2014年度_授業報告_表現プロジェクト演習(日中文化比較)

2014/7/29 第15回 第三回調査について(2014-7-24)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 今日は予定通りに図書館3階のICT教室での授業でした。内容は主に第三回目の調査で聞いた話について、「俵薬師」と「養蚕の話」の録音を三分ずつに切り分けて文字起こし作業をしました。今回の作業は2人一組のグループごとに行い、日本人の学生と留学生がペアになって進めました。お互いの協力で聞き取ったものは、その場で書き起こしをし、作業を仕上げた上で、会話も楽しみました。最後に、それぞれ分担した部分の完成原稿を先生に送り、皆に配りました。
  今回が最後の授業です。この授業に関心を持って、この報告を読んでいただいた方々に、お礼を申し上げます。
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2014/7/24 第14回 第三回調査について(2014-7-17)

みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 今日の授業は主に先週日曜の第三回目調査について話しました。まず、佐藤マサナさんが語ってくださった昔の子供の遊びについてまとめました。
ジャンケンポンは日本にも中国にもあり、世界中に広がっている遊びです。中国の場合は各地域によって、言い方も違います。例えば、
石・剪刀(子)・布【標準語】
釘・杠・錘【東北】
包・剪・錘【江蘇】
ドンーズイー【四川】
ファツツ【舟山】
 次に、博物館の見学で聞いた話について、特に農具と雪国の話を録音で聞きながら確認しました。最後に、第三回調査で聞いた話(屁っこき嫁と俵薬師)の文字起こしの分担を決めました。
次回は図書館3階のICT教室で開催します。お楽しみに!

2014/7/18 第13回 第小国町への第三回調査(2014-7-13)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 まず、今回の調査日程について簡単に紹介します。午前中は新潟県立歴史博物館で新潟の歴史や文化などを見学し、特に博物館の学芸員の大楽さんに雪国の暮らしと米作りについて詳しく解説してもらいました。午後は「おぐに芸術村会館」で話を聞きました。語り手の佐藤マサナさんは昔の遊び道具や手書きの養蚕図、桑の葉っぱなどを用意してくださいました。鈴木百合子さんは小千谷縮で作った羽織りを持ってきて、皆に見せてくれました。お二人の親切に、皆、感動しました。
 次に、調査の風景を写真でみんなに報告します。
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新潟県立歴史博物館見学>>>
IMG_3993(入館)
IMG_3995(雁木通り)
IMG_3997(雑貨屋さん)
IMG_3998(トコロテンを作る道具)
IMG_4000(ネズミ捕り)
IMG_4001(ワラ帽子)
IMG_4008(コスキ)
IMG_4010(子供コスキ)
IMG_4015(雪のトンネル)
IMG_4016(駄菓子屋さん)
IMG_4019(下駄屋さん)
IMG_4027(雪国の暮らし)
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IMG_4064(脱穀用の千歯扱き)
IMG_4073(農具)
IMG_4081(小千谷縮)
昔話を聞く>>>
IMG_4101(小国町山野田へ)
IMG_4102(おぐに芸術村会館)
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IMG_4116(高橋先生(左)、佐藤マサナさん(真中)と鈴木百合子さん(右))
IMG_4130(小千谷縮で作った羽織り)
IMG_4138(お手玉など子供のころの遊び道具)
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IMG_4107(養蚕の図)
IMG_4109(桑の葉っぱ)
IMG_4150(あやとり・カニ)
IMG_4151(はしご)
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IMG_4168(せっせっせ、「汽車」のメロディーで)
IMG_4177(質問)
IMG_4185(質問)
IMG_4188(記念撮影)
 では、次回お楽しみに!

2014/7/12 第12回 調査整理(5)(2014-7-10)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
今日の授業はまず、先週、東京学芸大学の「日本昔話学会 2014年度大会」で先生が録音してきた「年寄り売り」つの昔話を聞きました。語り手は山形県真室川の渡部豊子さんです。昔話のあらすじ:
 ある仲がよい夫婦に子供が生まれました。しかし、貧乏暮らしで、夫婦で働きたいが、子守りをしてくれる人がいません。年寄りがいてくれたらいいのに、と言っていると、ひどく汚い老人が「年寄り、年寄り」と呼ばわって、自分を売り出しに来ます。夫婦は、喜んでそのお爺さんに来てもらう約束をします。約束の日に、お爺さんを迎えに行くと、実は大旦那さまで、跡取りがいないので、夫婦と子どもはそのお屋敷に迎えられたました。

 録音を聞いても聞き取れない学生がたくさんいましたが、語りの雰囲気はよくわかりました。鈴木百合子さんとはまた違う語り方ですが、とてもいい語り手だと思いました。
 次に、2回目の調査で聞いた佐藤さんの「昔の暮らしについて」について、プリントを読みながら、確認しました。今回の整理原稿でも解決しなかった点については、次回の調査で各自、質問することにしました。また、佐藤さんの話に出てきた「庚申講」と「伊勢参り」については、先生が配ったプリントで確認しました。
 大学に生えていたキイチゴは、お話に出てくる「下がりイチゴ」なのかどうか、みんなで試食しました。
キイチゴ
 次回(7月13日)は第三回目の調査です。新潟県立歴史博物館も見学に行きます。お楽しみに!

2014/7/9 第11回 調査整理(4)(2014-7-3)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。今日の授業は図書館3階のlearning commonsで開催しました。
まず、資料の調べ方について、先生は図書館2階郷土資料の本棚で『小国町史』などの資料を紹介しました。『小国町史』はこの授業の基本資料として使います。また、長岡の資料や写真集などを十分に利用すれば、今まで調査したものの裏付けが見つかります。そして分からない問題もきっと解決できます。
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 次に、それぞれのグループでパソコンを使って、留学生が訳してきた昔話の原稿を日本人の学生と相談しながら仕上げました。解決しなかった点については7月13日の調査で聞きます。
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  では、また次回を楽しみに!

2014/6/27 第10回 第二回調査整理(3)(2014-6-26)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 今日の授業では、まず最初に、二回目の調査を整理したものを各担当者が配りました。
前回、最後に聞いた鈴木百合子さんの「鷹にさらわれた赤子」について、前回、先生が配ったプリントを見ながら、確認しました。この話は『ガイドブック日本の民話』(日本民話の会、講談社、1991)にも「鷲の育て子」と言う題で紹介されています。東大寺の良弁上人の出生にまつわる話として伝わり、古くからさまざまな記録が残され、東北から九州にかけて広く分布しているそうです。高橋実先生が高校生の時に集めた「小国の昔話」(『民話の手帖』1987、夏号N32、民話の会編)にも、「観音様の御利益」という似た話があります。
 それから、担当者がそれぞれ文字起ししたプリントを見ながら、鈴木百合子さんが語ってくださった「たぬきの恩返し」と「なんでも知っているこぶんと」の録音を聞いて、内容を確認しました。
 最後に、留学生が翻訳する話の分担を決めました。次回の授業では、留学生が、翻訳するうえで難しい言葉などについて、文字起しを担当した日本人学生に質問して、互いに協力して訳文を考えます。そのため、来週の授業は、お互いに相談しやすい、図書館ですることになりました。お楽しみに!

2014/6/13 第9回 第二回調査整理(2)(2014-6-12)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 今日の授業では第一回目調査を整理したものを各担当者が配りました。今日はそのプリントを見ながら、鈴木百合子さんが語ってくださった、「戦争についての話」の残りの部分を録音で確認しました。分からない部分については、7月13日の第三回目の調査で確認することになりました。
 次に、「当時の博労についての話」を録音で確認しました。これは鈴木百合子さんが語ってくださった「人の博労・狐の博労」に出てきた博労について、鈴木百合子さん、高橋実先生、五十嵐サチさん三人に雑談してもらったものです。小国町では昔から博労がいたという話を糸口にして、博労は実際にどういうことをしていたかを話してくれています。それから、昔話の中に出てきた「一両」はどんなに大金だったかについて、高橋先生は時代劇によく出てきた千両箱を考えたら想像できると説明しました。そのお金の話をきっかけにして、五十嵐さんと鈴木さんは子供のころ(昭和12年頃)お正月にもらった小遣いや小学校遠足の時に持っていった金額を思い出して話しました。
 最後に、鈴木百合子さんが語ってくださった「鷹にさらわれた赤子」を聞きました。
 来週は休みです。また次回お楽しみに!IMG_3958

2014/6/4 第8回 第二回調査整理(1)(2014-5-29)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 今回の授業は、まず前回の調査について学生たちの感想を聞きました。その一部を紹介したいと思います。
学生たちの感想>>>
 「農具は昔教科書で見たことしかなかったが、見学して実際の大きさや、形がよく分かった。」
 「たくさん藁で作ったものがあったのが一番印象に残った。」
 「山口邸の二階で見たコタツやかんじきなどが印象に残った。当時のコタツは危ないと思った。」
 「山口邸は長谷川邸と違う雰囲気だった。」
 「佐藤さんが、昔の人はお米ばかりを食べて(一人一日に一升)、あまり他の物を食べていなかったと言ったのが印象的だった。」
 「大貝吊り橋について、板を外す作業は大変だったろうと思った。」
 「山口邸の農具で、洗濯板などは中国と似ていると思う。」
 「最初に見た農具や昔の道具などが面白かった。午後に聞いた(高橋先生の)山菜の話などは地元(魚沼市)と似ていた。今でも祖母が山菜を採って来て、それを干したり作業しているので、懐かしいと思った。」
...
 なお、茶碗を洗わないことについて、ショックを受けたと答えた人が半分ぐらいいました。
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 次に二回目調査の整理作業の分担を決め、最後は一回目調査で鈴木百合子さんが語ってくださった戦争についての話の続きを録音で聞きました。
 では、次回お楽しみに!(調査整理のため、6月5日の授業は休みです。)

2014/5/29 第7回 第二回調査(2014-5-25)

 みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。第二回調査の日程表は次の通りです。
平成26年5月25日 (日)
 8 :40 農学部前集合 新潟大学出発
 10:00 小国支所前で高橋先生と合流、横沢の山口邸見学
 11:20 山ロ邸発 渋海川をさかのぼる
 11:30 大貝吊り橋見学
 12:20 大貝発
 12:30 小国町諏訪井「小国そばのふじい」 昼食(へぎそばと天ぷら)
 13:30 鈴木百合子さんと佐藤マサナさんを待つ間
       高橋先生の話を聞く
 13:40 小国コミュニテイセンター 「だんだん」 和室会議室に入る
 13:50~15:00 鈴木百合子さん、佐藤マサナさんの語りを聞く
             「何でも知っているこぶんと」「タヌキの恩返し」
             「子供の頃の遊び」
 16:10 帰路へ
 17:30 新潟大学着
では、今度の調査(見学)について、写真でみんなに報告します。

IMG_3844➦乗車

 

 

 

 

 

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山口邸見学>>>

IMG_3851➦庭園・山林の案内図

 

 

 

 

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【郷土資料館】
IMG_0333➦囲炉裏
 

 

 

 

 

 

 

 
IMG_3870➦箱膳
 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3863➦わたし(餅などを焼くもの)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3864➦濡れた藁靴を乾かす
 

 

 

 

 

 

 

 
IMG_3853➦俵編み(男の冬場の仕事)
 

 

 

 

 

 

 

 
IMG_3877➦米俵
 

 

 

 

 

 

 

 
IMG_3874➦米を計る一斗枡
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
IMG_3883➦見学中の学生
 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3888➦いざり機(女の仕事)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3889➦見学中の学生
 

 

 

 

 

 

 

 
IMG_3894➦わらぐつ
 

IMG_3895➦井戸の滑車
 

 

 

 

 

 

 

 

 

【小国和紙館】
IMG_3915➦小国紙について
 

 

 

 

 

 

 

 
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IMG_0337➦和紙の製造過程

 

 

 

【敬山閣】(山口家の歴史と事業の展示館)
IMG_3920➦旧山口邸(模型)

 

 

 

 

 

 

 

 

 IMG_0338➦見学中の学生

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0342➦庭園の景色
 

 

 

 

大貝吊り橋見学>>>
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IMG_3928➦冬の時間、雪の重みで壊れないように板を外す
 

IMG_0352➦記念写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食>>>
IMG_3934➦小国そば ふじ丼
 

 

 

 

 

 

 

 
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IMG_3936➦へぎそばと天ぷら
 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔話を聞く>>>
IMG_3944➦語り手の佐藤マサナさん(左)と鈴木百合子さん(右)
 

 

 

 

 

 

 

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 第2回目調査の報告は以上です。皆さん、お疲れ様でした。また次回お楽しみに!

2014/5/26 第6回 第一回調査整理(2)(2014-5-22)

みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
 今日の授業はまず小国町への第2回目調査についての予定を話しました。また、一回目の調査の整理作業の分担を決めました。
前回は五十嵐サチさんが語ってくださった「稲荷様のお参り」を録音で聞きました。今回は鈴木百合子さんが語ってくださった「人の博労・狐の博労」について、録音を聞きながら、内容をもう一度確認しました。

「人(村)の博労・狐の博労」(博労:本来は馬の取引をする人)のあらすじ:

 昔、ある村の村はずれに、お地蔵様が立っていて、大勢の商人が商売がうまくいくようにお参りしていました。また商売がうまく行って無事に帰った時もお地蔵様に感謝して、団子や饅頭などのお供え物を置いていきました。
 ある日、地蔵様の後ろに狐と狸が隠れていて、地蔵様のお供え物をご馳走になっていました。この時、村の博労が通りかかり「地蔵様地蔵様、ありがとうございました、今日は馬が高く売れました、明日またお願いします」と言って、地蔵様の下の方で一休みをしました。狐と狸は博労の話を聞いて、狐は明日の朝5時に博労に化けて狸のところに行くので、馬に化けて待っていろと狸に言いました。狸は何度も5時だぞと言って狐と別れました。狐と狸の話を聞いた村の博労は家に帰り、油揚げを煮て寿司を作り、魚のてんぷらも作って準備して、狐の博労よりも早く狸のところに行こうと考え、寝ないでそのまま朝の4時まで待っていました。
 朝4時になると、村の博労は狸のところに行って、用意したごちそうを狸に食べさせて、狸に急いで馬に化けろと言いました。村の博労は、狸に腹が大きすぎるとか、顔をもうちょっと長くしろとか、いろいろ指示を出して、やっといい馬らしくなったので、町の博労屋に連れて行きました。店の旦那は狸の馬を見ると、どうも狸みたいな馬だと言い、その上たてがみが無いと言いました。村の博労はあわてたが、今はこういう馬がはやっているとごまかして、200両で売り、狸の馬を馬小屋につなぐと大急ぎで村に帰りました。
 狸は、いつまで待っても狐が迎えに来ないので、馬に化けるのをやめて、化けの皮を残して、狐のところに文句を言いに行きました。ところが、狐は、狸の方こそ、約束の時間に留守だった、と言います。二匹は喧嘩して、やっと昨日の話を村の博労に聞かれたに違いない、と気が付きました。それで、店の旦那と番頭に化けて村の博労のところに行きました。村の博労はびっくりして、200両を狐と狸に渡しました。二匹は、喜んで町の料理屋に行ってごちそうをたらふく食いました。一方、店の旦那は、馬小屋に行ったら馬は居ず、化けの皮が落ちていて、狸の毛がいっぱい落ちていたので、番頭を連れて、村の博労のところに、200両を返せと言いに来ました。村の博労は、先に来た店の旦那と番頭は偽者だったと気づいたが、今は金が無いので申し訳ないがすぐには返すことができないと店の旦那に謝りました。店の旦那は分かったと言って帰りました。
 村の博労がお地蔵様の前で「おれが悪い心を起こして、どうか勘弁して下さい」と謝ると、お地蔵様は「二度と悪い心をおこすなよ。真面目に働いて、町の旦那に返すのだぞ」と言いました。
狐-1
(この話は、高橋実先生が昔、記録された「小国の昔話」にも入っています。【『民話の手帖』日本民話の会編集 夏No.32 1987 昭和62年7月1日(年4回発行)第10巻第2号】)
 次回は第2回目調査です、お楽しみに!

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