2013年度_表現プロジェクト演習(同人誌制作)
2014/2/3 同人誌制作 第15回
同人誌制作、とうとう最終回です。
版下制作担当の方が試し刷りをしてきてくれた冊子で、出来上がりのイメージを確認しました。
細かな修正点を確認していきます。
みんなで集まるのは最後ということで、相談して決めなければならないことがたくさんありました。やはり実際の冊子の形で見せてもらうと、題名のフォントサイズなど、ページデザインで変更すべき点が良くわかりました。
目次の体裁も検討し、全体像が固められていきました。
今回までにすっきり仕事を終わらせた、という訳にはいきませんでしたが、
納得のいくまでとことん話し合って作ってきたので、完成品を手にしたときは本当に嬉しいと思います。
時間外での作業がまだ続きますが、とりあえず、ここまで本当にお疲れさまでした。
2014/1/27 同人誌制作 第14回
いよいよ編集作業も大詰めにかかり、イラストもしっかり配置された版下が出来上がってきてきます。
副題「51 Pegasi b」から想起された、天体、宇宙っぽさと、雑誌名「WORDSNOW」のsnowのイメージが絶妙に混ざり合っていると思いませんか。
タイトルのフォントや配置など、細かな点についてもみんなから意見が出されました。
やはり雑誌の顔ですから、こだわりたくなりますよね。
あとは、雑誌全体での作品の配置順、そして目次をデザインすれば完成です。
とうとうここまでやってきましたね……
みんな、授業時間外での話し合いや作業にもかなりの時間を割いて取り組んでいて、頭が下がります。
週の最終授業日にめでたく全作業が終了して、みんなで万歳ができますように!!
2014/1/22 同人誌制作 第13回
リレー小説、ついに今回が最終話でした。
前回起こった物語の核心へ迫る事件、そしてこれまでの各回で張られてきた伏線が、うまーく回収されています。
第1話からの細かな設定を確認しながら話を収束させるのは、本当に難しかったのではないでしょうか。すばらしいです。
皆から、設定の齟齬、より真実味を持たせるためへの工夫など、最終話に対する意見が交わされました。
最終話との繋がりを考慮しながら、リレー小説全体を少しずつ手直しして、完成ですね。
それから、各チームの進捗状況を確認しました。
どのチームもだいたいの原稿は揃っているようで、あとはもう少しイラストが用意されれば準備完了のようです。
来週には、どうにか版下が完成させられそうですね……。
みんな授業時間外にも一生懸命作業しています。
装丁は、前回決めた副題、51 Pegasi b に沿って、天体をイメージしたものになる予定だそうです。
いよいよ雑誌全体の完成が見えてきましたね。いそがしい時期ですが、少しでもよいものになるよう、皆もうひとふんばりです。
2014/1/15 同人誌制作 第12回
今回は、リレー小説第6話の合評から始まりました。
全7話ですので、今回の展開しだいで物語の結末が左右されるところです。
さあ、その第6話。 ついに、物語の核心にぐっと迫った展開になりました。
これは今回に限ったことではないのですが、それぞれ執筆者によって、物語の要素や語り口に個性が表れるのが本当に面白いです。
第6話、もう“血まみれ”です。
最終話でいったいどう収まっていくのでしょう……!!
そして、皆が考えてきた案の中から、雑誌の副題を決めました。
「ソルファ」「サジタリウス」「インクブロットテスト」……などなど、多数決を勝ち抜いて最終的に決まった副題は。
「51Pegasi b」。
太陽以外の恒星として初めて発見された星の名前だということです。
月末の完成を目指して、作品の手直し、イラスト、やるべきことはたくさんありますが、副題も決まったことで雑誌全体のイメージが固まり、モチベーションが上がったのではないでしょうか。
装丁の仕上がりも期待しています。
2014/1/10 同人誌制作 第11回
年も明けて、いよいよ、この授業も11回目になりました。
いよいよ編集作業に入っていくにあたり、今回は雑誌全体の体裁、掲載作品の確認等々を行いました。
1ページあたりの行・文字数、フォントサイズなど、小説・詩・エッセイ、それぞれのリーダーを中心に決めていきます。
それから、イラストの問題。
作品の執筆者とは別の人がイラストを描き、そこに微妙なイメージの差があるほうが面白くなるだろう、という話が出たので、描ける人はどんどん描いて、良いものに差し替えていく、という方法を採ることにしました。
装丁、目次のデザインも工夫のしどころです。これは、次回以降作例のアイディアが寄せられてくるはずです。
それから、次回までにみんなに出た宿題は、雑誌の副題を考えてくること。
WORDSNOWという、創刊号以来のタイトルに、今年度独自の副題がつきます。
これによって、かなり全体のイメージが規定される重要なところ。
表紙の装丁や目次も、副題が決まってからの方が作りやすいかもしれませんね。
みんな、どんな副題を考えてくるでしょうか。次回が楽しみです。
2013/12/17 同人誌制作 第10回
こんにちは。今回がもう年内最後となってしまいました! はやい!
リレー小説は、全7話中の、5話目です。
友人がロボットだったことを知った主人公に、さらなる新事実が……
こうなれば、みんなロボットなのか?! いやさらなるどんでん返しがあるのか?!
残り2回。どう収束させるのか、いままでの伏線を回収する段階に入ってきました。
細かい設定のつじつまを合わせていく作業も大変そうですが、担当の方の腕の見せ所となりそうです。
じつは年内にすべての合評を終えたいと思っていたのですが、計画がおしぎみです。
毎時間、じっくりやっているうちに、あっという間に時間が経ってしまうんですよね。
今日はファンタジックな詩の合評でした。
まん中に布置されたペダンティックな台詞が、詩全体にどれほどの必然性があるのか。
どのように理解される可能性があるか、などなど、皆が意見を交わしていました。
小説・詩・エッセイ、それぞれのリーダーも決まり、
年明けからは、いよいよ編集作業に入ります。
忙しい時期のなかでの作業になりますが、
学生同士でさらなる意見交換をして、それぞれが納得できる作品を仕上げられるよう祈っています。
2013/12/10 同人誌制作 第9回
ロボットが首相になるような未来が小説の舞台になっているのですが、毎回の執筆者によって、思い描いているストーリー展開が違うわけなので、設定の細部を揃えていくのが難しそうです。
あえて、アナログな要素を出すのか。それとも、想像を駆使してリアルな未来らしさをかくのか。悩みどころですね。
次回は全10話の折り返し地点。
そろそろ、物語における中心問題が固まっていくようです。
さて、おおかたみんなの草稿も出そろい、合評もあと2、3回というところまで来ました。
そこで、ついに編集の係決めです。
編集長は年の功……ということで、快諾してくれ、すぐに決まりました。
あとは、小説、詩歌、エッセイと、それぞれが作ったものの係となり、
お互いにさらなるブラッシュアップを図るため話し合いを重ねてゆきます。
それから、版下をつくる編集担当とイラスト係。
イラストを描きたいと思っている人がたくさんいるようなので、これも出来上がりが楽しみです。
2013/12/2 同人誌制作 第8回
こんにちは。
今回は、リレー小説第3話の合評から始まりました。
第3話では、登場人物の重大な秘密が明らかになります!
そうくるか……とびっくり。
時代設定が20XX年という未来のことなので、皆からは、その場面に出てくる道具や、それに対する主人公の意識などにリアリティを出すための提案が出されていました。
その後は、小説の合評です。
少し長い作品だったのですが、
「長いわりに、最後までたいした感慨があるわけでもなくて腑に落ちないまま終わってしまう」
という厳しい意見も。
また、夏休みに自転車で遠出をすることになる主人公が持っていくおやつの中に、チョコレートがあったのですが、道中でそれがドロドロに溶けてしまっているのに気付く、という要素を入れると主人公の疲れや絶望感が際立つのではないか、という、そのまま取り入れられそうな意見も出されました。
中盤の運び方を大幅に変えてしまうこともできそうだ、という提案もふまえ、どのように手が加えられていくことになるのでしょうか……
次週も小説の合評が続きます。
2013/11/25 同人誌制作 第7回
今日は短歌、歌の合評です。
俳句の場合、聞きなれない季語があってイメージがつかみにくいと感じていた人も多かったようです。
ギョッとするような視点を取り入れた和歌には、「強烈すぎないか」「いや、これでこそ面白い」と、多くの意見が出されていました。
また、普段は見過ごしていて気にも留めないような風景を、視点を変えるわけでもなく、ただそのまま描写するだけ、という句があり、そういうのもアリなのか……と学ばせてもらいました。
また、「きっと~」や「なぜか~」など、余計な言葉を本当に必要かどうか考えて削ることで、説明調にならず、イメージも濃くなっていく、と先生が添削の例を出してくださいました。
今回検討したなかの二名は、たくさんの歌を作ってきてくれたので、
短歌なら五句、歌なら三首を一単位として雑誌に載せる場合、
自分ならどの作品を選びたいか皆で多数決をとってみたりもしました。
先生は、多くの人が面白さを覚える作品であっても、各人の「面白さ」はそれぞれ違っていて、それは作者もあずかり知らないところである。そして作者自身が構想したことと、作り出してしまったものの間にも必ずズレがある、とおっしゃっていました。
そうやって、「作者―読者」「構想―作品」とのズレがあるから、“思いがけず”良いもの(アヒルの生んだ白鳥)ができたり、悪くなってしまったり(白鳥の産んだアヒル)もするということです。
駄作を作っても、いつも陣痛はつきものだなんて何ということだ……と(勝手な話ですが)私もいつも情けなく思います。かなしい。
皆さん、生み出す作業はつらいと思いますが、ああでもないこうでもないと格闘して、納得のいくものを作り上げてほしいな、と思います。
2013/11/18 同人誌制作 第6回
こんにちは。今回も、リレー小説の合評からスタートです。
楽しみにしていた第2話の展開はというと……
仮病を使って学校をサボっていた主人公に、切迫した内容の手紙が!
これは事件のにおいがプンプンです!!
自分ならこの先をどう展開させようかなぁ、と勝手に想像してしまいました。
さて、そのあとは前回に引き続いて小説の合評です。
大怪我をして入院している高校生高跳び選手と、画家になりたかった少女の病院での交流。
「設定にしても展開にしても、ドラマのようで、腑に落ちない」
「そういう設定の中でも、なんてことのないたった一つの出会いが大きな意味を持ったことを切り取りたかった」
などといった意見が交わされていました。
先生からは「徹底的にクサくしてしまうという手もある」と、また違った可能性が。
もう一作品は怪談です。
これは、書いた本人そんなつもりではなかったところが、伏線に使えるんじゃない?! という発見が。
怪談は、小説全体で設定の整合性をとるのがとても難しいのですね。
幽霊そのものが非現実的だからこそ、どれだけ真実味を持つように書けるか……
力量が問われるところですが、今日のみんなからの意見を活かせば、きっと良いものに仕上がるのではないでしょうか。