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超域文化論(雑誌)

どんな授業ですか?

企画からはじまり、取材、写真撮影、原稿執筆、編集、デザイン、レイアウト、印刷までの流れを実践的に学びます。編集・出版入門の授業です。

具体的にどんなことをするのですか?

今年度は、これから新潟大学で大学生活をおくろうと考えている高校生を対象に、現役の新大生がキャンパスライフを紹介する36ページの雑誌「わたぼく」を制作しました。その制作経過を雑誌の中で実際の記事にしていますので、そのまま紹介しましょう。

「この雑誌ができるまで:超域文化論D」

私たちは超域文化論の雑誌製作として、今年度のオープンキャンパスで配布する新潟大学人文学部のパンフレット『わたぼく』を作りました。その作業の様子をご紹介します!

第1週

初めての授業。メンバーとも初対面なので、自己紹介をします。その自己紹介も紙に書いて表現します。初日から「書く」、「表現する」にこだわった授業です!

第2週

先週書いた自己紹介カードをみんなで見ます。どれも個性があって面白い!また雑誌の内容についての相談も行いました。時間内にどれだけ面白い企画を書き出せるか。企画力を鍛えます。

第3週

ついに自分の企画書を発表します。ですが・・・。先生やメンバーからの優しく、厳しい意見が飛び交います・・・。企画を立てることの難しさを学びます。

第4週

先週に引き続き、企画書の発表を行います。先生からのアドバイスをもとに、かなり具体的な企画書になっていきます。そろそろ取材のことも考えないと・・・。

第5週

雑誌製作の基本について学びます。文字や紙の種類、色の使い方など、こだわりだしたらとまらないのが、雑誌製作の楽しさ!

第6週

取材を行うにも、取材相手のことを考えて取材を行わなければいけません。礼儀や言葉遣いなど、記者としての仕事を学びます。

第7週

取材した内容をどのように書き出すのか。普段の生活ではよく目にする雑誌ですが、実際に自分たちでデザインするのは難しいものです。デザインについても学びます。

第8週

雑誌の「顔」でもある表紙のデザインや、雑誌の名前、ページの割り振りなど、具体的な雑誌の構成について相談します。個性的で面白い案がたくさんでました。

第9週

取材内容やデザインを実際にどのように形にしていくのか。イラストレーターやフォトショップといった記事を書くための専門的なソフトについて学びます。

第10週

先週に引き続き、ソフトの使い方について学びます。様々な機能を使いこなすにはまだまだ時間がかかりそうです。ですが一人一人が自分の記事をより良くするため、真剣に耳を傾けます。

第11週

この時期に気になってくるのが原稿の締め切りです。具体的に何日までに完成し、印刷に出すのか。具体的な日程を決めます。編集者としてのスケジュールを実際に体験します。

第12週

ひたすら編集作業を行います。先生・メンバーからアドバイスをもらいながら原稿を書き上げていきます。自分たちの雑誌が形になっていく充実感を味わいつつ、作業を進めます。

第13週

編集作業も大詰めです。実際のサイズで印刷してみると、画面上では分からない問題もたくさん見つかります。それを一つずつ解決しながら、編集作業を続けます。気づいたら二十時をまわっていることも・・・。

第14週

編集作業の最終日です。今日はメンバーの気合の入れ方が違います。今日は編集後記の写真撮影だからです!ところで原稿は・・・?今日も時間いっぱい編集作業を続けます。

第15週

編集作業も終わり、後は印刷を待つだけです。今日は新潟市の印刷会社タカヨシさんの見学に行きます。特殊な印刷技術や、専門家が行う編集作業を見せていただきます。印刷・出版という仕事を間近で見ることができます。

「わたぼく」の完成

こうして雑誌「わたぼく」は完成しました。2009年8月に開催されたオープンキャンパスで2,000部が配布され、その後さらに1,000部増刷されました。

「わたぼく」の表紙と裏表紙

表紙裏と目次

「この雑誌ができるまで」と編集後記

参加学生の感想

今回私たちは雑誌「わたぼく」を製作しました。雑誌製作はもちろん、企画や取材、デザインを行うのは初めての経験で、戸惑いや発見がたくさんありました。特に、授業開始から数週間にわたる企画会議では仲間の学生とそれぞれの長所短所を指摘しあい、それが自信や新たな発見につながり、グループワークの意義を実感することが出来ました。
今回この授業を通して新たな発見や、できあがった雑誌を手にした時の感動、好評をいただけた時の喜びなど、様々な貴重な経験をすることができたことを嬉しく思います。(MWさん)

三年生の四月、シラバスを見ながら前期の時間割を組んでいると、ある言葉が私の目に留まりました。そこには「本の企画、取材、編集、印刷、出版」という文字が。その授業内容は「小冊子の企画から制作までを体験する」というものでした。かねてから本作りに興味のあった私は心を奪われました。なんだ、この楽しそうな授業は!?取るしかない、取るしかないぞ!!よりによって五限だと、しかも木曜日だと!?木曜日は三限と四限がゼミの曜日…できれば他の授業は入れないでおきたい…!!しかし…本の企画、取材、編集、印刷、出版…したい!!
私は自分の情熱を抑え切れませんでした。その授業がまさしく「超域文化論」だったのです。実際授業が始まると、パソコンを使いこなせなかったり、〆切に追われたりと大変な事もありました。しかしそんな苦労も乗り越え、「わたぼく」は完成しました。好評を博し、増刷も決まったときは嬉しいような恥ずかしいような気持ちでした。そして何より、友達や先生など身近な方からも反響をいただいたときが一番嬉しく、やはりこの授業を取って良かったなと思いました。(SFさん)

私は雑誌のインタビューの中で、「雑誌の良さは形に残ること」と教えていただきました。もちろんテレビやラジオなど、他のマスコミにもそれぞれの表現方法があり、また面白さがあります。私はその一つとして、雑誌制作を体験することができました。
緊張したインタビュー、何度も練り直したレイアウトなど、それぞれの活動を今でも鮮明に思い出すことができます。大学でこんなに「リアル」な雑誌制作ができ、とても驚いたのと同時に、これからの就職活動に向け、社会で「人と関わりながら」働くということを学ぶことができました。完成した雑誌は大学生活での収穫物として、これからも大切にしていきたいです。(MTさん)

「わたぼく」の作成は、取材や編集を行うことで雑誌がどのように作られているかを学ぶことができました。自分が普段感じていることを言葉にする事はもちろん、雑誌ということで視覚的にも見やすく、分かり易くなるように心がけました。
また、それ以上に、どうしたら人文学部の魅力を伝えられるかを考え、日常生活を見つめ直すことができました。(NTさん)

超域文化論のように学生が自ら積極的に作業を進める授業は、やり遂げた後の達成感が格別だと思います。「わたぼく」に関して言えば、企画からインタビュー、編集という各段階で様々なつらさがありました。中でも締切りというモノは僕達に容赦なくプレッシャーをかけてきます。それでも、こうした困難を打ち破って「わたぼく」が完成したので、「わたぼく」は僕達が困難を乗り越えてきた証でもあるんですね。しかもそれが分かりやすく本として手元に残るというのが素敵なところです。(IOさん)

企画から出版までを行ったこの半年は私にとってとても濃い半年間でした。みんなで一つのものを作り上げるという授業はあまりないので、とても貴重な経験になりました。一番印象に残ったのは企画書作成です。自分ですべてを計画して実行することで責任感の大切さを学びました。また、企画会議の際に個性豊かなアイデアに多く触れることができ、とても良い刺激になりました。困難や失敗も多くありましたが、様々なことを学べて良かったです。(AYさん)

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