2013年度_授業報告
2013/4/26 第3回 昔話とは・・・(実施時間2013-4-25)
みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
今日の授業は、最初にプリントを配布して、昔話によく出てくる「瞽女」「庚申講」「巡礼・六部」について先生が説明するという内容でした。(日本民話の会編『ガイドブック日本の民話』講談社、1991年 参照)
今度わたしたちが訪ねていく小国町にも「瞽女」に関する話があります。
では、昔話とは一体何なのかという質問について、一緒に見てみましょう。
昔話とは、①語りの形式が整っている。
②場所も時代も特定されない。
③語り始め、語り収め、合いの手、伝聞の形式、唱えごとと歌に特色がある。
昔話が始まるときには、例えば「むかし」「むかしむかし」といったような「語り始め」があり、終わるときも「いきがぽーんとさけた」(「山崎正治さん・鈴木百合子さんの語る小国の昔話(稿本)3」27頁、13頁など)といったような「語り納め」があります。そういう決まり文句は昔話の一つの特色です。
授業中には、これらの特色を備えた昔話の例として、報告書の山崎正治さんが語った「あやちゅうちゅう」を読みました。
そして、内容から見れば、昔話には異常な誕生や超自然的な援助者や結婚などの様々な典型的なモチーフがあります。例えば、日本で広く伝わる「桃太郎」は川から流れてきた桃から生れた子の不思議な物語です。このような異常な誕生をモチーフにした物語は、中国にもたくさん似たものがあります。中国に広く伝わる「牛郎織女」の伝説は、天女と人間が夫婦になる物語です。日本でも「織姫と彦星」の話があり、「七夕」という重要な行事は現在も盛んです。
次回は、今度訪ねる小国町とその地域の特徴について調べます。お楽しみに!
2013/4/23 第2回 ギャラリー見学
こんにちは。
第2回目の今日は、「ファイバーワーク」で学生たちが制作した作品の展示会場となる新潟市内にあるギャラリー「蔵織」へ見学に行きました。
「蔵織」は明治に建設された蔵つきの日本家屋を利用して作られた純和風のギャラリーです。
現在は、新潟県内在住の若手作家さんたちによるアートフェスティバル「春山登山展2013」が行われていました。
ギャラリーには7部屋の展示スペースがあり、展示作品を見て自分の制作へのイメージをふくらませるとともに、どの部屋に展示をしたいかも考えながら見学をしました。
短い見学時間のなかで、みなさん思い思いに展示を見ていました。
次回からはいよいよ作品作り!
まずは大学にある機織り機を使ってマフラーを作ります。
(野俣)
2013/4/19 第2回 各自の昔話体験(実施時間2011-4-18)
みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
今日表現プロジェクト演習「日中文化比較」では、前回ご紹介した18名に加えてもう1人、留学生(中国の黒竜江出身)が増えました。
窓の外は、桜が満開です。今日の授業は、昔話についてのプリントが配布され、その後、各自の昔話体験、自分が知っている話や、小さい頃に聞いたことを自由に話しました。
では、参加者の皆さんが、聞いたことがあるか、本で見たことがある神話や昔話、伝説として挙げた話をここで紹介してみましょう。
高橋さん:桃太郎(聞いた話)、じゅげむ(本)
佐野さん:浦島太郎、猿蟹合戦(本)
神戸さん:花咲爺さん、一寸法師(本・テレビ)
京谷さん:鶴の恩返、笠地蔵
張さん(黒竜江):牛郎織女、七仙女と董永
喬さん(河北):女禍補天、竹取物语
毛(舟山):イシモチ、タチウオ、蟹の由来譚(話しているのを聞いた)
鹿問さん:酒(鮭?)の助(介)に連れていかれる(家に帰るのが遅くなるのを注意されて)、こぶとり爺さん
神山さん:雪女(テレビ)
石井さん:一休さん
久野さん(山梨):富士山と八ヶ岳(高さ較べ)
田中さん:耳なし芳一、源平の戦い
呉さん(台湾高雄):半屏山(鎮山)の由来(ラジオ)
佐藤さん:かちかち山、三枚のお札
松田さん:舌切り雀
江さん:孫悟空の物語
李さん:三人の和尚
張さん(貴州):猫と虎、猫とネズミ、
頭さん:八郎(秋田の話)
皆が挙げたのは以上の話です。昔話を直接老人たちから聞いた経験があるのは、TAの私だけだ、ということがわかりました。テレビやネットなどが隆盛を誇る現在、若者にとっては、昔のように老人たちのそばで昔話を聞いたり、しゃべったりする機会が少ないので、この授業をきっかけとして昔話を聞き、昔の暮らしを体験してみましょう。
次に、プリントに沿って、民話、昔話の特徴を考えました。
伝説についての説明の後、昔話には、動物昔、笑話、本格昔の区別があること、そして、日本には中国と似ている話が伝わっているという説明がありました。例えば、「花咲爺さん」と中国各地に伝わる「狗耕田」という話が似ていると先生は説明していました。
子供の頃に聞いたり読んだりした昔話や伝説などは、授業中に挙がっただけでなく、まだまだたくさんあると思います。時間があれば、またいろいろと話してみたいですね。
次回も、昔話の特徴について、今回の話を続けます、お楽しみに!
2013/4/16 いよいよ始まりました!
こんにちは!
「留学生と総踊りで新潟発見」を担当するTAの風間です。
精一杯この授業の魅力を皆さんにお伝えできるようがんばりたいと思います。
よろしくお願いします!
一回目の今日は、まず講師の岩上寛先生から総踊りとは何か?についての説明がありました。
総踊りには約300年の歴史があり、五穀豊穣を祈るものとして始まったそうです。
人と人とが力を合わせて難を乗り切ろうとの思いがいっぱいつまった踊りなんですね。
その後、新潟大学のサークル「にいがた総おどり連 新舞」の皆さんが総おどりを披露してくれました!!
カメラの映像ではなかなか伝わらないかもしれませんが、息の合った躍動感のあるすばらしい踊りを披露してくれました!思わず踊りだしたくなりますね!!
そして、二つの円陣を作ってお互い自己紹介をした後、さわりの部分だけ実際に踊りをしてみました。
太鼓の音に合わせてリズミカルに踊っていますね!
「ハッ!!」という掛け声も出したりして、なかなかきまっていましたよ!
こんな感じでユーモアも交えながら、楽しく踊っています♪
次回は、絵巻物をもとに祭の歴史を学ぶというものになります!次回もお楽しみに☆
2013/4/16 第1回 ガイダンス「なぜモノをつくるのか」
こんにちは。
表現プロジェクト演習「ファイバーワーク」のTAを担当します野俣峻大です。
これから毎週、この授業の様子をお伝えしていきます。
この授業では、世界的に活躍する新潟市出身のファイバーワークアーティスト小飯塚眞理子先生を講師として、繊維(ファイバー)や糸、布を素材とした作品を制作し、ギャラリーでの展示会開催を目指します。
初回の今日は、小飯塚先生から授業についての説明がありました。作品の制作を通して、想像力や発想力を磨いていってほしい。なにより「完成度の高い作品を目指してほしい!」とのことでした。
授業のおわりに「なぜ自分がモノをつくるのか(つくりたいのか)」を考えてくること、そして作品のラフスケッチを描いてくることが来週までの課題として出されました。
受講生からは不安と期待とが入り混じったような表情が見られましたが、これからこの授業がどうなっていくのか、どのような作品ができてくるのか、とても楽しみな初回でした。
来週はバスに乗って市内のギャラリーへと見学に行きます。
2013/4/15 第1回 ガイダンス・自己紹介(実施時間2013-4-11)
みなさんこんにちは! TAの毛久燕です。最初の授業報告です。よろしくお願いします。
2013年度表現プロジェクト演習「日中文化比較」(人文学部橋谷先生担当)には18名の学生が参加しています。参加者の中には、中国の湖南大学や黒竜江大学、それから台湾からの留学生もいます。日本人の学生には、新潟出身者だけではなく、秋田県や山形県・山口県の出身者がいます。
この授業は、新潟という日本の豪雪地帯の独特な民俗文化を体験し、実地研修・調査では地元の語り手から面白い昔話を聞きとります。そして、調査の結果を中国語や韓国語に翻訳します。大学外での作業が多いことが特徴で、共同でのグループ作業がこの授業の基本となっています。今年の授業では、日本の各地から来た学生や留学生たちが集まって、お互いの異文化に対し、理解を深めてゆくことを期待しています。
自己紹介では、民俗学を専門としてこの授業に参加している学生や、新潟の独特な民俗文化を知りたい学生、昔話に興味を持っている学生がいることがわかりました。また、留学生にとってこの授業は、まず日本の文化を知る機会、そして、日本人学生たちとたくさんの交流機会を得て、友達をつくる機会になると思います。
最初の授業では、橋谷英子先生が昨年編集し、日中の学生たちが共同作業で完成した「山崎正治さん・鈴木百合子さんの語る小国の昔話(稿本)3」が配布され、この授業の最終目標の説明がありました。そして、配布資料から、一つの例として「干支の始まり」という昔話を読んでみました。学生たちは昔話に出てきたネズミの優しさを印象深く読み、自分の国や地元に伝わる似ている昔話と比べて、いろいろな感想を話しました。地域の魅力を感じます!では、次回を楽しみに!