2014年度_授業報告_表現プロジェクト演習(ファイバーワーク)
2014/8/4 ファイバーワーク 第十五回(2014.7.29)
みなさんこんにちは。
最終回の今日は、ギャラリー蔵織での展示作業を行います。
が、そのまえにまずはこれまでお世話になった教室の片付けです。感謝の気持ちを込めてお掃除!
机も元に戻します。アトリエの解体は少し淋しい気もしますね。
すっかり元通りになった教室で先生のお話がありました。
そして、来週蔵織で行う成果発表会(受講生の皆さんによる作品のプレゼンテーション)に参加できない方 二名のプレゼンテーションを実施しました。
いざ発表となるとやはり少し緊張してしまうようでしたが、二人とも笑顔で作品について話していました。
質疑応答ののち先生から講評をいただいて、今日の発表会は幕を閉じました。
つづいて作品の搬入に入ります。ここで一旦解散。教室を出て、各自ギャラリー蔵織へ向かいます。
一時間後、ギャラリー蔵織に到着!皆さん早速どこに展示しようか屋内を見てまわっています。
それぞれが、思い思いの場所に作品を展示していきます。
この二人は急遽コラボレーションすることにしたようですよ。
そのうちに日も沈んできましたが、手直しや展示位置の微調整など、皆さんの楽しい試行錯誤はまだまだ続きます。
こちらはマフラー展示の様子。
そんなこんなで夜のとばりも降りまして、
個人制作の展示があらかた済んだところで、今度は共同制作の展示と、会期中の受付の当番決めに入ります。
当番の日程調整が難しかったようですが、皆さん集まって和気あいあいと話し合っていました。
作品展にいらっしゃったお客様に配るためのリーフレットも四年生が印刷してきてくれました。こちらも入り口の台にセットします。
共同制作の作品は屋根裏部屋に展示することになりました。
高いところに作品を吊す作業は男子が率先してやってくれました。
最初は部屋の隅に寄せるように作品を展示していましたが、途中で思い切って配置を変え、より空間全体を活かした展示となりました。
終わったのは夜の九時半!皆さん本当にお疲れ様でした。
・・・・・・さてさて、一体どんな展示になったのか、ご興味のある方は、是非蔵織に遊びにいらしてください。
●○●「もうひとつの地球」展○●○
会期 : 7月31日(木曜日)から8月12日(火曜日)
各日11:00から18:00まで (※水曜日休館)
場所 : ギャラリー『蔵織』(西堀通り 裁判所の向かいです)
入場料 : 無料
「もうひとつの地球」にすむ不思議な生き物たちが、皆さんがいらっしゃるのを首を長くしてお待ちしております。
では、今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/8/4 ファイバーワーク 第十四回(2014.7.22)
皆さんこんにちは。
とうとう作品制作も今週で最後となりました。
さすがに皆さん真剣な表情です。
また、先週からまわし書きしていたリーフレットの原稿を今週全員が書き終えました。これを四年生が清書し、表紙をつけて仕上げます。
さてさて、授業の途中で、めでたく作品完成という方が現れはじめましたので、今週は三作品を作品名と共にご紹介したいと思います。
まずは一人目。タイトルは「A dress ONLY for me」です。
第十一回のブログでご紹介したときと比べると、スカートの部分にふくらみが出て、とても素敵になりましたよね。
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胴の部分を組み合わせます。
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さらに花をあしらって完成!華麗です。
つづいて二人目。「双子と求導女」です。
この方は先週まで紙粘土と棒をあわせ、人形の土台を作っていました。
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そこに真っ赤なフェルトの衣装を着せていきます。
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白と黒の羊も作って完成。この作品にはどうやらモデルとなる作品があるようです。典拠を自分なりに解釈し、三次元の像として表現しました。ベールのギャザーが綺麗ですね。
三人目。作品名はずばり「鳥」。竹ひごで作った骨組みに、沢山の小さな紙を張り付けて胴や翼の羽毛を表現しています。
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頭部は紙コップをうまく利用して作っています。
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胴体と組み合わせて完成です!写真だと隠れてしまっていますが、尾もシュッと長く、美しい仕上がりです。ギャラリーで空を飛ぶ姿を早く見たいですね。
今回の授業時間内に残念ながら作品が完成に到らず、残って作業を続ける方もいました。皆さんテスト期間ということで、なかなか厳しいスケジュールではありますが頑張ってください!
来週はいよいよギャラリー蔵織で展示作業を行います。果たしてどんな作品が出揃うのでしょうか・・・・・・!
では、今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/7/30 ファイバーワーク 第十三回(2014.7.15)
みなさんこんにちは。
第十回目に提出されたダイレクトメールの原稿が今回完成品(葉書)となって受講生のもとに届きました。
受講生ひとりにつき二十枚ずつ配られ、それぞれ好きなかたにこの案内状を送ることになりました。
また今日は、作品展にいらっしゃったお客様に配るリーフレットの原稿を順番に執筆しました。作品に込めた思いや制作の苦労など、各自書いていきます。
そして、作品制作も残すところ二回となりました。
第十五回目の授業ではギャラリーでの展示作業が控えています。来週までに各人が個人制作、共同制作、マフラー制作の三つを完成させなければなりませんから、受講生の皆さんはさぞや焦っている・・・・・・かとおもいきや、案外のんびりと作業に取り組んでいる模様(なので先生は心配なさっています)。
この方は流木を組み合わせて、二メートルほどの大きな作品を作っています。工具など、使う道具をみなご自宅から持ってきたということでした。
一つ一つの枝が太いので、枝と枝を組んで固定するのがなかなか難しいようです。
こちらの方は傘の骨組みに毛糸を巻き付けていますね。球の部分を作るのに少し苦労していました。
ほかに小さな材料を沢山用意しているようです、どうやらまず球のなかにはこのセクシーなトルソーを入れるみたいです。色が個性的ですね。
それからこれは、ファイバーワークの授業の以前から趣味で作っていた人形用の小さな衣装だそうです。着せることが出来るのは勿論、ズボン等にはちゃんと小さなホックや釦も付いているんですよ!
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これらの衣装を傘の周りに吊り下げます。小さな衣装一枚一枚がすでに可愛らしいので、たくさん集まるととても豪華ですね!洋服をさげる方法として、先生がワイヤーでミニハンガーを作ってはどうかとアドバイスしてくださいました。
少し早く完成した方の中には、先生と話し合って更に改良を加えるという方もいます。
中には完成したマフラーを着けて制作にのぞむ方も!やっぱり自分で作った物には愛着がわきますよね。
授業時間終了の六時をまわっても制作を続ける方が多く見られました。次回全員完成となるでしょうか。
では、今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/7/29 ファイバーワーク 第十二回 (2014.7.8)
みなさんこんにちは。
今回は共同制作の作品を少しご紹介します。皆さん「もうひとつの地球」というテーマに沿って、「もうひとつの地球」に棲む不思議な生き物をつぎつぎと生み出しています。
こちらは「ウミブタ」だそうです。ちっちゃくて愛らしい!イルカは漢字だと「海豚」で、昔の人はきっとイルカの姿を見て「海豚」の字をあてたのだと思います。が、ここでは反対に「海豚」の文字からイメージする生き物を生み出した、ということでしょうか。ナイスアイディアです。
つづきまして、 「たまたま人の顔っぽい模様をした貝」です。
デザイン案の時点でかなりのインパクトでしたが、
実際に三次元化されると一段と強烈な印象ですね~。なんだか平家蟹を思い出しますが、高い鼻やぎょろりとした目玉、補色を使っている点が特徴的です。
同じ方のもう一作。「人面藻」です。ふわふわと柔らかいです。さりげなく目と毛糸の色がおそろいですね。
こちらの方はクラゲのような生き物を作っています。写真だと分かりづらいのですが、前足が印象的なんです。後ろ足に新聞紙を混ぜている点もポイントです(何故かは、完成品をご覧いただくとお分かりになると思います!)。
色違いの同じ形を幾つも集めて一つの生き物を作り上げた方もいます、シンプルですが統一感があって美しいですね。魚のようなイメージでしょうか。
背景制作班の皆さんも、パネルや花などさまざまに作っています。これらの素材がギャラリーでどのように飾り付けられるのかも楽しみです。
ここまで既に完成している作品を幾つかご紹介しましたが、現在鋭意制作中の方も沢山居ます。まだまだ仲間が増えて彩り豊かで賑やかな世界になりそうですので、お時間のある方はぜひ八月ギャラリーにお越し下さいね!
~番外編~
実は今回、私も受講生の皆さんにまざってマフラー作りを体験させていただきました。
毎回制作の様子を拝見していても、実際に機織り機を扱ってみると、足の使い方に戸惑ったり、真っ直ぐ綺麗に織るのが難しかったりしました(途中で何度も先生をお呼びしてしまいました・・・・・・!)。 三色の緯糸を使いましたが、経糸と緯糸を合わせた結果どんな色合いのものが出来るかは意外と織ってみるまで分からず、化学の実験のようにわくわくしながら織りました。
こんな風に仕上がりました!(時間の都合もあり、急いで織りましたが計三時間半かかり、織り上げたのが夜の九時・・・・・・!)
手作業での物作りはやはりとても面白いですね。
思いがけず楽しく貴重な体験をさせていただきましたこと、あらためまして小飯塚先生に感謝申し上げます。有難うございます。
では、今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/7/14 ファイバーワーク 第十一回(2014.7.1)
皆さんこんにちは。
今日は、昨年度この授業のTAをなさっていた丸山さんが授業にいらっしゃいました!
丸山さんはご趣味で衣装やアクセサリーを製作なさっているとのことで、今回作品の一部を持ってきてくださいました。許可をいただくことができましたので、このブログでもご紹介します、どれもとても素敵です・・・・・・!
レジンを使って作るアクセサリーが最近流行っているみたいです。
授業の個人制作についても、様々なアドバイスをくださいました。
そして今週、受講生の一人がついに個人制作を完成しましたので、記念撮影・・・・・・!達成感や、制作物に対する愛情が伝わってきますね。
勿論ほかの皆さんも鋭意制作中です。先週に引き続き、今日は四名の制作過程をお見せします。
まず 一人目、こちらが先週までの様子。青いフェルトを切り取り、縫い合わせていました。
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今週はこのようになりました。もう説明不要かと思いますが、地球の模型を作っています(ふわふわです)。「形が出来てくると、何だか愛着がわいてきますね。」と話してくれました。本体は概ねできているようでしたが、他の部分はどうなるのか、楽しみです。
つづいて二人目。レースを厚い紙に貼り合わせています。
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それを筒状にします。
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今度はスカートです。こちらも何となくご想像頂けたでしょうか、ドレスを作っています。筒状にしたレースは帯の部分になります。写真のようにまだほっそりしたシルエットなので、どのようにスカートにボリュームをもたせるか、試行錯誤しているところです。
三人目。先週まではこのような感じでした。プラスチック板で金魚や蓮を作っています。
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それを一度置いて、今度は何やら二色の紐を編んでいる様子。
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二つを組み合わせました。なるほど、編目で水の流れを表現しているんですね。素材の質感も題材と合っていて雰囲気がよくでています。
四人目のこの方は毎時間紙粘土で小さなオブジェを沢山作っています。
これは紙粘土の球と針金の輪を組み合わせたもの。細かに書き込まれた模様が独特です。
指です!上の球が抽象的な形態なのに対し、こちらはリアルですね。
これは骨みたいにも見えます。「手で握ってできた形が面白かったので」とのこと。ここでは全体像をお伝えすることはできませんが、どうやらこれら一つひとつがオーナメントのようになるようです。完成形がどうなるのか、大変楽しみです。
また、今週は共同作品のオブジェも同時に制作していました。「もう一つの地球」にすむ生物です。これは「複数の思念をもつ生物」という設定のようです。色彩も鮮やかです。
共同制作の模様は次回詳しくご紹介したいと思います!
では、今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/7/7 ファイバーワーク 第十回(2014.6.24)
皆さんこんにちは。
ファイバーワーク、今週で10回目のご報告でございます。本当にあっという間ですね・・・・・・!
さて、今週はダイレクトメールのデザイン決めから始まりました。集まったのはこのようなデザイン案。
前回同様、皆で相談です。
どれも素敵だったのですが、多数決の結果こちらに決定!
先週の段階で課題として求められていたのは、あくまでデザイン「案」の提出だったのですが、これは既に配色やレイアウト等含め完成している・・・・・・!ということで、そのまま決定稿として採用されることになりました。Excellent!!
また、共同制作についても、この一週間で背景制作班の皆さんが下見を行い、さまざまに計画を練ってきていたとのことで、頼もしい限りです。オブジェ制作班は、制作物について完全に個人に任せ、各自制作を進めることになりました。
ダイレクトメールについての話し合いがとてもスムーズに進みましたので、今週は沢山の時間を個人製作に充てることができました。
マフラー作りでは受講生同士で教え合う、という姿も見られました。
個人制作は、この一週間家で自主的に作業を進めてきたという方もいました。毎週制作の様子を拝見していますが、今回で皆さんの作品がだいぶ形になったように思います。折角ですので、今回一時間での作業の経過を少しお見せしたいと思います。
まずこちらの方がつくっているのは獏(バク)の人形。(この写真をお見せしたら「開き獏!」って言われてしまいました(笑)。)
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今回人形の本体が完成しました(ふわふわです)。緑とピンクのコントラストも良いですね。
こちらの方は切り紙細工をしています。ハートの形のようですが・・・・・・、
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白雪姫の台座になりました!
この方も紙を切っていますが、
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鳥の羽根ですね!和紙を使っているのもポイントです。
左の方が持っている針金の房は、
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それぞれ捩りを加え、木の枝になりました。
全員分の経過について掲載するとあまりに長くなってしまいますので、他の方の作品については翌週、翌々週にまたご紹介したいと思います。ものが出来上がっていく様子は、見ていてとてもわくわくしますね~。
今回、機織り機を使っていた皆さんは、授業後も残ってマフラー製作をしていました。
この方は最初に少しミスがあったとのことで、作業を一度やり直していたのですが、その甲斐あって今回完成度の高い作品ができました。
織目がとても綺麗です。先生も、「作ったものをほどいて一からやり直すのは勇気がいることだけれど、実は一度ほどいてみるというのも大切なこと」と仰有っていました。
では、今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/7/7 ファイバーワーク 第九回 (2014.6.17)
皆様こんにちは、
前回までの講義の続きとして、先生が沢山の世界の布を持ってきてくださいました。
「フランスのタペストリー」
「スウェーデンのレース」
「沖縄の泥染め」
「どこかのインディアンから買った布(?!)」
などなど、私たち学生にとって珍しいものばかりです(ご紹介したのはほんの一部です!)。世界各国で入手なさった際の話等も交えつつ、一点一点の特徴を解説してくださいました。
つづいて今日は共同制作の作品デザインについて話し合いをしました。
まずは先週の宿題だったラフスケッチを皆さん提出、多数決をとり、その中から基盤となるデザインを決定します。
ユニークな案が多数寄せられましたが、最終的にこの二枚をもとに製作を行うことに決定!
めでたくデザインが決まったところで、今度は背景制作班とオブジェ制作班に分かれ、それぞれ具体的にどんな材料を用い、どのようなものを製作するか、話し合いました。
今回はここまでにほとんどの授業時間を費やしました。時間をかけて話し合った分、きっと良い作品になることでしょう。
授業の終わりに、今度は「展示会の宣伝として使う「ダイレクトメール(葉書)」のデザインを考えてくること」という課題が出されました。どのようなデザイン案が提出されるのか、来週をお楽しみに。
個人製作、マフラー製作の様子のご報告は、一回お休みして、また次回に。
では今週はこの辺で。(TA 後藤)
2014/6/14 ファイバーワーク 第八回(2014.6.10)
こんにちは。
今週はまず、世界のテキスタイルについて先生からお話がありました。
日本では衣服の分野、茶道や能や歌舞伎など一部の芸道の分野に織物の変遷、発展を見ることができますが、西洋では衣服だけでなく住まいに関わる分野(タペストリーなど)が、織物の発展に大きく関与しており、のちにそれらがモノからアートへと展開していったということです。
また衣服の分野においても、日本では近世まで繊維として絹が中心的に用いられていたのに対し、西洋ではウール、綿、麻などを衣装のデザインによって使い分け、質感を変えていた点などに違いがあるようです。
織物の歴史は深く、古代エジプトの発掘物の中には色まではっきりと残っている布もあり、当時の染色芸術の姿を現在に伝える貴重な資料となっています。特につづれ織り(緯糸を活かした織の技法)のものは良い状態を保っているものが多いそうです。(画像は四世紀エジプトのテキスタイル。)
今週は図版を拝見したのですが、来週は実物の織物を持ってきてくださるということで、これもまた楽しみですね。
今日はつづいて、共同制作のテーマについて話し合いを行いました。
四年生が進行役となって案を募ります。
最初は少し強ばった空気でしたが、一人ひとりに意見を聞いてみた結果、多様な候補が出ました。そのため多数決を取って案を幾つかに絞りました。
さらにある程度具体的な方向、表現方法についても案が出され、話し合いは順調に進展していきました。
・・・・・・ところが、そこから先、なかなか意見がまとまりません。
様々なアイディアが出ただけに、どれか一つに絞るのは惜しい、またなるべく全員の意見を取り入れた作品にしたいという思いがあり、また一方では、全ての案を採用するのは作品としてのまとまりや制作期間を考えると、少し無理があり・・・・・・。
皆さん行き詰まってしまったところで、小飯塚先生から、共同制作においては相互理解、共通認識が重要であること、さらに今のままでは案が具体的すぎるため、全体を包括するようなメインテーマを考えることが必要、とのご指摘がありました。(確かに、出された意見はテーマというよりモチーフといえるかもしれません。)
そこで候補となった「深海」「空想」「森」「星座」という要素から連想するものを挙げてみることになりました。
「空想絵本」、「空想の生態系(各自が想像上の生物を生み出す)」、「空想の博物館(想像上の生物を標本化し展示)」、「もうひとつの地球(実際の世界に空想の動物が存在する、というイメージ)」というユニークな意見が出されます。
そして再び多数決を取った結果 「もうひとつの地球」 がテーマとなりました!
各自がデザインを考え、来週までにラフスケッチを描いてくることになりました。果たして来週どんな案が提出されるのでしょうか。
これまで授業では個人制作のみ行ってきましたが、今後は共同制作も並行して進める必要があります。残り時間も徐々に少なくなってきたこともあり、もっと集中して取り組むよう先生から声がかけられました。
さて、放課後になりましたが、今週もマフラー完成の瞬間に立ち会うことができましたので、ご紹介!
このグループの皆さんは何だか色づかいにこだわりが感じられますね。左右の端に余った糸はこれから処理するのですが、これ自体も色とりどりで美しいので、うまく活かせないか考え中とのこと。
では今週はこの辺で。 (TA 後藤)
2014/6/11 ファイバーワーク 第七回 (2014.6.3)
こんにちは。
今週から六月、何だか一週間で一気に夏らしくなりました。この日新潟は三十度に迫る最高気温を記録、あまりの暑さに教室でも冷房起動です。
さて、今日は授業のはじめに日本のテキスタイルについて先生からお話がありました。
さらに先生が準備してくださったサンプル(新幹線や飛行機等公共交通機関のシート用の布、壁紙)を回覧し、手触りを確かめました。質感を比較してみると一口で乗り物用のシートと言っても席種によって布の質がだいぶ違うことが分かります。
壁紙についても部屋の用途に適した布が作られ、使われています。
日頃意識することは少ないですが、私たちが座る椅子一脚一脚にシートが、壁一面一面に壁紙が張ってあって、その一枚一枚もみな、誰かがデザインし、制作したものなんですよね。
また、古代から近世までの様々なテキスタイルについて、図版を用いて紹介してくださいました。
(中はこんな感じです。)
戦国武将の陣羽織に興味津々の様子。
他にもモードについてのお話などもあり、一時間まるまる講義をお聞きしたく思いましたが、制作時間がなくなってしまうとのことで残念ながら却下・・・・・・!あとは各自で資料閲覧です!
さて、制作です。皆さんのアイディアがだんだん具体的な形になってきています。
教室を見回してみると竹ひごや針金で骨組を作る作業をしている方が結構多いですね。
マフラー制作も、毎週機織り機を使うメンバーが入れ替わり、着々と進んできています。
(今週は完成記念の写真あります・・・・・・!)
完成品を比較してみると、同じ色の経糸を使って織っていても、緯糸を何にするかによって違いが出ていることが分かります。
では、今週はこの辺で。 (TA 後藤)
2014/6/10 ファイバーワーク 第六回 (2014.5.27)
こんにちは。
今週は多くの方が制作のための材料を持ってきて、作品を形成しはじめました。皆さんどんな素材で何を作っているのでしょう。
段ボールで枠組みを作っているようですね。中にはどんな物が入るのでしょうか・・・・・・?
こちらの方は紙粘土で木を作っています。根の形が可愛らしいですが、単に安定性や形状の美しさを求めた訳ではなく、何やら仕掛けがあるようですよ。
こちらはプラスチック板の金魚。うまい・・・・・・!
プラスチック板へのトレースを順調に終え、今度は板に熱を加えることで波打つ尾を表現しようとしていたのですが、薄くてひらひらした尾の質感を出すのに苦心しているようです。もしかしたら別の方法を考えてみる必要があるかもしれません。
まだデザインを完成していない方もいて、多少焦りもあるようでしたが、皆さん作りたい物について笑顔で先生と話していました。
マフラー用の経糸の整経も、今週全員が作業を終えることが出来ました(私も参加させていただきました・・・・・・、どうだったかは・・・・・・やはり見ているのと実際やるのでは違いますね、ははは!)。
織る作業も進んでいます。
こちらの方はアクセントに青や赤など色々な色の緯糸(よこいと)を入れています。原色×原色では仕上がりの色の印象が強すぎるのではないかと思いきや、織り込むとよく調和していますよね。色の組み合わせだけではなく各色を入れる幅にも工夫が見られます。
来週は日本のテキスタイルについて、先生のお話を伺えるとのことですので、その模様も併せてお伝えします。
では今週はこの辺で。(TA 後藤)