2015年度_表現プロジェクト演習(佐渡のお祭に参加しよう!)
2015/9/30 佐渡合宿三日目・練習最終日(2015/09/14)
練習三日目、いよいよ明日は本番です。
この日は総復習ということで、まずは裏打ちの練習から行いました。
安藤さんから音のバランスを考えて強弱をつけるようにというアドバイスがあり、各自実践をしながらリズムや手の動きを再確認していました。
また、手の動きやリズムなど、最終日ということもあって細かな指導が入ります。
学生の方から、地元の方々に積極的に質問したりアドバイスを求めたりする場面も多かったように見えました。
指導者のひとり、倉田さんの息子さんの演奏を見て、手元を確認する場面もありました。
参加している学生たちと年齢はあまり変わらない方のようですが、やはり地元の方ということもあり、音の出方も手さばきも違います。
しかし、三日間の練習で学生たちもかなり上達しているのも事実。明日の本番に向け、練習に一層力が入ります。
総復習ということで、裏打ちの後はナギナタの練習を行いました。
この日の午後は、総合学習で鬼太鼓を学習している地元の子供たちと合同練習ということで、赤泊小学校にお邪魔しました。
まずはナギナタと太鼓で分かれて練習をしました。そのあと、小学生と新潟大学の学生の混合チームを作り、4班に分かれて練習をし成果を発表することになりました。
早速班ごとに練習に入りますが、太鼓と舞手の息を合わせるのがなかなか大変な様子。
お互いに動きを確認しながら徐々に合わせていっていました。
どの班も息の合った演奏と舞を披露していました。
学生も小学生も、それぞれが全力で取り組んでいました。
夕食後は、大浅生家での最後の練習へ向かいました。
本番前日ということもあり、幟が立てられていました。
本番前夜の練習ということで、全員今まで以上に取り組んでいました。
それぞれ個人差はありますが、しっかり形になっています。
あとは、翌日の本番を全員で無事に乗り切れるかどうか。
三日間の練習の成果を存分に発揮し、お祭りを成功させられるよう、全力で取り組みます。
2015/9/30 佐渡合宿二日目(2015/09/13)
練習二日目、あいにくの曇り空でした。
この日は午前中から練習開始。一日目に基本的なことを教えていただいたので、まずは前日の復習から。
ご指導していただいている安藤さんから
・しっかり手首を返してやるとリズムが取りやすい
・少し色気、強弱をつける。ドコ、のところを少し弱く軽めに叩くといい
・太鼓は革の振動で音が出るので、力を入れて叩いたり強く叩いたりするのではなく、バチを大きく振って叩くことで大きい音が出る。太鼓にバチが吸い付くように叩けると一番いい
というアドバイスを頂きましたが、早速実践! とはいかず学生は皆それぞれ苦戦していました。
前日に書いていただいたものに更に様々なポイントを書き足していただき、それぞれ適宜確認をしながら練習をしていました。
午後からは今までの裏打ちと併せ、道中太鼓の練習に入りました。
まずは、安藤さんとともに指導をしてくださっている倉田さんをはじめとする地元の方々にお手本を見せていただきました。
道中太鼓とは、門付けをする家々の間を移動する道中で叩く太鼓のことです。
リズムは、
「ドンドンドンドンドドンドドンドン」
です。
細かい叩き方については決まっておらず、大体こういったリズムで叩けばよいとのことです。
門付けする家が近づいてきたら徐々にテンポを速くしていき、裏打ちに繋げます。
そして、「トザイ、トーザイ!」の掛け声で演奏を一旦止め、「ドドン」と太鼓を叩く。
また、お祭り本番は太鼓を担いで演奏しなければならず、道が悪いと片手で演奏しなければならない場面もあるとのことでした。
更に、どんな状態でも太鼓を止めないことが大切だということで、学生たちも気を引き締めているようでした。
暫く道中太鼓の練習をした後、今度は実際に太鼓を担いで移動しながら叩く練習をしてみました。担ぐ方も叩く方も難しそうです。特に、男子学生が担ぐと太鼓の位置が高くなるため小柄な女子学生は一苦労。
また、太鼓が傾いてしまう場面もありました。
しかし、どんな状況でも太鼓を途絶えさせてはいけないため、担ぐ方も叩く方も必死にこらえます。
また、本番ではウチコが舞っている間は太鼓を下げ、鬼が舞う時には太鼓を上げなければなりません。
そのため、太鼓を上げ下げする練習もしました。
さらに、昨夜大浅生家でも教えていただいたナギナタを更に詳しく教えていただきました。
ナギナタの代わりにバチを構え、基本的な動きを教えていただきましたが、これがなかなか難しい。
皆よろけたり、足が上手く上がらなかったり。動きが単純そうに見えて難しく、苦労していました。
午後の練習も終わり、夕食まで小休憩。
となったのですが、自主練習をする学生もいました。
昨夜の練習ではナギナタを教わりましたが、この日は地元の子供たちに先生役となってもらい、ウチコを教わりました。
この日も一人一人丁寧に指導していただきました。
また、この日の練習の終盤、地元の方が面をつけて舞っていました。近くで見ると、迫力満点。動きが学生たちとは全く違い、圧倒されました。
全員同じ日に練習を始めましたが、二日目終了の段階でかなり個人差が見られるようになってきました。
地元の方に、上手だと言われる学生もちらほらといました。
ですが、個人差はあれどみんなそれぞれ頑張っているので、形になってきました。
明日はいよいよ練習最終日、明後日は本番です。
2015/9/29 佐渡合宿一日目(2015/09/12)
いよいよ今日から佐渡合宿です。新潟港からおけさ丸で二時間半かけ、両津港に到着。さらにバスで一時間かけ、16日まで宿泊する赤泊にある城ヶ浜サンライズに到着しました。宿の裏手には海岸が広がっています。
一息ついたあと、施設内のミーティングルームにて練習を開始しました。まずは鬼太鼓を指導していただく安藤さんを始めとする方々と顔合わせをしました。また、この日は人文学部長の高木先生、佐渡教育委員会の方々もいらっしゃっていました。
お互いの簡単な自己紹介のあと、浅生の鬼太鼓について教えていただき、太鼓の練習を開始。
まずは基本となる、太鼓の裏打ちのリズムを安藤さんから教えていただきました。
これが基本のリズムとなります。実際に演奏していただくと、事前学習の映像で見たのとはくらべものにならない迫力と音に「色」があることが感じられ、圧倒されました。
本物の音を聞き参加学生たちは自分たちにも出来るのかと少し不安そうでしたが、とにかく実際に叩いてみよう! ということで、練習開始です。
全員で太鼓を叩くことはできないため、太鼓を叩くグループとタイヤで練習するグループに分かれました。
一人ひとり、丁寧にご指導いただき、基本のリズムを覚えていきます。
初日はまず、リズムと手の動きを覚え、ある程度叩けるようになってから音を途切れさせないように交代することを繰り返し練習ました。
「ドン」のところで交代すること。交代するときは、相手が自分のポジションに移動するので叩いている人は譲ってあげること。というアドバイスをいただきましたが、実践するのはなかなか難しいようで四苦八苦していました。
目標として「交代してもリズムが狂わないようにする」ことを倉田さんから言われましたが、リズムを確認しながら叩いているためか、なかなかうまくいきません。不安な表情を浮かべる学生もいましたが、ひとまず初日の午後の練習はこれにて終了。
初日の練習終了後は、池田先生のご案内で地域の散策へ。まずは今回参加するお祭りの中心となる大椋神社を見学しました。まず目に入ったのは長い階段と、その先に見える立派なご神木。
ご神木は、樹齢約600年のカヤの木だそうです。
池田先生から、地域の歴史や文化について簡単に説明していただいた後、神社の奥にある旧道へと進みました。本番でも通る道だということですが、坂道であるためここを太鼓を担いで運ぶのは少々大変そうです。
さらに坂が急な旧道を進み、道中は池田先生から佐渡の気候と植物・海産物の特徴など、佐渡に関する様々な情報を教えていただきました。
夕食後は、今回の佐渡合宿での練習場となる大浅生家へ向かいました。この大浅生家が、お祭り本番のときの出発地になります。
昼間指導していただいた安藤さんの他、地元の方々とともに練習を行います。また、太鼓を打つ方々だけではなくウチコとして参加する子供たちも練習に来ていました。
まずは昼間の復習から。音を途切れさせないように交代しながら叩いていきますが、苦戦していました。ウチコの子供たちは、流石地元の子、上手に舞っていました。
夜の練習の後半では、地元の方々の声かけもあり、ナギナタの練習も開始。
丁寧に教えていただきながら練習するも、なかなか足が上がらない、足さばきがなかなかいかない、うまく回れない、という感じで太鼓以上に大苦戦していました。
地元の方々に指導していただくだけでなく、合間に飲み物やお酒を振舞っていただく場面もありました。終始和やかな、しかし真剣な雰囲気の中、初日の練習は終了しました。
2015/7/16 第二回目 事前学習(2015/07/07)
7月7日、第二回は鬼太鼓についての事前学習が行われました。
まず最初に、中本先生から鬼について、そして門付け芸についての解説が行われました。
鬼と言えば、怖いイメージや悪いイメージがあり人に危害を加える存在だという認識を持たれている人が多いかもしれませんが、実は祝福をもたらす鬼もいます。鬼太鼓の鬼は、後者の祝福をもたらす存在、来訪神ともいえるような存在です。
門付け芸とは、決まった時期に訪れて家々の前で様々な芸を披露する芸能の一種です。大道芸に近いようで、少し異なったものです。宗教的なものとも異なり、かつてはどこの村にも時期になると訪れて芸を披露する、とても身近な芸能でした。
次に実際の鬼太鼓の様子として、佐渡の各地の鬼太鼓の映像を見ました。
こちらは、両津の鬼太鼓の様子です。
こちらは、佐渡島内ではなく、新潟市内の某スーパーで披露された、畑野の鬼太鼓の様子です。畑野の鬼太鼓には、獅子が登場します。
そしてこちらが、実際にお祭りに参加する浅生の鬼太鼓の様子です。浅生の鬼太鼓にも獅子が登場しますが、表現プロジェクト演習Qに参加する学生はこちらには関わりません。
鬼太鼓は各集落ごとに芸態がことなるということが、両津・畑野・浅生と三か所の鬼太鼓を見比べてみて分かりました。
次に、去年の練習の様子の映像も見ました。
昼間は宿泊するホテル内で練習し、夜は集落へ行って子供たちと一緒に練習をすることになります。得手不得手、個人差はありますが真面目にやっていればみんなできるそうです。
次回は出発直前の諸連絡、そして次々回は実際に現地佐渡へ向かいます。
2015/6/24 第一回目 ガイダンス(2015/06/23)
表現プロジェクト演習Q 佐渡のお祭りに参加しよう!のTAを担当させていただきます、佐藤です。
この授業は祭りが地域をつなぐということ、地域における祭りの意味、地域に芸能が存在している理由などを、現地の方々と深く関わり学生自身も祭りに参加していく中で考えることが出来る授業です。今年で3回目となります。
さて、今回は授業の第一回目ということで、ガイダンスと顔合わせが行われました。
まずは、中本真人先生にこの授業全体の流れと諸注意についてお話ししていただきました。
池田哲夫先生からは、授業に関しての諸注意と、地域の様子について説明をしていただきました。
次回は、事前学習として祭りと鬼太鼓について学ぶ予定です。