みなさんこんにちは。TAの毛久燕です。
今回は、主に高橋実先生の「小国の紹介」「50年前の暮らし」の部分の録音を聞きました。その前に、まず次回6月8日(土)の第二回調査の日程を確認しました。
午前9時に出発。10時半から長岡の「新潟県の民話語り」に参加し、瞽女唄と新潟県の4名の語り手の昔話を聞きました。また、午後は新潟県立歴史博物館を見学しました。お弁当持参での調査です。
さて、高橋実先生は「小国の紹介」「50年前の暮らし」について、去年も話してくださいました(「山崎正治さん・鈴木百合子さんの語る小国の昔話(稿本)3」参照)。
今回は、去年、触れられなかった部分に注目してみました。
ここでは、すべて報告できないので、二つの例をあげます。
○囲炉裏の周り
囲炉裏には必ず火消壷というものがおいてある。これは囲炉裏の熾を入れて空気を遮断し消し炭にするための壷である。この消し炭を炬燵などに入れるとすぐに火が付いて長持ちしたそうである。また、渡しという円錐形の網があり、これを使って餅や握り飯を焼いた。当時は海苔は高級で握り飯を包むことはなかった。握り飯の表面のねばつきがなくなるまで火に当てて焼いて硬くした(焼き飯)。
○家の中の暮らし
トイレは外便所で、家の外に桶を伏せておいてそこにしゃがんで用を足した。紙はなかったのでトイレットペーパーとして葛の葉(ふじっぱ)を使っていた。山では柿の葉などが使われた。夏になると桶にわんさと蛆虫(ごおじ)が湧いていた。しっぽの生えているのもいて、家の中まで上がってくることもあった。それでたいして能力もないのに偉ぶっている人を「ごおじの高のぼり」という言い方があった。
最後に、高橋実先生の「小国の紹介」「50年前の暮らし」についての感想や、新たに気が付いた点について、みんなに聞きました。例えば、近所の人と一緒にお風呂に入ることや、食べ終わったら、食器は洗わずお湯を入れて沢庵や野沢菜で周りのご飯や汁をきれいにして、それを飲んだらそのまま箱膳にしまって棚に片付けたことなど。学生はみな、昔はこういう時代があったのだと、改めて驚いていました。
<黒竜江大学からの留学生たち>
次回は第二回調査で長岡に行きます。お楽しみに!