2015年度_表現プロジェクト演習(映像アーカイブ)

2016/2/7 写真選別

実際の展示作業を経験した上で、今回の授業では、展示する写真を選び出すということを行った。
写真の選択は、展示会を行うためのもっとも基本的な作業だ。実際には、数千点の中から、数十点を選び出すとか、数万点の中から選びだすということが求められる。そして、選び出すためには、なにか選別基準が当然のことながら必要になる。
その選別基準を学ぶ授業である。学生2~3人がひと組になって、相談しながら実際に写真を選別してみる。授業用に提示された写真は40枚ほどだが、選別するのは20枚ほどである。そして選別した写真をみんなの前に出て選別写真を並べ、その選別基準をそれぞれの班から披露してもらう。
グループごとの選別基準は千差万別で、選択は自由に行われた。それぞれのグループが、なにを選別基準に据えたのかが、興味深い授業であった。

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2016/2/7 写真の文字化

この授業では、写真を文字化するという課題に取り組んだ。
学生にはそれぞれあらかじめ写真が割り振られていた。授業中には、一人の学生がその写真の説明文を書き、その説明文をもとに他の学生が、今度は文章をもとに絵を書くという課題に取り組んだ。書き終わった後に、もとの写真と絵を検証してみる。絵と写真が同じようであれば、その説明文は正確であるということになる。展示された写真の下に写真説明の文章が添付されているが、それを実践してみるというわけだ。絵の上手い下手は問わないが、いかに写真に忠実に文章化するかという点が重要である。そもそも縦写真なのか、横写真なのかということから始まり、背景にはなにが写っているのか、林、森、家、倉庫、農機具など、さらに写っている人はどんな姿勢なのか、そして着ているものはなにか、作業着、普段着、着物、正装等、写真のいたるところを観察して文章化してゆく。
この作業を通して学ぶものは、写真の観察法である。漫然と写真を見るのではなく、色々なところに目を配って文章化することが必要である。
一枚の写真には、狙って撮影したもの以外にも、写っているものがたくさんある。偶然に写ってしまったものである。一度文章化してみると、そうしたことを発見してゆくこともできる。意外なものが意外な形で写りこんでいるということも珍しくない。そこから読み取れるものもたくさんある。撮影した人と被写体との人間関係が読み取れることもあれば、着ているものや背景から時代を読み取れるものもある。この文章化作業には、そんな気づきが含まれていた。DSC_0087 DSC_0088 DSC_0089 DSC_0093 DSC_0095 DSC_0096 DSC_0103 DSC_0106 DSC_0101

2016/2/7 スキャンニング作業実践授業

今回の授業では、写真のデジタルアーカイブを構築してゆくときに、欠かすことのできない基本的な作業、スキャニング作業に取り組んだ。スキャニングは地道な作業だ。しかし同時に、原板を扱うこと、そしてアーカイブの根幹をなすデジタルデータを作成するということから、大事な作業でもある。
時代を経た貴重なガラス乾板(写真ネガ)をスキャナーで読み込んでは、パソコンの中へと保存してゆく。原板に傷をつけることがないよう、白手袋で慎重に一枚一枚丁寧にスキャンニングをしていった。

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2016/2/7 展示実習

この日は、実際の展示会場にて写真の展示実習を行った。
どの写真を展示するかということはあらかじめ決まっているが、どこにどんな写真を配置するのかは、すべて学生たちがその場で決めるという設定の実習である。写真のグルーピング、人の動線、展示スペースなどを勘案しつつ作業を進めていく。
実際にやってみると、なかなか思うようには写真のグルーピングができない。さらに写真を並べる順番も難しい。

さて、グルーピングが終了したら、今度は実際に写真を壁に飾ってゆく展示作業を行う。水平を取る方法、写真を留める方法など、いろいろと細かい作業がある。コツをつかむまで神経を使う作業が続いた。

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2016/2/7 展示物の見学・・・「なぜここに」を読み取る

今回は、実際の展示「村の肖像」を見学しながら、なぜここにこの写真が展示されているのか、展示の意図や、照明、動線、配置バランスなどを考えてみるということを行った。
見学をした場所は、新潟市旭町の砂丘館だ。ここは以前日本銀行新潟支店長の官舎だったところである。民家を一部改造した施設に、1950年代から撮影された角田勝之助さんの写真が展示してある。
この授業の担当教員である原田先生の指導のもとで、さまざまな写真の展示方法などを、見学とともに学んだ。

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