平成23年度_表現プロジェクト演習(演劇)

2011/11/2 野口体操②

こんにちは!TA横田です。


野口体操2回目です。前回の復習としてジャンプをするところから始まりました。

肩や腕などの関節から内蔵まで「楽にして」がポイントです。膝や足首をぴんと張ったままではジャンプは出来ません。忘れがちになる足の裏も意識しながら、地面から力を貰って飛びます。

続いてまた、相手の足首をもって身体を揺らしてみます。

足首をぎゅっと掴んで揺らそうとするのではなく、相手を束縛せずに動きを伝えようし、伝えられようとすることを二人一組で体験します。


次に、足は2拍子(開・閉、開・閉…)、腕は3拍子(開・閉・閉、開・閉・閉…)で同時に動かしてみます。

一見簡単そうに思えますが、難しくて容易には出来ません。すぐに頭の中でこんがらがってしまいます。2拍子は惰性に任せ、3拍子に少しだけ意識を傾けるとできるそうです。


今度は運動は重さでなっているということをやってみます。

胴体を勢いよく放り上げ落とす、という運動です。が、一体どうなっているのかよくわかりません。こんな動きが出来るのかとみなさん驚いていました。見よう見まねでやってみよう、と挑戦しますが、これもまたなかなかできません。みなさん首をかしげていました。


さて、続いて今度は四つん這いになってみます。四つ足で真っ直ぐ均等に体重がのるようにです。そこから右手を外してみます。

一本支える腕が減っても、残りの3本できちんと支えることが出来ます。左腕と左足を外しても、右側にちゃんと体重を瞬時にのせかえられます。これはもともと備わっている能力の一つなのだそうです。


身体の力を抜く、ということの一つの例を挙げたいと思います。四つん這いになったとき、人ぞれぞれで体勢が違います。こちらはまだ力が抜けていない状態です。

ここから、頭を下げ、体重が垂直に4本にかかるよう預け、肩胛骨を割り、腰を落としていくと次のようになります。

違いがわかるでしょうか。だいぶ、背中が柔らかくなったような印象があります。

また背中が柔らかくなると、肩甲骨に指が入ります。


これで、2週続いた大井先生の講義は終わりです。最後にみんなで、足踏みから、地面から力を貰いながら、腕を前後に振りました。先生は、「よくわからなかったかもしれないけれど、ちょっとしたときに思い出してもらえたら」とおっしゃっていました。これらのことは、これからの授業のみならず日常生活の中でも生きていくと思います。


それでは、また次週!



2011/10/26 野口体操

こんにちは!TA横田です。

今回と次回は二週続けて、講師の大井先生をお招きし、身体の力の抜き方を、実際動かしながら学びます。「野口体操」とは重さ(重力)を意識しながら、身体の力を抜くための運動です。


まず、みんなで腕を前後に振りました。大井先生からは「疲れないように、楽に」と声が掛けられます。腕を振ろうとはせずに、勝手に腕が振れてしまう状態が理想的なのですが、意識的にやろうとするとどうしてもぎこちなくなってしまいます。

足を軽く踏み換え、体重を左右にのせていくと、腕は自然と振れていきます。行進すると腕が動いてしまうのと同じです。普段、意識していなかったことを改めて意識してみるとなかなか難しいようでした。

次に、みんなでジャンプをしました。これも出来るだけ「楽に、くたびれないように」です。

身体の力が抜けていると、髪の毛がワンテンポ遅れて落ちてくるように、肩が上下に動きます。先ほどの腕振り同様に、身体の重さ・重力を上手く使い、のれると楽に動くことが出来ます。例えば、真っ直ぐ垂直にジャンプしたときと、前のめりになって飛んだときと、どちらがやりやすいか、です。


さて、次に人間の身体について考えてみます。横たわっている身体を見て、持つ印象は「重くて堅そう」です。実際、持ってみると身体の一部分でも重たいです。


しかし、身体をとても小さな細胞の集合と思い揺らしてみると、堅そうに見えたものが、ぐにゃぐにゃしてとても柔らかそうなものに見えてきます。


また、身体を水の入った袋と同じと考えれば、体重を上手く利用して、横になっている人間をひっくり返すことも出来ます。

ペアをつくって、実際にやってみました。



最後に、身体の左右について意識してみます。最初にやった腕振りを、振り切って一回転させるというのを続けてやってみます。単純なようで難しく、頭で考えると出来ません。

また、左右交互、上下に伸びたり縮んだりする運動もしました。



今回はここまでです。

運動をしながら先生は、「どのように感じたか」、「何か気付いたことはあるか」ということを、何度も問いかけられていました。授業終わりにも、意見や感想を自由に言える場をもうけ、お話をされました。「面白かった」という学生さんの声が多く聞かれました。


「野口体操」は次週も続きます。

ではではまた次回!



2011/10/19 読み合わせ②

こんにちは!TA横田です。


今回も前回に引き続き、発声と台本の読み合わせをやりました。


発声練習はあ行から始まる、「あいうえおいうえおあうえおあいえおあいうおあいうえ」とい滑舌をよくするための訓練です。皆さん、授業の初めから声が出ていました。その後、早口言葉を練習しました。

「バスガス爆発(×3)」とお馴染みのものから、なかなか長くて手強いものまで揃ったリストを読みます。


次に、台本を前回の続きから一人ずつ交代しながら読み合わせをしました。読んでくとやはり福島の原子力発電所事故を彷彿とさせる内容です。皆さん一行一行、丁寧に読んでいきます。


最後に一場面だけ選び、教室を舞台に見立て、実際に役を振り、立ち位置を意識しながら演じてみました。登場人物はベテランの女医、新しい研修医3人、患者の全部で5人です。これを3セット、演じる人を変えてやり、意見を出し合いました。(スタートの立ち位置を決めただけで、細かい打ち合わせはありません。)

  ①

 ②

 ③

女医と3人の研修医との距離感は毎回違いましたが、患者の絡みは3回とも、患者役が3人に近づくと後ずさりをされてしまっていました。押した分だけ引っ込んでしまうようです。これはその登場人物が持っているテリトリーをどう表現するかに関わってくるそうです。例えば、嫌いな人物が自分のテリトリーに入ってきたときそのまま至近距離に置いたままにするのはおかしいし、それでは観客に嫌っていることが伝わりません。それぞれの登場人物の関係性を立ち位置でも表現できる、ということを実体験しました。

意見も、演じた人、見ていた人両方から上がっていました。自分たちで舞台を作っていこうという地盤がすでにできあがっているようです。


次回は身体について講師の方をお招きして学びます。

お楽しみに!



2011/10/12 発声練習&読み合わせ

こんにちは!諸事情により、今週だけ報告をさせていただく風間です。

よろしくお願いします。

今回は、演劇をする上で最も重要な発声練習を授業前半部に行いました。声を出す上で大事になってくるのは何かという先生の問いに、体の余計な力を抜くこと、お腹に力を入れること、肩の力を抜くことなど様々な意見が出されました。そして先生がよく通る声をだすために習慣的に行っている、体の力を抜く活動を紹介してくれました。

上の写真は、左で3拍子を刻み、右では2拍子を刻むというものです。なかなか皆さん苦戦していたようですが、この活動を行うことで、柔軟な動きができるようになるとのことでした。やっぱり何でも体が資本なんですね。

次に、台本の読みあわせを行いました。読むのは『チェルノブイリの黙示録ー石棺ー』という作品です。今年三月に起きた大地震では原子力問題がとても問題になったこともあり、非常に考えられる作品でした。皆さん真剣に読みあわせを行っています。

協力してよい作品に仕上がるといいですね。それでは次回もお楽しみに!


2011/10/5 入団テスト

こんにちは!TAの横田です。これから半期、演劇の授業の様子を報告させていただきます。よろしくお願いします。


さて、第一回目。教室であるスタジオに入ると、ホワイトボードに大きく、「入団テスト・一分間自己紹介」と書かれているのが目に飛び込んできました。

先生がいらっしゃると早速、端から順に、一分間をきっちり計りながらテストが始まりました。23名にぐるりと囲まれながらだったので、なかなかの緊張感です。名前と学部、サークルや趣味、好きなもの、演劇経験、受講のきっかけなど各々話していきました。一分間というのは短いようで長く、「あと残り何秒でしょう?」と先生を振り返る姿が何度か見られました。

人前で喋るのは苦手で…という人が多かったのですが、後半につれて、緊張もほどけ、笑い声も上がっていました。全くの初対面の人もいれば、以前の演劇の授業で顔なじみの人もいたようです。


入団テストには全員合格し、これから半期、発声や表現の仕方、照明、演出などを学びながら二月の公演を目指します。先生からの強い推薦で、チェルノブイリ原子力発電所事故を題材にした『石棺』という戯曲をやります。


次回は発声についてです。よく通る声は訓練で獲得することが出来る、と先生からの心強い体験談もありました。


それでは次回もお楽しみに!



  • お知らせ
  • 表現プロジェクト演習の特徴
  • 授業科目
  • 過去の授業科目
  • 新潟大学人文学部GP(2010-2012)
  • GPの概要
  • GP実施計画
  • GP事業とは
ページの先頭へ戻る