2014年度_授業報告_表現プロジェクト演習(留学生と新潟総踊り)
2014/5/12 下駄総踊り練習1 (2014/05/08)
こんにちは!TAの羽下です。お待たせしました!今回から踊りの練習が始まりました!
まずは、踊りの練習に入る前に・・・ウォーミングアップということで、先生も交えてゲームを行いました。
ルールは簡単♪みんなで円になり、先生が持ってきた松ぼっくりを、相手に投げていき、全員にまわったところで終了!ただし約束ごとが・・・
①必ず投げる相手の名前を呼んで相手が「はいっ」と答えてからでないと投げられない(投げる前に名前を尋ねてもOK)
②落としたら最初からやり直し
③落としそうになっても周りの人がキャッチすればセーフ
投げ終わった人は分かりやすいように座っていきます。それではゲーム開始!
結構大きな円から始めたのですが・・・
おっ!ナイスキャッチ!でも・・・半分にもいかない段階でみんな松ぼっくりを落としてしまいます。ということで、今度はちょっと円を小さくしてみました。
密着!こうすれば投げやすくなりますよね。最初は名前を尋ねながらでしたが、徐々に名前も覚えていき、スピードがあがっていきます。
いい感じ♪
何回かやってみて、ようやく最後の二人に!もちろん成功!・・・そして、成功するまでにかかった時間は「17分」!結構時間がかかりました。このゲーム、相手ときちんとコンタクトがとれないとうまくいかないもので、なおかつ周りのサポートするぞ!という気持ちにも左右されます。なるほど、まだ最初はお互い、誰だかわからない状態だから、なかなかコンタクトがとれなかったんですね。そして、踊りを踊るのも気持ちが大切!踊りは輪を広げる!ことを凝縮させたゲームでした。
さて、次に、練習に入る前のストレッチです。今回は先生と一緒に行いますが、次回から授業前に各々準備してきます。
深呼吸に
足や背中など筋を伸ばしていきます。
先生伸びますね!運動久しぶりの人も頑張れ!
腰の運動も
最後に深呼吸をもう一度して終了!勉強に疲れたときにもストレッチは効果抜群。良い息抜きになります。
そして・・・いよいよ踊っていきましょう、下駄総踊り!
まずは、先生のお手本です。
踊りには「全員で同じ振付」「男振り」「女振り」があり、本番は男女分かれますが、全員どちらも踊れるようになるのが目標です。男振りは勇ましいですし、女ぶりは手のなめらかさが目立ちますね。今日は男女分かれる前の、最初の共通部分を覚えていきます。と、ここで、この下駄総踊りで演奏されている「樽砧」の拍子について。(「樽砧」は前回のブログを参照)私たちが現在良く学校の音楽の授業や楽曲で慣れている拍子は「4/4」「3/4」「6/8」などが多いですよね。例えば、「4/4」なら、一小節(つまり、四拍でひと固まりと数えるタイプのもの、その場合手拍子は「強・弱・弱(ちょっと強め)・弱」のカウントのやり方になります。しかし「樽砧」は「14拍」!!!そう、上記のどれにも当てはまらない拍子なのです。カウントは・・・
1・2・3・4
2・2・3・4
3・2・3・4
1・2
1・2・3・4……
という風に「4/4」の数え方を三回し、その後二拍とります。この拍子に慣れないと踊れないので、一番先頭にくる拍子を手でたたいて確認していきました。
手でたたくのは案外簡単!
確認も終えたところでさっそく踊ってみましょう。
先生に教わりながら、拍子とあわせて体に覚えさせていきます。まずは左右二手に分かれて、息をはき、合図と音楽とともに動きだします。
中央へ近付いていって踊りながら一つになっていきます。
そして、手と足の横の動きが入ります。人数が多いので男女に分かれて踊りを見せあいました。
女性陣!
男性陣!
なかなか順調にきていますね。とここで、先生から「踊るための」アドバイスです!
【気持ちを解放して踊ること!】
小さく踊っていても覚えらません。多少間違ってもいいんです。気持ちを解放することにより「粋」で素敵な踊りができあがるのです。先生が気持ちをすべて解放してみんなの前で踊ってくださいました。
気迫を感じます!まずは大きく踊ってみる事!みなさん、再度挑戦です。
二人組になりながら、踊りを確認していきます。大きく大きく、でも拍子にも気をつけて!
カッコよくなってきました!
さらにさらに、踊りを覚えていきます。どうやら片足の部分が出てくるみたいですね。拍子のタイミングも難しい!
なるほど、足をまげて、でも腕は綺麗に伸びるみたいです。
伸ばした動きから、また縦や横の腕の動きも入ります。
続けて踊ると、拍子が取りづらい!足が絡まってしまいます。次回も続けて頑張りましょう。
最後に少し時間があったので、踊りの最後の部分も教わりました。
ぐるぐる回って、最後に手を上へ伸ばします。完成までが楽しみです!
そして授業最後に、最初のゲームのリベンジを行いました♪すると…
「2分」!!で大成功!!本当にみんな、鮮やかに投げて行きました。踊っていた間に「15分」という壁を越えました!本当にすごい、みんなも実感しているようで、驚きと嬉しさを顔に浮かべていました。広がる踊りの輪!次回も「粋」に練習していきましょう!
2014/4/28 総踊りの紹介・新潟の祭(2014/04/24)
こんにちは!TAの羽下です。
今回は、まだ総踊りを見た事がない人が多いので、まずは去年までの総踊りの映像を見ました。
音声がお届けできないのが勿体ないのですが
勢いのある踊りや静・動がはっきりした綺麗な踊り、
珍しい踊りなどなど様々な踊りが披露されていました。
総踊りに釘づけのみなさん
総踊りを堪能したところで、岩上先生からクイズが出題されました。もちろん総踊りに関するものですよ!
岩上先生「この数字はなんの数字でしょうか?」
生徒「参加人数?」
岩上先生「おしい!」
正解は・・・総踊りの全体観客数でした♪全日程をあわせるとこんなにもお客さんが・・・
岩上先生「この人数はわかるでしょ?」
先程答えてくれた、参加団体・人数ですね!では最後の問題は?
岩上先生「じゃあ、この数字は?」
29億円!?ってすごい数字ですよね、しかもお金の単位。
生徒「総踊りの収入!」
岩上先生「ほんと!これくらい収入があれば困らないんだけれど(笑)」
みんな「(笑)」
そうですよね、こんなに収入があれば、あんなことも、こんなこともかないそう!!
で、実際の答えは・・・地域への経済効果、だそうです。
総踊りによって生まれた新潟市地域への効果。いやいや、すごい!
総踊りの広報活動や、写真もこんなにありました。
さて岩上先生が総踊りを始めるきっかけは、先生が踊りを見て感激したことからでした。
そして、総踊りが始まって5年ほど経ったとき、先生方総踊りを運営していた人たちは考えました。
「新潟の踊り」を作りたい!「新潟の祭」を作りたい!
そのために先生方は、日本の祭、日本の踊り、新潟の祭、新潟の踊りをを勉強し始めました。
日本の他の祭は新潟へとつながり、反対に新潟の祭も全国につながっています。
江戸期後半、新潟の祭は盛り上がっていました。そこで活躍したのがこのお方。
川村修就(かわむらながたか)さんです。海岸沿いに松林を植えて、砂が飛んでくるのを防いだのは有名ですよね。この話からもわかるとおり、民を考える方だったようです。そんな人柄だからこそ、川村さんは、祭に対しても寛大でした。
1843年時の新潟の様子です。そして当時の祭がこちら↓
注目してみると・・・↓
樽と下駄が使われています!先生が勉強していた当時は、もう見られていなかった踊りです。そう、これが新潟の踊りだ!ということで、この踊りを復活させようと岩上先生は決意しました。そして・・・現在の「下駄総踊り」へとつながります。
この樽、いわゆる「樽砧」というものですが、幸いにも、唯一の伝承者にめぐり合い復活となりました。また、この下駄についても唯一作り続けていた靴屋さんに頼んで、今でも一回について数千足注文をしています。この靴屋さん、この踊りが復活するまでは、下駄の作り方の伝承を止めようと考えていたそうです。確かに、今街中で下駄をはいている人はみませんよね。でも、このこの踊りの復活により、下駄に必要性が生まれ、次へと伝承が繋がりました。「樽砧」と「下駄」!この運命的な出会いによって、大事な新潟の文化が残る。ダイナミックな繋がりに私も、生徒のみなさんも先生の話を静かに聞いていました。
この下駄総踊りは、新潟・日本だけでなく、フランスのナントにまで広がっています。
この公演が終わったあと、出会ったフランスの人たちが、日本にやってきました。もちろん踊りを学ぶためにです!学んだ後、フランスで講習会を開いたり、披露したりと着実に輪が広がっています。また日本国内でも日本文化を見直そうという動きも活発になってきました。
そんな強いパワーを持つ「下駄総踊り」
次回からいよいよ、本格的に踊っていきますよ♪
2014/4/23 留学生と新潟総踊り イントロダクション
こんにちは!今回TAを担当する羽下(はが)です、よろしくお願いします。
いよいよ、はじまりました。留学生と「新潟総おどり」!沢山の人たちが集まってくれました。
しかし、この授業、定員がありますので、急きょクジを作り、授業に参加する方々を選びました。
選ばれたみなさんは真剣そのもの。
授業の説明を受けて、まずは、私たちの先生である岩上寛先生の挨拶をいただきました。
踊りで平和を、絆を作れるのではないか、と先生が熱弁。
先生は初めて踊りを見たとき、ボロボロ涙をこぼしたそうです。まさに運命の出会いですね!
約半年で踊りをマスターして、最後には高校生に教えて一緒に踊る!、となかなかハードスケジュールです。
次回の授業から本格的に「踊り」の内容へと入っていきます。楽しみにしていてください!