2014年度_授業報告_表現プロジェクト演習(ファイバーワーク)

2014/5/24 ファイバーワーク 第五回 (2014.5.20)

こんにちは、

ファイバーワーク、五回目です。新潟大学では一科目につき約十五回授業がありますから、今回で三分の一経過ということになります、あっという間ですね。

先週はマフラー製作の様子を中心にご報告しましたので、今週はまず個人制作の様子をご紹介します!

前回までは皆さんラフスケッチを描いていましたが、今週は本格的に制作に取り組む方がちらほらと現れました。

 

先生もさまざまな道具を貸してくださいます。この方は木枠に毛糸を巻き付けていますが、次に先生が貸してくださったのは、

フォーク……?何に使うのでしょうか。

 なるほど、手作業で布を織っているのですね。原理はマフラー作りに使う機織り機と同じです。フォークを筬(おさ)代わりに使うと毛糸(緯糸)を綺麗に寄せることができます。

 

皆さんのラフスケッチも見せていただきました。許可を得ましたので今日はお一人分ご紹介。

 左の写真が原案で、今日は更に魚の姿を具体的にデザインしているところでした(右写真)。金魚は涼やかで、夏の展示にはぴったりですね。

 

 

 先生のゴーサインが出ない~!ということで一生懸命案を練り直している方もいましたが、デザインを拝見したところ、何だか糸口が見えていたようでした。次週どうなるか楽しみです。

 

 

さて、マフラー作りも進行中です。今日は記念すべきお一人目、完成! (そして、その写真を撮り忘れていることに授業後気づく・・・・・。ごめんなさい・・・・・!)

 今週は、授業後に残って制作を続けている方もいました。

 遅くまで大変かと思ったのですが、お話を伺ってみると「機織り機を使うのを楽しみにしていたから。」とのことでした。

 

次回も制作は続きます。

 

では、今週はこの辺で。(TA 後藤)

 

2014/5/17 ファイバーワーク 第四回 (2014.5.13)

こんにちは、

今週もマフラー制作班と個人制作班に分かれ、それぞれの作業を行いました。 ファイバーワークの授業は毎週五限に行われていますが、中にはそれよりも早く来て制作を始めた方もいたそうです。

マフラー作りの為の毛糸は今週追加で届いた分が結構ありましたので、先週作業を行わなかった方は「チーズ巻き」を作り、経糸の準備に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下準備の終わった方から順に機織り機を使って織り始めます。最初に先生のお手本を拝見し、それから二、三人で協力して作業に取りかかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん初めての体験ですので、分からないことだらけです!先生に手取り足取り教えていただきながら作業を進めます。

機織り機にセットした経糸に、複数の緯糸を通しながら、一列一列そっと織っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

織った物を見せてもらいました・・・・・・美しい!手前の青い二種類の糸が緯糸です。

結構織り上がってきていますし、次週完成となるでしょうか。

 

さて、マフラー作りと並行し、個人制作も少しずつ進んできています。

作業台に向かい黙々と自分のイメージをスケッチする方もいれば、意見交換しながら考えを深める方もいます。大型連休中にアイディアをまとめた方は材料を用意し、次週から作品を三次元化していきます。

 

 

 さまざまな作業を通して、皆さんが打ち解けてきている様子が伝わり、私も何だか嬉しくなってしまいました。

 

 

~おまけ~

 授業後の教室にて。機織り機で織る前の経糸です。ちょっとラプンツェルみたい?

次週また学生の皆さんが来るのを首を(毛を?)長くして待っているようです。

 

では、今週はこの辺で。(TA 後藤)

 

 

 

2014/5/5 ファイバーワーク 第三回 (2014.5.2)

こんにちは。

今週からいよいよ制作に入ります。 まずは、機織り機を使ったマフラー作りの下準備として、届いた毛糸を巻き直す作業です。

 このような器具を使って、毛糸を巻き取ります。

 

 小飯塚先生のお手本を拝見した後、数人で協力しながらどんどん毛糸を巻いていきます。ハンドルを回すだけで毛糸玉ができるので、とっても簡単! ・・・・・・に、見えたのですが、

「絡まった・・・・・!」「途中で糸が切れてる・・・・・・?!」と、いった具合にハプニング続出。どうしましょう、小飯塚先生~!

先生ご登場。みるみる糸が巻き取られます。単純作業に見えるのですが、傘に綛糸(かせいと)をセットする前に、手で糸の輪をのばして整える、巻き取る際に左手を糸に添える、といった、ちょっとした一手間をかけることで仕上がりがずっと良くなるのだと仰有っていました。

こんな具合に、皆さん少々苦戦しながらも「チーズ巻き」完成です(チーズみたいな形だからチーズ巻き、とのことです。) 。続いて、台を利用して縦糸の整経を行います。あまり張りすぎないのがポイント。手前に綾を作るのも忘れずに。

  台の数の関係で全員同時に作業することが出来ませんので、待っている人はこの間個人制作を進めます。前回の宿題だったラフスケッチを提出し、どのようなものを作りたいのか一人ひとり小飯塚先生にお話します。先生がアドバイスとして繰り返し仰有っていたのは、「非日常性」を意識すること、それから作品を「大きくつくる」ということです。たとえば「林檎の模型」のようなありふれたものであっても、百個並べたとしたらそこには非日常性が生まれます。

十人十色のスケッチが提出されたことは言わずもがなですが、前回のギャラリー見学を踏まえて展示する場所まで既にイメージしていた方や、使う素材までかなり具体的なイメージを持っていた方もいました。また、コラボレーションの話なども持ち上がり、これからどのように皆さんのイメージが具現化されていくのか楽しみです。   来週は大型連休と重なるため、次回の授業は二週間後です。

では、今週はこの辺で。(TA 後藤)

2014/4/22 ファイバーワーク 第二回 (2014.4.22)

こんにちは、
第二回目の今回は、作品を展示するギャラリー「蔵織」の見学に行ってきました。

バスに乗りまして、古町へいざ出陣。

車内にて、小飯塚先生から今日の予定についてまずお話があり、つづいて次回以降制作するマフラーの毛糸選びを行いました。

こちらが今年度の色見本。素敵な色ばかりで迷ってしまいますね。これは制作が楽しみです。

と、楽しくお喋りしている間にギャラリー「蔵織」到着です。

 

桜の花も出迎えてくれました。

中にお邪魔してみると、何だか心楽しくなるような飾り付けがしてありました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「蔵織」はつい先日まで開催されていた「春山登山」の会場の一つであり、今日もその時の作品が展示されていたのです。どれもユニークな作品でした。
 
幻想的なものあり、          畳から生えたバランあり……??!

何だか多少主旨から逸れたところで楽しんでしまった気もしますが(皆さんは真面目に見学していました)、他の方の作品や展示方法からも場合によってはヒントを得ることがあるかもしれませんね。

「蔵織」は歴史ある建物で、全体的に和室が多く、落ち着いた空間でした。洋風な部屋も……例えば窓は手漉き硝子でしょうか、レトロな雰囲気です。しかし私たちの目には逆に新鮮に映る部分もあり、中には「『鏡の国アリス』みたいで可愛い!」という声も!

完成した自分の作品をどこにどのように展示するかイメージしながらの見学、しかし、一方では現段階であまり空間にとらわれ過ぎる必要もない、ということでした。

……空間と調和した作品も素敵でしょうし、敢えて「違和感」を与えるような作品でも面白いですね。半年後、どのような展示になるか、乞うご期待。

帰りのバスでは、これから日本海に沈もうとする夕日が見えました。

皆さん 、今回の見学は作品のイメージを思い描くうえで良い刺激となったことと思います。またモチベーションもあがりますね。

今週の宿題は、「作品のラフスケッチを書いてくること(A4用紙」です。また、来週は振替授業となっていますので、受講する皆さんはお気をつけを。

それでは、今週はこの辺で。 (TA 後藤)

 

2014/4/21 ファイバーワーク 第一回 (2014.4.15)

皆さん、こんにちは。
今年度「ファイバーワーク」のティーチングアシスタントを担当する後藤と申します。これから毎週、授業の模様をお伝えしてまいります。半年間お付き合いのほど宜しくお願いいたします。

さて、ファイバーワークというのはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、……調べてみると辞書にも載っています。

ファイバーワーク【fiber work】
繊維(ファイバー)・糸・布・ひも・ロープなどを素材に用いて表現する作品。ファイバーアート。 (『デジタル大辞泉』(小学館)より)

本授業では、半年をかけて繊維を用いた制作を行います。具体的には

①一人ひとりが一から好きな作品を作る個人制作

②皆で話し合いつつ一つの大きな作品を作る共同制作

③はた織り機を用いたマフラー作り

の三つに取り組むことになります。そしてさらに完成作品をギャラリー蔵織で展示し、発表会を行う予定です。

講師は、新潟のご出身でファイバーワークアーティストして世界的に活躍なさっている小飯塚眞理子先生です。

初回のガイダンスには教室いっぱいに参加希望者が集まりました。皆さん少々緊張した面持ちで小飯塚先生のお話を聞いていました。先生による授業のご説明ののち、皆で机や椅子を動かし、講義を聴くための教室を制作の場としてのアトリエに作りかえました。

RIMG0001通常の机に大きな板を組み合わせ、作業用の机に。

RIMG0014こちらは今後マフラー制作に使うはた織機です(私も運ぶのをお手伝いしましたが、なかなかの重さです。急な重労働によって何だか腰が……??!)。今年はどんな作品が生み出されるのか、楽しみです。

 アトリエの完成です。

今週の宿題は「なぜこの授業を受講しようと思ったかを各自まとめてくること」です。受講する皆さんはお忘れなく!

次回はバスに乗り、作品を展示するギャラリーの見学に行ってきます。

では、今週はこの辺で。

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