2013年度_表現プロジェクト演習(ファイバーワーク)
2013/7/31 番外編 搬入作業とプレゼンテーション
こんにちはTAの丸山です!
今回は7月24日の作品搬入の様子と7月27日のプレゼンテーションの様子をまとめて伝えします!!
まず24日の搬入。
それぞれの作品を抱えてバスに乗り込み出発!展示会場は古町の西堀にある蔵織です。
作品の大きさや形態に合った場所を探して飾り付けをしていきます。
背が高くて重たい作品の搬入は大変!
こちらは共同制作のサーカスの設置準備をしています。
テントはとても大きいので吊るすのも一苦労。
全部の設置が終わるころには外がすっかり暗くなっていました。
ライトアップされたきりんさんが素敵です^^
そして27日。
学部長や先生方をお招きしてプレゼンテーションを行いました。
人前で話すのが苦手だと言っている学生も結構いましたが、作品に対する思いを熱く語ってくれました!!
展示作品を少しだけ紹介します♪
これまでの授業ではヴェールに包まれていた作品たちがその全貌を明らかにしました!!(笑)
私が見たときはまだ片手しかなかったはずがいつの間にお花になっていました。
可愛くておいしそうなお菓子やフルーツがたくさん!
きりんさんの上には動物たちが乗っています。きりんの体に付いている数えきれないほどの玉をつくるのにかなりの時間がかかったようです。
こちらは竹のシンデレラ。当初のデザインと大きく変化してより素敵な作品に仕上がりました。
まだまだ素晴らしい作品がたくさんあるのでみなさんもぜひ蔵織まで見に来てください♪
【展示会】
シメール展
【開催日】
2013年7月25日~8月20日 休廊日/毎週水曜日 お盆休み(8月13.14・15)
【場所】
蔵織(くらおり) http://www.craole.jp/
2013/7/24 第14回 総仕上げ
こんにちはTAの丸山です。
先週はお休みでしたが授業時間外も作業を進めているのでかなりできあがっていました。
まずは共同制作から見てみましょう。
こちらは玉乗りしながらジャグリング
テントの余った布を活用してかわいいお人形ができました!
こちらはゾウですね!
個人製作ももうすぐ完成です。
先々週足を固定するのに苦戦したキリンですね(笑)
芸が細かくてお気に入りの作品です♪
そして先生のご好意でなんとわたしの分のマフラーも織らせてもらいました!!
初体験ドキドキw
マフラー完成!!
カタンカタンと足を踏みかえる感覚が楽しくて一日中やっていたくなりました♪
わたしも一台織機が欲しいなぁ(10万円もするそうですw)
明日24日は蔵織に作品を搬入して展示作業、27日は講評会をおこないます。
夏休み期間中も展示しているのでぜひみなさんもご来場ください!!
2013/7/10 第13回 ラストスパート!!
こんにちは丸山です。今週も切羽詰っています(笑)
まずは共同制作から見ていきましょう!
先週ミシンで縫い合わせていたテントが完成していました。
発泡スチロールを削りだしてライオンを作っているグループ。
なかなかむずかしいようです。
この破片の飛び散った様子から作業の大変さがうかがえますw
テントの中の動物たちを作っています。
綺麗に切れました!
こちらはジャグリングの人形。
次に個人製作のほうを見ていきましょう。
針金でつくった枠にマニキュアで膜を張っています。
レンガの壁。細かい作業ですね。
キリンの足を固定するのにボンド、紙粘土、ガムテープなど試したのですが、うまくいかず、真鍮の釘を使って止めることに。
見事自立しました!!
ビーズで稲穂を表現した力作!!完成が楽しみです♪
来週はお休みで次回は作品の運搬です。
2013/7/2 第12回 共同制作
こんにちはTAの丸山です。
今日は主に共同制作の準備をメインに進めました。
これはサーカスのテントを作る班。布が大きいのでみんなで協力しながら裁断します。
ミシンで縫い合わせていきます。ミシンを使うのはかなり久しぶりという人もいて、マチ針ごと縫ってしまうというハプニングも(笑)
みんなで順番に交代して縫いました。
こちらは発砲スチロールでライオンをつくる班。
お魚が入っていたので匂いを取るのに苦労したとかw
何枚も重ねて貼りあわせ、そこからライオンの形に削り出していく計画ですが、うまくいくかな?完成が楽しみです^^
個人製作の方もすこ~しずつできあがってきたようです。
葉っぱを葉っぱでつくる。
これはキリンになるみたいですよ。
中心に電気が入るようです。
羽にもふもふが付きました。
この授業も展示会まであと2回となりました。
共同制作の空中ブランコやジャグリングの班の動向が掴めないままで少々不安ですが…やはり不安です(笑)
来週の進捗状況をお楽しみに。
2013/6/25 第11回 シメール展
こんにちは丸山です。
今日も共同制作の話し合いと個人製作を同時進行で行いました。
そろそろ展示会のダイレクトメールを出さなければならないので展示会の名前を決めました!!
例年は英単語の頭文字を並べた名前が多かったので今年は何か違うのがいいのではないかと色々話し合いました。
サーカスのフランス語シルク(Cirque)を使ったらどうか。空想や幻想という言葉がいい。ライオンの火の輪くぐりのオブジェを作るのでLion展がいいなどなど。
これらの意見を聞いてふと思いついた空想の生き物の象徴であるシメールChimereなんかいかが?と提案してみたところ、思いのほかみなさん気に入ってくれたようで“Chimere展”に決まりました(笑)
これはテントに使う布です。
空中ブランコと綱渡り
玉乗りしながらジャグリング
火の輪をくぐり抜けるライオン。
少しずつ形が見えてきた気がしますね!!
個人製作の方も徐々にできあがってきました。
カラーねんどとソフトワイヤーで作ったお花
女の子の顔につけまつけました。
残すところ一ヶ月弱となりました。ラストスパートです!!
2013/6/19 第10回 フランスの巨大タペストリー
こんにちは丸山です。今回も先生からたくさんの素敵なタペストリーを紹介していただきました!!
フランスのロワール地方にあるアンジェ城にはフランスで現存する世界最古のタペストリーがあります。中でもヨハネの黙示録をテーマに描かれた「黙示録」が有名です。
そしてこの「黙示録」に感銘を受けたジャン・リュルサ(Jean Lurçat)が製作した「世界の歌」シリーズが現代タペストリー美術館に展示されています。この作品は1957~61年にかけて作られた10枚の巨大なタペストリーで高さ4.4m、全長は70m以上!!
こんな風に展示されています。以下は上が実物を撮った写真、下が絵葉書です。
お次は今日本にも来ている「貴婦人と一角獣」。
こちらもフランスで織られたもので6枚の連作となっています。はっきりとしたテーマは不明とされていますが、「味覚」、「聴覚」、「触覚」、「視覚」、「嗅覚」の6つの感覚を示したものと解釈されています。
「味覚」
「触覚」
「視覚」
背景の赤と濃い緑や青のコントラストが美しく、貴婦人とユニコーンがとても優雅ですよね。私は「視覚」が一番気に入っています。
この「貴婦人と一角獣」の展示は7月15日まで開催しているのでみなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
公式HP→http://www.lady-unicorn.jp/
最後にご紹介するのはノルマン・コンクエストの物語の刺繍画である「バイユーのタペストリー」です。
ヘイスティングスの戦いまでが現存しており、11世紀のフランスとイングランドに係る歴史的遺物であり、また当時の服装や武器、軍船、戦闘方法などを伝える貴重な史料でもあります。
ノルマンディ地方の都市バイユーの大聖堂に保管されていましたが、現在はバイユー・タペストリー美術館に展示されています。
共同制作の方はかなり具体的に話し合いが進められていました。
グループに分かれてどんな材料を使うのか、大きさや色はどうするかなど意見を出し合っていました。
サーカスのテントを作るグループと中に置く空中ブランコなどを作るグループに分かれているようです。
個人製作もあるのでみんな大忙しです!!
今回は少し長くなってしまいましたね。ではまた来週!!
2013/6/11 第9回 リヨンの絹織物
こんにちはTAの丸山です。
前回は世界の布の中でも特にアジアのものを紹介していただきましたが、今回はヨーロッパの布です。
先生が持ってきてくださったのは『リヨン織物美術館』(とっても高そう!!)です。第1巻はフランス17~18世紀、第2巻はフランス19~20世紀、第3巻はオリエント・イタリア・スペインの織物の全3巻となっています。
フランスのリヨンは絹と織物の街として栄えてきたことでよく知られていますが、織物の歴史はリヨン以前の東洋の文明にまでさかのぼります。シルクロードでの絹の交易が盛んになるとリヨンでもその恩恵を受けました。そして1536年、フランソワ1世が絹織物の輸入による貿易赤字を防ぐためにリヨンの絹織物に特許状を授けると、本格的な絹織物産業の街として発展していったのです。
これは18世紀後半のルイ15世時代のもの。”Chinoiserie” シノワズリーといって中国趣味の柄が流行しました。
↑花と葉(1670年頃) ↑花の壷(1749年頃)
こちらは17~18世紀の花をモチーフにした織物。大胆な構図と繊細な配色でエレガンスな印象ですね。
↑揺れるチューリップ(第3共和政時代 1889年頃) ↑花飾りのあるアカンサスの葉(上 帝政時代 1813年)、唐草模様(下 帝政時代 1810年頃)
19世紀に入ると同じ花のモチーフでも現代に通じるデザインになっています。この他にコスモスなどもありましたが陰影の付け方がだいぶ写実的になった印象がありました。
最後に時代をさかのぼってオリエント・スペイン・イタリアの織物を見てみましょう。
↑兎(エジプト、4世紀) ↑ケンタウロスと小童と果物籠(エジプト 5世紀)
↑バラ形模様と花の菱形模様(スペイン 15世紀)↑花の連続模様と星型の葉(フィレンツェ 15世紀)
先週の話し合いで共同制作のテーマが『サーカス』(音楽・ファンタジー)に決まり、今日は具体的にどんなものを作るか意見を出し合いました。各自が描いてきたラフスケッチではテントや空中ブランコ、メリーゴーランドが多く、色合いは青や紫など夜をイメージしたものが多かったようです。最終的にはグループに分かれてそれらのオブジェを制作することに決めました。
個人製作の方はやはり遅れ気味。おっとりマイペースな学生さんが多いのでしょうか(笑)
先生から愛のある激励をいただきみなさん居残り作業でがんばりました。
授業は残り4回となりました。この一ヶ月が勝負ですね!!
2013/6/4 第8回 世界の布
こんにちは!今回からTAの丸山が担当します。よろしくお願いします(^^♪
今日の授業では先生が世界中から集めた貴重な布を見せていただきました。
まずは日本の琉球織。上のものが伝統的なとても手の込んだもので、下がお土産用のやや簡易なつくりのものです。
見比べるとやはり上のほうが上質な感じがしますね。“読谷山花織”というシールが目印だそうです。詳しい製品工程などはこちらのページに。読谷山花織事業協同組合→http://www.yomitanhanaori.com/contents/detail.php?page_id=5
次はバリの王族が身につける布。右のえんじ色が第四夫人のもので、左の濃い紫色のものが第二夫人のもの。第二夫人の方が帯の幅が広く柄も大きくなっており、位が上になるほど大きくなるそうです。
これはテンガナ村の泥染めした布です。文字通り泥の中で染めるためいまだに泥の匂いがします。赤や黄はクチナシなどの植物染料を使います。土の中に含まれる鉄分が多いと黒く染まり、鉱物によって藍色に染めたりもできます。
この他にもすくい織によって柄を出したものやインドのスカーフなど珍しい布をたくさん見せていただきました。
各自の作品は全体的にすこ~し遅れ気味のようでみんな集中して作業に取り組んでいました。
かわいいマカロン!
協力プレーも!
クマさんの胴体です。
そして、全員で一つの作品を作り上げる共同制作のテーマを話し合いました。
一人一人に意見を出してもらった結果、自然、テクノロジー、生命、サーカス、レトロ、音楽、ファンタジーなどがあげられました。
そこからさらにカテゴリーに分けたり類似するものをまとめたりして、音楽・サーカス・ファンタジーの3つの要素を合わせたテーマに決まりました。
本来聴覚的な表現である音楽をサーカスとファンタジーという要素によって視覚的に表現しようということです。目で見ただけで音楽が聴こえてくるような作品にしたいと話していました。一体どんな作品になるのでしょう?楽しみですね♪
2013/5/28 第7回 日本のテキスタイル
こんにちは。
今回の授業では、小飯塚先生から日本のテキスタイル(織物・布地)についての解説がありました。
日本のテキスタイルは世界一と言われているそうで、そのすごさは機能性にあるそうです。電車や飛行機の座席の座り心地を思い浮かべてもうらうと分かりやすいかもしれません。
様々な種類のテキスタイルの見本です。
ものによって値段も様々で、なかには学生が驚くほど高価なものもありました。
「家のカーテンをこれにしたい」といった話をしながらみな興味深そうに見本を眺めていました。
もちろん制作も進めていきます。
展示会も徐々に近づいてきています。みなさん集中して作業をしていました。
少しずつ作品としてまとまってきたでしょうか。
この「手」が今後どうなっていくのかも気になるところです。
これまでなかなか制作に入れなかった学生も制作に取りかかりはじめ、いよいよ本格的に展示会に向けて動き出してきたという感じがします。
(野俣)
2013/5/21 第6回 手を動かしてみる〈個人作品の制作②〉
こんにちは。
今回も引き続き制作です。
デザインがまとまらずなかなか制作に入れない学生もいます。
小飯塚先生は、手を動かすなかでアイデアが浮かんだり、自分の考えがまとまったりしてくるので、「とにかく手を動かしてみる」こととアドバイスをしていました。
太い針金を使って大きな球体を作っていました。
針金がかたく、なかなか思うような形にならず苦戦していました。
針金で作ったフレームに糸を巻きつけていました。色合いがきれいです。
また、先生は相談にくる学生に、作品が小さくまとまってしまわないように。大きな作品を作ろうと繰り返し助言をしていました。
(野俣)