2015年度_表現プロジェクト演習(災害からの復興と支援)

2016/1/28 まとめ

最終回は、授業を通して得た気づきを一人一人発表しました。「メディアを通しただけでは(実情は)わからない」ということや「(被災者からしたら)辛いと考える段階はもう終わっており、新しい生活をどう生きていくかが重要だ」ということなど、様々な気づきがあったようです。

 

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また、学生は「今後何ができるか」を真剣に考えていました。たとえば、「(被災者の)悩みの多くが人間関係によってもたらされている」ことに気付いた学生は、「さらに傷つけることがないよう震災に関する理解をより深めていきたい」と言っていました。その他にも「身近な人に伝えていきたい」や「忘れない」というような思いが述べられました。

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受講生の多くが中越地震や東日本大震災の被災者でもあります。授業を通して自分自身の中にあった「恐怖感」を再発見したという人もいます。まとめでは、それを真摯に受け止め、今後の生き方に活かそうとする姿を見ることができました。

たくましいですね!

 

 

2015/12/3 郡山での聞き取り調査報告会

今日は、郡山で聞き取ったこと・感じたことを報告し合いました。

 

前回は柏崎に避難し続けている方への聞き取りでしたが、今回は郡山へ「戻る」決断をした方々への聞き取りでした。

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「避難し続けている人と同様に「戻る」という決断をした人にも、様々な迷いがあるということ」

「自身で「選択」して避難・戻った訳ではないこと」

「一見軽く明るく話していても、実際は複雑な思いを抱いているということ」

などが見出せたようです。

 

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また、19日に迫った柏崎での発表会(本番)に向けた話し合いをしました。

 

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19日には、各グループで①聞き取り調査を終えてどう思ったか、②これから自分たちにできることを発表する予定です!

 

学生たちは

「何ができるんだろう……難しい」と言いながらも

活発に意見交換をしていました。

 

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さて、次回もお楽しみに!

 

 

2015/11/21 郡山市で聞き取り調査をしてきました

今回は、郡山市に行ってきました!

 

郡山市富田町にある富岡町の仮設住宅に到着。

まずは住民の方々の拠り所である「おだがいさまセンター」を訪れました。

 

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学生のみなさん、稲垣さんから説明を受けています。

 

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その後、大熊町で被災された3人の方からお話を伺いました。

そのうちの2人は、一度柏崎市へ避難した経験があります。

 

「娘の世話になりたくない」

「祖母の意向で」

 

などの理由があり、郡山市に移住されたとのことでした。

 

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学生は、

 

震災直後と今までで心境の変化はあったか

大熊町の近くに帰って来て何を感じるか

原発についてどう思うか

 

などなど

 

気にかかっていたことを聞けたようです。

 

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来週の発表の打ち合わせをしています。

 

さて、来週は、今回の聞き取り調査から得た「きづき」を話してくれるはずです!

お楽しみに!

 

 

2015/11/12 柏崎での聞き取り調査報告会

今回は、柏崎でのフィールドワークで聞いてきたこと、感じたことを発表しました。

 

まずは、Cグループの発表です。

Cグループは、避難してから柏崎に来るまでの経緯、震災を振り返って感じることなどを聞いたそうです。

図1

気づきとして、実際に被災した方のお話を聞くことで「被災者」のイメージが変わったと言っていました。

前向きに未来を生きようとする姿に、学生の方が元気づけられたということです。

 

次はBグループの発表です。

Bグループは、避難直後の生活、柏崎に引越してきてからの生活、復興についてどのように考えるか、などを聞いたそうです。

図2

そのようなお話の中から、「復興というのは単に町や家を戻すことではない」ことに気づかされたそうです。

 

最後に、Aグループの発表です。

Aグループは、避難してから柏崎に来るまでの経緯、震災後から今までの心境の変化などを聞いたそうです。

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そのようなお話の中で気になったのが「自分の発言や行動は良いことも悪いことも結局は自分に返ってくる」という言葉だったそうです。

 

学生の皆さん、聞き取り調査と今回の発表から様々なことを気づかされたようです。

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今回協力してくださった被災者の方々の思いを受け止め、どのようにその気持ちに応えていけるか、じっくり考えていきたいですね。

 

さて、次回は、郡山市でのフィールドワークです。

次はどのような気づきがあるのでしょうか。

お楽しみに!

 

2015/10/25 柏崎にて聞き取り調査をしてきました

今回は、柏崎市まで行ってきました!

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行き先は以前ねぇさんからお話があった「むげん」です。

「むげん」では、福島県から柏崎市に避難してきている方々の居場所づくりをしています。

 

 

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学生たちは、前回話し合って用意した質問項目を手に、避難している方々に聞き取りをしました。

震災直後の経験

避難所での生活

柏崎に来てからの生活

などなど

 

どのような困難があり、何を感じたのかを具体的に聞くことができたようです。

また、メディアからは得ることのできない情報を耳にし、学生たちは色々と考えさせられたようです。

 

聞き取り後、活発に意見交換をしていました。

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さて、次の授業では、各班で聞き取ったことや意見等を発表する予定です。

学生たちは2週間かけて準備をするとのこと!

楽しみですね~

2015/10/22 フィールドワークを前に意見交換をしました

今回は、日曜日(25日)に迫った柏崎市でのフィールドワークを前に、グループに分かれて意見交換をしました。

フィールドワークでともに聞き取り調査をするメンバーです。

 

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まずは、「これまでの講義を聞いた感想、自分の体験、考え、宿題をグループでシェアする」というグループワークを30分間しました。

最初は緊張が見られたものの、話していくうちに緊張がとけたようです。

 

「震災の時何してた?」

「ドイツに行った時ドイツ人に福島の事聞かれてびっくりした」

 

などなど

活発に意見交換が行われていました。

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さて、発表です!

図1    図4

各グループ様々なことを話していたようですが、共通した気づきとして

「多様な背景(出身地の違いなど)をもつ人が集まって意見交換することにより、いろいろな立場から震災について考えることができた」ということです。

福島県民として中からみる震災

新潟県民として外から見る震災

というように。

 

そして次にフィールドワークで質問したいことについて話し合いました。

25日のフィールドワークでは、福島から柏崎に強制的に避難している人たちに聞き取りをする予定です。

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「原発についてどう思うか聞きたい」

「震災直後と今でどう心境が変わったか」

「地元に帰ってもよいと言われたら帰るか」

などなど、聞きたいことが溢れるように出ていました。

 

さて、今週の日曜日はいよいよ柏崎に行きます!

次回もお楽しみに

 

2015/10/15 柏崎市で被災者支援活動をする増田さんにお話しを伺いました

今回は、共に育ち合い(愛)サロンむげん(以下むげん)代表の増田さん(通称ねぇさん、以下ねぇさん)を迎え、お話をお伺いしました。

ねぇさんは、福島から柏崎市に避難してきている方々の居場所づくりをサポートしています。

もともと保育士さんをされていたそうで

とても気さくな方でした!

 

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東日本大震災が起きた当時は、市の職員として避難所で働かれていたそうです。

その時に目の当たりにした支援には、「被災者が被災者である状態から脱せなくなる」という問題があったのだとか……。

 

そこで、むげんでは、サポーターが前に出て支援をするのではなく、被災者の人たちが自ら進んで活動できる場づくりをしているそうです。

 

 

学生のみなさん、聞き入っています。

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さらに、被災者の方々が向き合っている現実についてもお聞きしました。

「放射能」というレッテルを貼られる……

そのために学校でも家(借上住宅)でも心が落ち着くことがない……

差別……

 

実際に一人ひとりと向き合って活動されている方だからこそ、このような現実が見えるのだと思います。

 

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いよいよ来週は柏崎でのフィールドワークです!

ねぇさんに今日言われたように、「被災者=かわいそう」ではなく、「もし自分だったら~」という気持ちでのぞみたいですね!

 

では、次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

2015/10/14 復興地域づくりの第一人者である稲垣さんからお話を伺いました

みなさんこんにちは。TAの田村です。
今学期を通して、「災害からの復興と支援」という授業の様子をみなさんにお伝えします!

 

今回は、復興地域づくりの第一人者である稲垣文彦さんから、災害からの復興についてお話を伺いました。

図1

 

内容は

「中越地震、中越沖地震、東日本大震災という3つの災害は、何が同じで、何が違うのか」

「復興とは何か」

「福島第一原発事故に伴う広域避難について」

などなど

 

 

学生のみなさん真剣に聞いてます。

色々と考えさせられる内容でしたね。

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稲垣さんとは今学期を通してお世話になります。

フィールドワークも一緒に行く予定です!

 

それでは次回もお楽しみに!

 

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