2013年度_授業報告

2013/5/28 第7回 日本のテキスタイル

こんにちは。
今回の授業では、小飯塚先生から日本のテキスタイル(織物・布地)についての解説がありました。









日本のテキスタイルは世界一と言われているそうで、そのすごさは機能性にあるそうです。電車や飛行機の座席の座り心地を思い浮かべてもうらうと分かりやすいかもしれません。
























様々な種類のテキスタイルの見本です。
ものによって値段も様々で、なかには学生が驚くほど高価なものもありました。









「家のカーテンをこれにしたい」といった話をしながらみな興味深そうに見本を眺めていました。

















もちろん制作も進めていきます。
展示会も徐々に近づいてきています。みなさん集中して作業をしていました。

































少しずつ作品としてまとまってきたでしょうか。
























この「手」が今後どうなっていくのかも気になるところです。









これまでなかなか制作に入れなかった学生も制作に取りかかりはじめ、いよいよ本格的に展示会に向けて動き出してきたという感じがします。

(野俣)

2013/5/22 下駄総踊り・樽砧実習(1)

こんにちは!TAの風間です。

表現演習プロジェクト(新潟総踊り)第3回目の今日は、樽砧という下駄総踊りを実際に踊りました!

下駄総踊りには男振り、女振り、熟振り、子振りの4パターンありますが、今回は男振りを集中的に踊りました。

岩上先生から振り付けを教わった後、男女2人のペアを作り、お互いに教えあいながら、和気あいあいと楽しく踊っている姿が見られました。


とても息が合っていますね!

その後、二つのグループに別れ、各自の踊りを披露しあいました。

カメラの画像ではあまり良く伝わりませんが、すごく楽しそうにエネルギッシュに踊っている姿が見受けられますね。

岩上先生いわく、下駄総踊りは地面にあるものを上に巻き上げるように、自分の中にあるものを発散させるように踊るものなのだそうです。

みんな最初は涼しい顔をしていましたが、授業終了後には汗がすごい状態でしたよ!

次回も樽砧を踊ります。お楽しみに!!

2013/5/21 第6回 手を動かしてみる〈個人作品の制作②〉

こんにちは。
今回も引き続き制作です。

デザインがまとまらずなかなか制作に入れない学生もいます。
小飯塚先生は、手を動かすなかでアイデアが浮かんだり、自分の考えがまとまったりしてくるので、「とにかく手を動かしてみる」こととアドバイスをしていました。










































太い針金を使って大きな球体を作っていました。
針金がかたく、なかなか思うような形にならず苦戦していました。


















針金で作ったフレームに糸を巻きつけていました。色合いがきれいです。


















また、先生は相談にくる学生に、作品が小さくまとまってしまわないように。大きな作品を作ろうと繰り返し助言をしていました。

(野俣)

2013/5/20 第6回 第一回調査の整理(1)(実施時間2013-5-12)

みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。

今回の授業では主に、昔話に関する第一回調査の整理作業の分担を決めました。その前に、まず5月12日に行われた小国町での見学と調査の印象を、みんなに聞いてみました。

学生たちからはいろいろな感想や印象についての話が出ましたが、ここではその一部を紹介してみたいと思います:

長谷川邸に関する印象→

「邸内が暗い印象でした」電気がない時代の人々の暮らしを想像しての感想でした。

「邸内が広い。部屋の畳は普通ですが、廊下の畳は見たことがありませんでした。」

木喰仏に関する印象→

「木喰仏の笑顔は、いままで見たことのある仏像の顔とは違います。」

二人の語り手や聞いた昔話に関する印象→

「直接語り手から昔話を聞くのははじめてでしたので、とても面白いと思いました。」

「昔話に例えば鐘の音のような、たくさんの擬音語が出てきたのが一番の印象でした。」

「鈴木さんは昔話を語るのがすごく上手で、五十嵐さんは今回初めて昔話を語っていただきましたが、語り方が普通(=日常的な自然な感じ)だと思います。」

また、高橋先生が昔話の語り方とは異なる現代の日常的な日本語で紹介してくださった小国町の50年前の暮らしについても、いろいろな感想が出ました。例えば、昔はお正月・お盆の時だけ食器を洗ったことや、雪国の「どんど焼き」・12月12日の「十二講」・1月14日「こもりや」の民俗行事などについて多くの感想が出ました。

次に、調査作業の内容を整理します。

高橋実さん

「小国の紹介」「50年前の暮らし」「嘘較べ」

五十嵐サチさん

「魚売りと鬼婆」(祖母の思い出)

鈴木百合子さん

「ふるやのもりや」

「甚平さんの桃」

「鳥のみ爺」

「八石山の遠足の思い出」

「たわらころがし」

(橋谷先生の小国メモより)

以上の内容について、学生が一人一つずつ担当して、録音を整理します。この作業は日本人の学生が分担しますが、その後留学生が昔話を中国語に訳します。

次回は30日です、お楽しみに!

2013/5/16 第5回 第一回調査(実施時間2013-5-12)

みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。

やっと小国町への第一回調査の日を迎えました。20人全員で前回紹介した日程表どおりに行って来ました。午前中は長谷川邸という江戸時代の建物と小国の真福寺の木喰仏を見学しました。そして昼飯後、越後小国森林公園の「みんなの体験館」で昔話を聞きました。その後、4時30分に小国町を出発、6時前に大学に戻りました。

では、今度の旅について、みなさまに報告します。

<8時30分 農学部 出発>

<長谷川邸へ>

<300年前の建物>

<邸内見学>

<石で柱を支えています。塩・石灰・土を混ぜたもので作った土間は、梅雨の時にはじめじめするので、外から風を通すことが必要です。>

<ドアの上の釘隠し>

<当時の客用便所>

<お風呂用のかまど>

<真福寺周辺の森>

<真福寺の本堂>

<一本の木で作った木喰仏>

<昼ごはん、小国そばふじ井>

<小国森林公園 昔話を聞く> 

<高橋実先生>

<語り手の鈴木百合子さん>     <語り手の五十嵐サチさん>

<昔話に出てきた「ずどぼっこ」を皆に説明する。>

<夢中で昔話を聞く留学生たち>

<記念撮影>

<鈴木さんの笑顔>

いい天気のおかげで、今度の調査はすべて順調でした。次回、お楽しみに!


2013/5/14 第5回 つくりはじめる〈個人作品の制作〉

こんにちは。
今回からは個人作品の制作にも本格的に取りかかっていきます。


デザインがまとまった人からさっそく制作へ。










針金を使って鳥を作っているそうです。
少しずつそのカタチが見えてきました。


素材を手にとり、さらにアイデアを広げていこうとする人もいました。










小飯塚先生は実際に素材を見せながら学生の相談に応じていました。
先生が素材として持ってきた光ファイバーには学生も興味津々。
これを利用するとおもしろいものができそうだと盛り上がっていました。










デザイン画と照らし合わせながら素材をどう利用しようかと試行錯誤。









みなさん黙々と器用に作業を進めていました。










マフラーの方も少しずつ織り終えた人が出てきています。

















今回から本格的に作品の制作作業に入ってきました。
実際に制作がはじまり、作品のカタチが少しずつ見えてきて教室全体が活気づいてきました。
これからどのような作品ができあがってくるのか次回も楽しみです。

(野俣)

2013/5/7 第4回 マフラー製作その2

こんにちは。
前回は縦糸の整経が終わったところで時間が来てしまいました。

今回はようやく織機での作業に入っていきます。
まず縦糸を織機の綜絖に一本一本、計80本通していきます。
































縦糸が通し終わったら、織機に結び、巻きとっていきます。

















そうしてやっと準備完了。
ここからがいわゆる「織り」の作業です。
はじめに先生が手本を見せて下さいましたが、さすがの慣れた手つきです。









一方、学生はというと、筬を引いて横糸を打ち込むときの力加減に苦労していました。
織機というと、勢い良くガンガンと音を鳴らして織っているイメージがありますが、マフラーのように毛糸を織るときは、強すぎず弱すぎず適度な間隔ができるように織っていく必要があるそうです。

















織機での作業と並行して、個人作品のデザインの方も進めていきます。
先生からのアドバイスをもらいつつ、より具体的なものとなるようにデザインを固めてゆきました。









次回からは個人作品の方も制作に入っていきます。
先生によると、はじめに小さな試作品を制作してみて、そこから大きな実際の作品へと取り掛かっていくのが良いそうです。

(野俣)

2013/5/7 絵巻物を通してお祭りの歴史を学ぶ

こんにちは、TAの風間です!

表現プロジェクト演習(新潟総おどり)2回目の授業の今日は、
スライドを用いて、昔の絵巻物からお祭りがどのようなものだったのか、
現在のお祭りとどのようにつながっているのか、講師の岩上先生が説明してくれました。

1843年ごろの新潟は今よりももっと住みにくく(!?)、
海に出ていく人々の安全を願うために、日和山にご神体を奉じたことが
お祭りの起源となっているそうです。

当時の海は、出会いの場であると同時に、
別れの場、悲しみや不安の象徴でもありました。

普段夏になると何気なく目にするお祭りにはそういった歴史があったんですね。

また絵巻物には、新潟の北前船や西堀・東堀と呼ばれる地域が描かれていたり、
「こわしだ」と呼ばれる下駄や今でも新潟の下駄総おどりで使われる「花とうろう」が見られたりと、
文化・風俗は受け継がれていくんだなあと感じました。

そして新潟総おどりはフランスのナント市に赴いて、踊りを披露したそうです。
なんと事務局までできたそうです!!
言葉が通じなくても、踊りで世界と交流ができちゃうんですね。
踊りや文化の重要性を感じることのできた1時間でした。

次回は、下駄総おどりの樽砧という踊りを実際に踊ってみる授業になります。
次回もお楽しみに!!

2013/5/2 第4回 予備調査(実施時間2013-5-2)

みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。

小国町への第一回目調査は、予定通り5月12日に行います。先生が作った日程表は次の通りです。

2013年5月12日

新潟大学農学部前 8時30集合、出発

長岡市越路 長谷川邸見学 10時

長岡市小国町 真福寺 木喰仏見学予定

ふじい(昼食)  12時

小国森林公園   13時半~16時

高橋実さんのお話し

鈴木百合子さんのお話し

五十嵐サチさんのお話し

今年度も、また長岡民話の会顧問の高橋実先生にお願いして、小国町と昔話、昔の暮しなどを紹介してもらいます。昔話の語り手は、鈴木さんと五十嵐さんです。二人とも小国町の出身です。昨年までいつもお世話になっていた山崎さんは今年出席できないそうです。

調査の前に、小国町について皆さんと一緒に見てみましょう。

佐野さんがネットで資料を収集して、次のように紹介してくれました。

○概要

東西を関田山地と八石山地に囲まれ、中央を信濃川水系の渋海川が貫流する、水と緑の豊かな地域。中央部に盆地が開けた地形が古く「一小国の観を呈する」といわれ、それが町名の由来の一説となっている。米作りを中心とした農業が盛んで、小国産のコシヒカリは魚沼産コシヒカリとともにAランクに格付けされている。また、紙すきの伝統があり、製造の過程で雪を活用する、独特の和紙である小国和紙といったものも作られている・・・

○基本データ

新潟長岡市にある。

もとは刈羽郡に属していたが、2005年に長岡市へ合併した。以下はその時点のデータ。

面積:86.15km

総人口:7003人

町の木:雪小国(雪椿の一種)

小国を含む長岡市は世界的に見ても珍しい程の豪雪地帯。

また、新潟県中越地震では震度6強を記録した。

現在では過疎化に加え、高齢者の増加・若年者の流出が続いており、早急な対応が必要な地域として指定されている。

・・・

もっと詳しいことは「山崎正治さん・鈴木百合子さんの語る小国の昔話(稿本)3」を参考にしてください。

今回の授業はまた同じ冊子に載っている「粟ぶくろ米ふくろ」(語り手:阿賀野市分田出身の長谷川マサェさん)という昔話を、皆で読んで内容を考えました。この昔話は難しい方言が入っていますが、非常に面白くて、有名なシンデレラと関係ある話だと言われています。

では、次回は小国行きの授業を楽しみましょう!

2013/4/30 第3回 マフラー制作

こんにちは。

今回からはいよいよ制作に入っていきます。









はじめにとりかかるのは機織り機を使ったマフラー作り。

さっそく機織りへ!といきたいところですが、そのためには少々準備が必要です。

















まずは注文して届いたばかりの毛糸を使いやすくするために、ぐるぐると玉状に巻いてまとめます。糸巻き用の道具にかせ糸をセットしてハンドルを回すと、おもしろいように糸が巻けていきます。
























が、この道具の数にも限りがあるため、手作業で地道に巻いていく人もいました。










巻き終わったら整経台に糸をセットし縦糸を作っていきます。これも根気のいる地道な作業で、みなさん苦戦していました。








































上のように縦糸ができあがり、さあ機織りへ!というところで今回は時間がきてしまいました。次回こそは機織りの作業に入れることでしょう。

マフラー制作と並行し、展示会に向けて個人作品のデザイン案も練っていきます。

(野俣)

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