声の表現力

こんにちは!小川です。

今週はちょっとしたゲームのような活動を通して、声の表現力を高めるための訓練をおこないました。その前に、まずは発声と早口言葉から始めます。まだ少しつっかえながらも、「あいうえお、いうえおあ、……」がだんだんとリズミカルにそろってきました。

続いて、今日の活動です。写真のように何人かの人が背中を向けて座り、そのうちの誰かに向かって声をかけます。自分が話しかけられたと思った人は手を挙げるのですが、難しくてなかなか当たりません。声の発せられる方向と、どのくらい遠くまで声が投げかけられているかを感覚で判断します。

さらに今度は、大勢の人がいるクラスに向かって声をかけるというシチュエーションで同様のことをおこないます。話しかける対象はとくに1人と決めず、全体でも、かたまって話しているひとつのグループでもかまいません。「ねえ、来週テストがあるって」「ご飯食べに行こうよ!」等々、内容や聞こえ方で、誰が話しかけられたのかを判断します。

舞台の上での演技をよりお客さんに伝わりやすいものにするためには、まず演じている役者同士のコミュニケーションが重要になってきます。声を届けることの不思議さ、難しさを感じてもらうための活動でした。

さて次に、実際に上演する劇のせりふを少し読んでみました。演目は別役実『ジョバンニの父への旅』です。

「おかあさん」と何度も言う場面があり、先程の声の訓練を思い出しながら、どこに向かってどう言うのかを考えます。

いよいよ台本も決まり、実際に演じる場面やせりふに、授業でやったことを徐々に反映させていけそうです。

それでは次回も、お楽しみに!

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