表現プロジェクト演習I(映像アーカイブ)
科目の概要
地域にねむる写真や動画などの映像や、さまざな音源を発掘し、デジタル化してアーカイブ化するという作業は、一見すると、過去の映像を大切に保存するだけのように考えられがちですが、必ずしもそれだけではありません。実は日常生活に散在しながら、隠れてしまっている映像を再発見することで、自分たちの生活や文化を見直し、新たな感覚や気持ちや感情を地域のなかで再創造するという、地域文化を新しい観点からプロデュースする試みであり、同時に、世界に向けて発信する試みなのです。
この授業では、地域映像アーカイブの考え方について理論的に学ぶだけでなく、展覧・上映シンポジウムで広報する作業をおこないます。また、写真や動画などの発掘調査の仕方、整理保存の方法を学び、実際に現地で調査もします。さらに、ネットでの公開などの作業をするなど、総合的に理論と実践の両方を体験的に学習します。
科目のねらい
「きづく力」(課題を探求する中で、自分の役割とまわりの人たちの役割に気づき、協同で成果を築く能力)と、「つなぐ力」(協同力、対話能力)を涵養し、成果を社会に発信する。
学習の到達目標
デジタル映像アーカイブとは何か、その考え方と、保存、発信するための方法を習得する。
授業計画
第1回 ガイダンス
第2回〜第4回 映像アーカイブの理論とその捉え方(集中講義)
なお、以下の3~4回に分け、現地で実際に映像アーカイブのフィルドワークを行う。
第5回〜第7回
第8回〜第10回
第11回〜第13回
第14回〜第15回
なお、授業の登録は水曜3限となりますが、現地での作業もおこなうため、3限分ごとにまとめて行う変則的な授業プログラムになっています。なるべく、他の曜日と重ならないように考慮して、実習を行いますが、受講する学生はこの点について、留意してください。