ならがみなさんハズレでしたが、一回目よりはかなりメリハリのついた演技になっていました。


最後に、見ていた学生さんたちで4人一組になり、先生が投げたものを演技で受け止めました。爆弾、小判、スイカ、テニスボールが投げられました。

「危ない水の入った大きな袋」を投げられたときは、絶対落とさないように受け止めるという演技と、一目散に逃げるという演技の2パターンがでました。

また、先生のふとした思い出がきっかけで、「スイカを持つ二人」というのもちょっとだけ演じてみました。①本当は好きなのにまわりが冷やかすので嫌々持っている、②本当に嫌い合っている二人、③本当はお互い好き同士、の3パターンです。

こういったことは、二人の間の微妙な距離感や視線に表れてくるようです。


さて、今回はここまでです。

ではまた次回!



2011/11/16 読み合わせ③

こんにちは!TA横田です。


今回は、台本がすべて配られたので、最後の方まで読み合わせをしました。


まずは恒例のウォーミングアップ、発声から始まります。続いて前回やった感情のドレミから「笑う」と「泣く」をやりました。


次に二人一組でキャッチボールの演技をやりました。とはいってもボールはありません。投げるものは何でもよく、投げる人が「~!」と言ってから投げ、受け止める人が投げられたものにあうようにキャッチします。例えば、本、羽、たまご、スイカ、ネコなどなど。投げられたものの重さや強度など様々な要素でキャッチの仕方は変わります。続いて2対2でもっと大きなものを投げて受け止めます。(大玉、自転車、ちゃぶ台、ピアノなどなど。)

投げ方や受け止め方を、投げる物によってグループで相談しながらやっていました。一通り投げきると、次は何を投げようか悩んでしまうようです。


さて、後半は読み合わせをしました。時間が来てしまい、最後までは読めませんでしたが、クライマックスも間近です。一人一人、感情を込めながら読んでいました。



今回はここまでです。授業の最後に、やりたい役の希望を出して終わりました。

では、また次回!



2011/11/9 感情のドレミ

こんにちは!TA横田です。


今回は、感情のドレミと台本中にある「怒り」の一場面をやりました。


まず、授業のはじめにウォーミングアップとして、発声をやります。回を重ねるごとに、慣れてきた感じがします。

次に、台本の新しく配られた部分の読み合わせをやります。


また、前回の野口体操の復習も少ししました。演劇において、力を抜くことの利点はまず発声にあります。力んでいると、うまく声が出せなくなるのです。もう一つは、身体表現にあります。例えば、変に肩などに力が入っていると、それだけで個性あるキャラクターに見えてしまいます。新しく演じるためには、身体がニュートラルな状態にあることが好ましいのだそうです。



さて、今回のテーマは感情のドレミです。笑う、泣く、喜ぶ、怒るの4つの感情表現を「ドレミファソラシド」の8段階に分け、ゼロからマックスまで一段階ずつ上げていきます。

まずは、「笑う」からやってみます。

「笑う」はみなさんスムーズにできたようで、最後はかなり大爆笑になっていました。(私事ですが、みなさんの笑う対象が見えないのでちょっと異様で怖いくらいに感じました。)

次は泣いてみます。

これもなかなか、みなさんうまく表現できたようです。本当に泣いているかとびっくりさせられるような学生さんもいました。

続いて今度は喜んでみます。「喜ぶ」を表現するのは難しいらしく、やる前に先生から少しだけ考える時間が与えられました。

「笑う」、「泣く」に比べると、やはり難しいようです。みなさんそれぞれ「宝くじが当たった」、「鼻歌を歌いながら料理する主婦」などイメージをもってやってみたものの、あまりうまくできなかったそうです。誰か実際に相手がいたり、具体的な対象物が目の前にあるともっとやりやすいかもしれない、という意見が多くでました。

最後に怒ります。これは段階を上げていくと、たとえ向かい側の人に対して怒っているわけではなくともきつくなっていくので、壁に向かってやりました。

これも、みなさんうまく表現していました。怒りの最高点では、壁を蹴り出す学生さんもいました。

以上は、一人で表現する場合ですが、もし相手がいたらまた表現は変わってくるそうです。例えば、話しかけてくる相手に対してじっと黙ったままでいる、ということでも「怒り」を表現できます。


「怒り」のドレミに引き続いて、台本で怒っている人物が出てくるシーンを実際演じてみます。登場人物は全部で5人、そのうち3人が怒っています。「我こそは!」と名乗りを上げた学生さんがみんなの前でやってみます。

2グループが、やってみての反省やまわりの意見を取り入れながら2回ずつやりました。演じる人の持つイメージによって怒りの程度は違います。「何に対して怒っているのか」により具体的なイメージを持てると、観客には伝わってきやすいようです。



今回はここまで。

次回に続きます!



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